今日は10/9(日)に行われる毎日王冠のレース考察を行います。東京芝1800mで行われるGII戦です。その前に余談を少し。
いま京都にいます。今年で5回目、滞在日数にすると2016年の中の30日くらい京都にいます。お寺めぐりとかは一切していませんが、なんだか雰囲気だけでもいいですよね。京都は。
今週から競馬も京都開催。秋になると紅葉のシーズンでもありますし、1年で1番京都が盛り上がるシーズンでしょうか。ホテルが取りづらくなるシーズンでもありますよね。実際、今夜泊まるホテルも実はまだ決まっていなかったりもします。。。
【2016】毎日王冠 予想考察
毎日王冠 有力馬考察
ルージュバック
前走のエプソムカップは相手がGIIIレベルだったとはいえ、やはり見た目通りに強い競馬。ただあまりにもインパクトの強い勝ち方だったため、同コースで行われる今回は1番人気が濃厚。
ただ、この馬はTHEマンハッタンカフェ産駒というイメージある馬なだけに、ピンかパーという走りをするのが特徴。ヴィクトリアマイルでも見れたように、揉まれると全く伸びない馬なので、常に外から差す競馬しかできない馬。その意味でエプソムカップは開催後半で外しか伸びない荒れ馬場で大外枠、というこの馬にとってベストの条件だったことは否めないか。
とにかく今回も外枠を引けるかが全てだが、基本的には内枠の方が有利になるはずですし、秋の東京開催がどれだけエアレーション外伸びになるかも微妙。外枠を引いて馬場頼みという立場な気がしますし、内枠を引いてしまったら危険な人気馬になると思います。
アンビシャス
そこまで長い脚が使える馬ではなく、溜めて溜めてギュインと一瞬の脚を使うのが得意な馬。実際に脚さえ溜まれば中山記念でドゥラメンテに迫れるような競馬ができますし、逆に脚が溜まらないようなタフな流れになれば宝塚記念のように崩れる馬だと思います。
そういった意味でこの馬にとってベストな条件は1800m〜2000m。東京コースは一見あっていそうですが、一瞬の脚を活かすには小回りの方が向くはず。ただ、タフな流れよりはステップレースのスロー気味の方が合うはずで、天皇賞よりは毎日王冠の方が走りそうなタイプ。中山記念で完璧に乗りこなしているルメール騎手も問題ないでしょう。あとは陣営コメントを見てどんな位置を取るのか見たいところです。
リアルスティール
福永騎手からようやく乗り替わった、という感想をお持ちの方がほとんどだろうこの馬。ただ、この馬は福永騎手が乗っていたせいでGIを勝てなかったのかというと微妙なところ。確かに日本ダービーはよく分からない騎乗でしたが、それ以外はそこまでケチのつける部分ありませんでしたし(安田記念は乗り方というより滅茶苦茶なローテのせいだと思います)この馬のキャラクターからして福永騎手は合わないわけではなかったと思います。
この血統はラングレーを見てもプロディガルサンを見ても、ディープインパクト産駒特有のスパッとキレるイメージは思ったほどなく、それよりも立ち回りの上手さと豊富な基礎体力で勝負するタイプ。日本ダービーのように溜めても大してキレるわけではなく、ドバイシーマクラシックのように強気に位置をとって前々で脚を使う競馬が向いている気がします。
その点でルメールや川田あたりへの乗り替わりなら良いと思いましたが、デムーロはあんまり向かなそう。前々で強気なレースをすることはありますが、大体が暴走気味のレースになりますし、この馬の優等生キャラと騎手が合わない気がするんですよね。世間が思っているよりも福永騎手から乗り替わってもあまり変わらない気がします。
※出走回避で天皇賞に直行とのことです
ステファノス
宝塚記念でも末脚の破壊力を見せてくれましたし、現役でもナンバーワンクラスの決め手を持った馬と考えてよさそう。昨年の天皇賞もあと一歩という内容でしたし、秋の最大目標は天皇賞→ジャパンカップ(か香港カップ)と考えてよさそう。
だからこそ今回は大いに嫌う、というのがこの厩舎のセオリーだろう。昨年も同じローテで完全に毎日王冠はステップレースとして捨てたレースに。もともとこのレース自体が後方一気は届かないレースですし、いくら能力高くてもこういうタイプの馬は中心視すべきではない。その上で藤原厩舎となればなおさらだ。
ロゴタイプ
ここ2戦の復調を調子が戻ってきたと捉えるか、マイルが合っていたからと捉えるかが非常に難しい馬。馬のタイプ的に見て1800mは全く問題ないと思いますが、中山記念は相手が非常に強かったとはいえ突き放される競馬に。この距離をどう見るかが課題か。
ただ中山記念は流れも厳しく、完全に差し競馬になりましたし、マイルとはいえ富士ステークスでは厳しい流れを一頭だけ前々で粘り切る内容。前走GI勝ち後の今回は積極的に狙うべき馬とも思えませんが、ある程度の評価は必要か。
今年の毎日王冠は例年通りある程度位置が取れる馬を重視しながらも、そういうタイプが多いので、そういった中から取捨選択を行うのが重要か。
現時点で穴馬として一番面白いのはこの馬だと思っています。
皐月賞では穴馬として好走し、いざ日本ダービーへというところで故障。もし出走していたら私のダービー本命馬になっていたでしょうし、おそらくあの世代のレベルを考えてもダービー馬になっていてもあながちおかしくなかったかも。
スタートが現役馬の中でもナンバーワンクラスに早い馬で、その上で前々でバテないという非常に良い馬。ここ2戦は小回りコースでの好走ですが、広いコースも全く問題ない馬ですし、逃げるマイネルミラノを2、3番手から好位差しするイメージで乗れればあっと驚く好走あっていいと思います。