今日は10/10(月)に行われる京都大賞典のレース考察を行います。京都芝2400mで行われるGII戦です。その前に余談を少し。
なんだかここ数日の間にシンハライト故障だったりリアルスティールが毎日王冠回避だったり、いろいろな競馬ニュースが飛び交っていて未だに整理ができない感じ。
シンハライトの故障に関しては残念な限り。結局はあの3強対決は桜花賞でしか実現しなかったわけで、チェッキーノやビッシュなども加えた5強対決はいよいよ実現しないまま終わってしまいそうな感じがします。
もともとシンハリーズの血統は故障多く、アダムスピークなんかもそれだったわけですが、ローズステークスのタフなレースが予想以上にきつかったんでしょうか。ひとまず今はゆっくりと治療に専念してもらいたいものです。
【2016】京都大賞典 予想考察
京都大賞典 有力馬考察
キタサンブラック
キャリアではじめて1番人気としてレースを迎えるだろう今回、そのことに関して不安に思う声も聞かれますが、およそこの馬にはあんまり関係ない気はします。というのも、ビッグアーサーあたりとは違ってこの馬はマーク、包囲されるような馬ではないこと。あと一番重要なのは自分でレースを作れるという部分が大きいでしょう。
宝塚記念なんて1番人気でマークされる競馬よりも厳しいレースをしていますし、持っているエンジンと体力は現役ナンバーワン。位置取り的に不発が少ないタイプですし、今回も特に嫌う理由はないか。
菊花賞と天皇賞(春)の活躍により、ステイヤーというイメージが強くなっていますが、この馬のベストは広いコースの2400mなはず。決して単調な逃げ馬ではなく、控える競馬もできるがテンの速さで逃げる競馬になっている感じ。天皇賞は1枠1番だったから、宝塚記念は他の逃げ馬がいなかったから逃げただけですし、今回はヤマカツライデンが逃げるならば行かせて2番手の競馬をするだけでしょう。武豊騎手は白山大賞典でのケイティブレイブの騎乗を見てもその辺はスマートに乗りますし、競りかけるようなことはしないはずです。
京都コースで32秒台の上がりを問われるようなレース質になれば確かに決め手勝負に屈する可能性はありますが、ヤマカツライデンの存在でそんなレースにもならないでしょうし、そうなればベストコースと言える京都芝2400mで2番手から抜け出して圧勝もあると思います。
サウンズオブアース
ネオユニヴァース産駒ながらしっかり折り合いもつく優等生タイプの馬で、出たなりの位置で折り合って最後も末脚を使える非常に良い馬。去年の京都大賞典は浜中騎手がかなり積極的に外外を回る競馬をしながらも強い競馬で2着。全盛期のラブリーデイに圧巻の競馬をされたから負けただけで、この馬も十分に評価できる内容でした。
有馬記念や日経賞を見ても、スタートから出していっても何も問題ない馬ですし、今回もデムーロならば前付けが濃厚。デムーロの少々強引な競馬でも対応できる馬ですし休み明けも問題ない馬。ここは能力で馬券内は来るんじゃないでしょうか。
ラブリーデイ
昨年の京都大賞典はインから32秒台の脚で突き抜けての完勝。あの内容を見るとこの舞台は適正ベストな感じはしますし、宝塚記念の上位6頭は普通に強い馬。ただ去年の京都大賞典は前半が超スローでレース上がりが33.0という瞬発力だけを問われたレースに。この馬にとっては2400mの距離適性があまり問われない流れになったのが良かったと言えるか。
今年のレースぶりを見ていると、未だに一線級の能力は持っているが全盛期の昨年よりは若干能力が落ちてきている印象。宝塚記念を見てもラスト100mくらいまでは馬券内は堅そうな走りをしながら最後の最後で脚が止まりましたし、やはりこの馬の適正ベストは2000mなんでしょう。今年もスローペースで距離適性があまり問われないレースになれば良いですが、ヤマカツライデンとキタサンブラックの存在でそこそこペースが流れそうな感じ。淡々と流れる2400m戦になれば伸びきれずに4、5着とかはある気がします。
ラストインパクト
スパッとキレるわけではなく体力で勝負するディープインパクト産駒で、京都大賞典は2年前に勝利しているようにこの条件は合うはず。ただ、その2年前の京都大賞典→金鯱賞の連勝以来は目立った活躍が出来ていないのが現状。
確かにドバイシーマクラシック3着、ジャパンカップ2着とGIでの2度の驚きの好走ありましたが、ドバイはモレイラがロスの全くない完璧な騎乗でやっとこさ3着という感じでしたし、ジャパンカップもムーアがインを突く完璧な騎乗での2着。実際にジャパンカップは同じくインを突いたジャングルクルーズが4着に来たレースでしたし、ジャパンカップで走ったからここでも能力上位とするのは少し違う感じも。
相対的に4番人気くらいにはなりそうですが、上位人気馬に逆転する見込みもあまりなさそうですし、この馬を買うなら他の馬に目が行くという印象。
アドマイヤデウス
昨年の日経賞の圧倒的なパフォーマンスを見たときは本当に強い馬だと思いましたが、その後はまともなパフォーマンスを発揮できずにここまできてしまいました。今年の2度の好走も上がり36秒台でじり脚で伸びてきた、というレースでしたし、最低でも34秒台が要求される京都コースの舞台でいきなり走るとはあんまり思えません。
しかも仕上がり具合を見てもどう考えても今回は休み明けな感じ。鞍上も絶不調の岩田騎手ですし、上位人気馬ならここを嫌うかなという印象です。
今年の京都大賞典は普通に上位人気馬が強そうなレース。月曜日ぐらいに出走予定馬を見ていたときはもう1〜3番人気の三連複1点でいいんじゃないかと思ってしまったほどです(汗)まぁ色々と見ていった結果、一角崩しはあってもいいかなぁと見ています。
現時点で穴馬として一番面白いのはこの馬だと思っています。
とにかく道中で脚さえ溜まれば最後はグイグイ伸びてくる馬で、ここ2戦は外枠を引いてしまったのとタフ馬場が向かなかったのが敗因と見てよさそう。
年齢的に上積みは期待できませんが、3走前を見ても捌ければ十分にやれてよさそうですし、今回は平坦コース替わり、距離延長、少頭数と条件は全て好転と捉えてよさそう。正直、穴馬と呼べるのはこの馬ぐらいかなという気もしています。