今日は10/10(月)に行われる京都大賞典の予想です。
ちょっと時間遅めなので、サクッと予想の方に移ろうと思います。
京都大賞典 予想
当日朝のオッズを見る限り、キタサンブラックが断然人気の形をとってはいるが、実質的な3強人気。昨年のこのレースの1、2着馬のサウンズオブアースとラブリーデイがキタサンブラックの相手として被って売れている印象で、三連複のオッズなどを見てもこの3頭で決まると考えている人が多そうな印象。
ただ、今回はそこまでスンナリと人気通りに行かなそうな感じがしておりまして、その理由がかなり特殊な展開になりそうだということ。ヤマカツライデンというスタミナが売りの徹底先行タイプの馬がいて早くも単騎逃げの宣言。その上でここ数戦は逃げの競馬をしているキタサンブラックがぴったりマークの2番手の競馬になるか。
もしキタサンブラックの存在がなければヤマカツライデンは放って置かれての楽な逃げが叶いそうだが、キタサンブラックはもはや誰もが認める現役ナンバーワンクラスの馬。そんなレベルの馬を京都の開幕週で楽々と前に行かせる陣営がいるとも思えず、必然的に他の有力馬もキタサンをマークできる位置につけると予想される。サウンズオブアース、ラブリーデイ、ラストインパクト、アドマイヤデウスといった有力馬はどれも先行できる馬ですし、これらの馬はキタサンブラックを捕らえられる位置での競馬になるはず。ヤマカツライデンとしてはいつもならば大逃げを打てるようなラップで逃げているにも関わらず、キタサンブラックにはがっちりマークされる上に、その後ろもさほど開かず、、、という今までにない厳しいレースになるか。
そもそもヤマカツライデンはバテはしないが一切キレない馬で京都コースでは走れない馬。一方のキタサンブラックはここ数戦は誰も行かなかったから逃げただけで、本来ならば控えて差すこともできる自在タイプ。上がり32秒台が要求されるようなスローペースであればキレ負けも想定されますが、ヤマカツライデンが引っ張ってくれるおかげで幸いそんなレースにはならないでしょう。そういう展開になれば京都芝2400mはノッシノッシ走るフットワーク大きい馬にとってベストと思われ、ここは堅軸でまず勝ち負けになるか。
そうなると問題はその相手。ポイントは先ほども書いたようにどの馬もキタサンブラックを負かしに行きそうなことと、サウンズオブアースとラブリーデイが外枠を引いたこと。サウンズオブアースとラブリーデイはスタート直後から出して行ってキタサンをマークするような位置を取りに行くと思いますが、この枠からですと少頭数とはいえ馬群の外側につけるような位置取りになるはず。
サウンズオブアースはデムーロが乗るとなれば道中で無理矢理動くような強引な競馬をするケースも十分に想定されますが、この馬は過去のレースを見ても道中でじっとしていたレースでは好走していますが、外外を回って道中で脚を使ったレースはあっさり負けている印象。今回はそこまでスローではないペースをキタサン目標に早めに動くような展開になれば、最後に脚色鈍ることは十分にありそう。
ラブリーデイにしてもこの馬にとって2400mは若干適性より長い距離。昨年は中だるみの超スローペースを1枠から完璧に立ち回った結果の勝利。今回は高速馬場の京都コースとはいえ、しっかりミドルペースで2400mの適性が要求されそうなレースで、外枠から外外を通って早めに仕掛けなければいけない展開になると、本来の距離適性が出て最後に脚色が鈍っても良さそう。
キタサンブラックは強いとしても、その相手は展開次第で紛れがあってもいいレースのように思います。
というわけで、予想の発表。
本命は◎ラストインパクトにしました。
キタサンブラックが2番手から抜け出すようなレースになるはずで、それをマークするサウンズオブアースやラブリーデイは外枠から早め早めの競馬になるはず。その2頭はそれぞれサウンズはデムーロの無謀な早仕掛け、ラブリーはミドルペースで距離適性の露呈、と若干の不安があるのは事実。そうなればこの2頭が人気通りにすんなり来る可能性って案外低そう。
そのどちらかが飛ぶのであれば、ヤマカツライデンの逃げ粘りは常識的に考えづらく、セオリー通りにインをロスなく通った馬が直線でスルスル伸びてきて馬券圏内というのが妥当でしょう。
ディープインパクト産駒にしてはスパッとキレない体力重視の馬で、距離的にも2400mくらいないとダメなタイプ。とにかくロスなく乗ればジャパンカップやドバイシーマクラシックなどでも馬券に絡めるところを見せていますし、その意味でサウンズやラブリーといった馬とは違って内枠を引いてロスなく立ち回れそうなのはプラスなはず。
京都芝2400mは2戦2勝ですし、その中には2年前の京都大賞典の勝利もあり。川田騎手はここ1年でのこのコースでの複勝率が75%という驚異的な成績ですし、なんだかんだで淀の重賞はディープインパクト産駒を買うのがベターか。それでいて明らかに能力足りなそうなヤマカツライデンと同じくらいのオッズなら狙い目と見ます。
対抗は◯キタサンブラックにしました。
今回は逃げられない点がどうか、と言われていますが、そもそもここ数戦が誰も行かないから逃げているだけで、自在タイプの馬なのでなんら問題なし。宝塚記念の内容を見ても、ドゥラメンテいない今の現役ナンバーワン級の馬という評価で良さそうですし、超スローからの瞬発力勝負になると少し不安でしたが、ヤマカツライデンがいるおかげでそんなレースにもならなそう。ノッシノッシ走るので広い京都コースの2400mもベスト条件と言えそう。ここは勝ち負けになるか。
三番手は▲サウンズオブアースにしました。
あくまでもスムーズに回ってくればこの馬がキタサンブラックの次に強いはず。ただ天皇賞(春)でも2年連続外外を回って全く見所ない競馬になっていますし、そもそもスタミナ面にそこまで優れた馬ではなさそう。近走の好走もスローを前々で立ち回ったものですし、いくら適性高い舞台といっても京都の開幕週でデムーロが外外で無謀な早仕掛けでもしようものなら最後は脚が止まりそうな感じも。
穴なら☆
ここ2戦は馬場と枠順に恵まれなかっただけで、3走前はハンデ背負いながらも3着に好走。前走から距離が伸びるのも良いですし、平坦コース替わりもプラスなはず。できれば内枠が欲しかったですが、この枠ならスッとラチ沿いに入れそうですし、あとは前の有力馬が何頭か最後に止まってくれれば突っ込んでこれても。
ラブリーデイは宝塚記念のラストの脚を見ても、距離は2000mがベストなタイプ。昨年の絶好調期は能力で距離面をカバーしていましたが、今年は少し能力が落ちている感も。ミドルペース以上の2400m戦を外外回れば崩れる可能性があっても。
アドマイヤデウスは絶不調の岩田騎手、高速すぎる馬場を考えてもそこまで買いたい感じはしませんが、この枠を引いて日経新春杯勝ち馬ならそれなりに評価は必要か。
多分、無理だと思いますが、絶好枠を引いてポン駆けの効くファタモルガーナも上位馬が軒並み自滅したらあながち可能性はゼロではない気がします。
印まとめ
◎ラストインパクト
◯キタサンブラック
▲サウンズオブアース
☆
△1ラブリーデイ
△2アドマイヤデウス
△3ファタモルガーナ