皐月賞2022(中山芝2000m)の予想です。
4月17日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はキラーアビリティ、ドウデュース、イクイノックス、ダノンベルーガなど。中山競馬場の芝2000mで行われるGIです。
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・日経賞 :7,350円/147%
・阪神大賞典 :8,400円/168%
・金鯱賞 :17,700円/354%
・中山記念 :15,400円/308%
・幕張ステークス:12,500円/250%
・フェブラリーS:81,000円/1620%
・京都牝馬S :22,350円/447%
・共同通信杯 :33,200円/664%
・クイーンカップ:5,300円/106%
・東京新聞杯 :8,650円/173%
・早春ステークス:8,200円/164%
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皐月賞 2022予想
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皐月賞はどんなレースになりやすいのか?
いよいよ始まる3歳クラシックの第一戦=皐月賞。桜花賞が行われる阪神芝1600mは直線が長くてオーソドックスな舞台だったが、この皐月賞が行われる中山芝2000mはコーナー4回で直線も短いという癖の強い舞台。それだけにレース傾向などはしっかりと考えていきたいところ。
このレースのポイントは大きく分けて2つ。「(1) 馬場状態によって来る馬のキャラが変わる」と「(2)初めての小回りの速い流れに対応できるかどうか」の2点を今回は考えていきたい。
まず、この皐月賞は当日の馬場コンディションがどんな状態かによって走れる馬のキャラが変わってきます。
過去5年で見ても2018年、2020年、2021年は雨の影響を受けたタフな馬場。2017年、2019年は雨の影響を受けずの高速馬場。雨の影響を受けた年はスタミナ自慢のヨーロッパ血統の馬がよく走りましたし、高速馬場の年はディープインパクトやキングマンボの王道血統のスピードを受け継いでいる馬がよく走っていました。
この時期の中山芝は雨が降らなければかなりの高速馬場になるので、週末の天気予報次第で皐月賞で走れる馬も変わって来るというのは覚えておきたいです。
これまでの2-3歳重賞やオープン競争はどれも少頭数でスローペースのぬるま湯競馬ばかり。そんな出走馬の大多数がぬるま湯競馬しか経験していない中で、皐月賞で初めて小回りのフルゲート戦の厳しい流れを経験するというのは大変厳しい。
中山芝2000mは基本的なコース形状で言えば前半スローペースからロンスパ戦になることが多い舞台ですが、GIの皐月賞ともなると前半ペースもそこまで緩まずで前半1000m=60秒を切る年がほとんど。これまで少頭数のぬるま湯競馬で前半1000m=61-62秒ぐらいの流れしか経験していない馬がほとんどになりますから、いきなりこれだけ速い流れの中に放り込まれて対応できるかは重要です。
タフな馬場での開催になる時は前に行く馬がバテるのでそこまで追走スピードは重要になりませんが、高速馬場での開催になると前に行く馬がそこまでバテないので速いペースを追走できるかというのは重要な事。2017年の皐月賞は高速決着になりましたが、1着馬アルアイン、2着馬ペルシアンナイトのどちらも2000mは未経験でマイルでの勝利実績がありました。いきなり速い流れのフルゲート戦に放り込まれることを考えると、1800m以下の速い流れのレースを経験していることは有利に働きそうです。
今年はどんなレースになりそうか?
先週の中山芝はBコース開催2周目で気温も上がってきたことでかなりの高速馬場に変貌。今週の関東地方は水木にかなりの雨がありましたが、土曜日の中山芝レースを見ている限りそこまで道悪要素は問われない馬場。日曜はさらに馬場が乾くでしょうから1分59秒前後の時計は出る馬場になると思います。
出走メンバーを見ている感じでは、デシエルト、ビーアストニッシドの2頭が逃げ候補。アスクビクターモアやボーンディスウェイあたりも先行しそうですが極端に速いペースにはならないか。それなりの位置から器用に立ち回れる馬が有利になる感じがします。
考察まとめ
【レース質】小回りコースの速い流れで器用に立ち回れる馬。<□■■□>
【狙えるタイプ】高速馬場なら王道血統のスピードタイプ。
【狙えるタイプ】1800m以下の速い流れを経験している馬は有利。
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皐月賞 2022の印
◎ジオグリフ
新馬戦で子供扱いしたアサヒとアスクビクターモアがその後に重賞で好走。2戦目の重賞勝ちもワンサイドゲームで圧巻のパフォーマンスでしたし、明らかに距離不足だった朝日杯FSでも負けて強しのパフォーマンス。前走の共同通信杯は雨が降った馬場を考えれば時計も速いですし、勝ち馬ダノンベルーガはおそらくダービー候補。3着ビーアストニッシドが次走でスプリングステークスを勝ち、4着ジュンブロッサムもアーリントンカップで変な競馬をしていなければ重賞を勝っていた可能性ありとなれば普通にハイレベル戦だっただろう。これらを踏まえてもこの馬は今回のメンバーでも能力は最上位。
能力の絶対値以上に評価したいのがこれまでの経験値で、コーナー4回の1800m重賞を圧勝していたり、ハイペースのマイル戦で速い流れを経験していたり、と今回のメンバーのほとんどが皐月賞で初めて経験するような事を既に経験済み。血統的にも父がスピード血統で母父がコーナー4回の中距離戦に抜群に強いキングカメハメハでいかにも皐月賞に合いそうな配合ですし、多頭数でペースが流れる小回りというレース条件の中で最も高いパフォーマンスを発揮できるのはおそらくこの馬か。
今回はルメールがイクイノックスに乗るために乗り替わりになるが、もうよくぞこの騎手が余っていたというぐらいに完璧な人選。そこまでスタート速くない事を考えてもこのスタート上手い騎手で偶数枠というのは絶好に見えますし、土曜日の中山芝のレースを見てもどうも外からの差しが決まりそうな馬場。中団ぐらいでリズム良く運ぶことができればここは外から突き抜けていいんじゃないでしょうか?
【対抗 ◯9 サトノヘリオス】
この馬はとにかくエリカ賞の内容が優秀。昨年のエリカ賞は永島騎手がジャマンでぶっ飛ばし気味のペースで逃げたことで阪神芝2000mではなかなか見ないハイペース戦に。結果的にかなり速い時計での決着になったが、消耗が激しいレースになりすぎてほとんどの馬が反動が出て次走で走れなかった。それでもこのエリカ賞単体の評価は普通にレベルが高いはずで、普通に重賞勝ちと同じくらいの評価を与えていいんじゃないだろうか。
ホープフルSはそんな消耗度の大きいレースを使った後の中1週で調教もまともにやらずで惨敗。そこからしっかりと休養を挟んでの復帰戦となったスプリングステークスはスローペースで脚を余しながらも3着に格好をつけましたし、やはりこの馬は普通に世代上位の実力があるだろう。
マイル実績こそないがエリカ賞で前半1000m=59.7のペースを既に経験。前哨戦にスプリングステークスを使ったのも良いと思いますし、今回は距離延長でペース流れて持続力が問われる展開になれば普通にやれていいと思います。
【単穴 ▲4 キラーアビリティ】
新馬戦こそ走りきれなかったが2戦目の小倉芝2000mの未勝利戦で圧巻のパフォーマンスを披露。萩ステークスはワンターン条件の瞬発力勝負でダノンスコーピオンにわずか劣っただけで、コーナー4回のロンスパ立ち回り勝負になったホープフルステークスは好位追走から楽々と突き抜けた。
普通にホープフルステークスはまずまずのレベルにあったと思いますし、良馬場の皐月賞でいかにも走りそうなディープインパクト産駒ということで普通に考えれば中心視していいはず。ただ、直行ローテの割にかなり緩い調教というのがさすがに引っかかるところで、いかにも皐月賞が合いそうな馬なのにダービー目標の仕上げをしてきている可能性もありそうなのでこれぐらいの評価まで。
【特注 ☆6 ジャスティンロック】
未勝利勝ちは開幕週の高速馬場でスローペースを外を回して後半1000m=58.0で差し切るというなかなか派手なパフォーマンス。そのレース内容から重賞でも通用と見て京都2歳ステークスでも本命に推したが、途中から一気に捲ってビーアストニッシドとフィデルを差し切って勝利。ビーアストニッシドがその後にスプリングステークスを勝利、フィデルもホープフルステークスで4着だったのを見ても普通に強いパフォーマンスだったか。
それでも若干まだ能力を怪しんではいたが、前走の弥生賞が豪華メンバー揃いながらスローペースで展開向かない中を外を回して差のない4着。普通に全馬の中で最も強いパフォーマンスを見せていましたし、休み明けで叩き台だったことを考えても評価していいはず。
これまでのレース内容から後半1000mを速く走る才能は今回のメンバーでも上位だと思いますし、そもそも前走で小差だったドウデュースが1番人気のレースなら普通に足りていいはず。川田が乗れない中で戸崎を確保できたのも運がありますし、土曜日の芝レースを見る限り外差しが効きそうな馬場も合うはず。穴候補として注目したい。
【△1 ダノンベルーガ】
デビューから2戦のパフォーマンスを見ても、エンジンがかかってからの末脚が素晴らしくこれはダービー候補と見ていいはず。ただ、いかにもなハーツクライ産駒らしくエンジンがかかるまで時間がかかるタイプで、どう考えても中山コースは合わないはず。この馬のキャラや今の馬場を考えても内枠はマイナスに見えますし、ちょうどスワーヴリチャードが負けたような感じで凡走する可能性が高いと見ます。
【△2 アスクビクターモア】
立ち回りセンスが抜群でキラーアビリティを一回りスケール小さくしたようなディープインパクト産駒。いかにもトライアルだけ走る馬に見えますし、弥生賞は完全に展開に恵まれていた。土曜日の馬場を見る限りでは外からの差しが決まりそうですし、内枠からインベタで競馬をするのが必ずしもプラスに働くとは言えないか。
【△7 ボーンディスウェイ】
ホープフルSが伏兵の立場ながらまずまず強い競馬で弥生賞では穴として狙って3着好走。当初はトライアル向きの展開に恵まれてこその馬かと見ていたが、弥生賞はスローで最後に脚を余していた感じに見えましたし、ドウデュースをもう少しで差し切るかというレースぶりなら今年のメンバーなら足りても良さそう。
前走時から明らかに調教の動きが変わってきていますし、ハーツクライ産駒でここに来て成長を見せている可能性も考えて一枚抑えておく。
【△10 ジャスティンパレス】
ホープフルSではクリスチャンの神騎乗もあって2着好走。ただ、血統的にそこまでキレる馬ではなさそうで、ホープフルSは時計のかかる馬場でキレが問われなかったのが良かった印象。兄弟を見てもアイアンバローズやダノングレーターなどとにかくキレない馬ばかりが出ている家系で、この馬もおそらく中山芝2000mのスピード勝負よりはもう少し長い距離でこそ。秋の菊花賞で面白いような馬じゃないだろうか。ノーザンファームの外厩仕上げならぶっつけ本番でいいようにも見えるが、こういうスタミナタイプは一度使った方がいい感じがします。
【△11 オニャンコポン】
強烈なピッチ走法で走る馬で、おそらくこの馬は母父ヴィクトワールピサのイメージで考えたほうが良さそう。道中はじっくりと溜めて一瞬の脚を活かして良さが出るタイプで、ホープフルSは前付けしすぎて不発に終わったが京成杯は溜める競馬で一変した。京成杯は普通に強い競馬でしたし、今年の混戦の皐月賞のメンバーレベルならこの馬でも足りて良さそう。
【△12 ドウデュース】
朝日杯FSは完全に軽視していただけに驚きの戴冠という印象。なぜ軽視したかと言えばアイビーSの内容が特に評価するところがなかったからで、スローペースとはいえ時計は平凡ですし最後にグランシエロに差されかけたレースぶりを見ても次走でGIを勝つとはとても思えなかった。そこから朝日杯で素晴らしい時計で勝利したのを見てもこの馬はマイラーなんじゃないだろうか。
実際にそこから距離を伸ばした弥生賞は割とスムーズに立ち回りながらアスクビクターモアを差せず。逆に最後は後ろからボーンディスウェイやジャスティンロックに差されそうになっていた。そんなマイル以外の距離で強い競馬を見せていない馬が今回は中距離GIで1番人気。この世代は混戦で抜けている馬はいないと思いますし、中距離で地力が問われるとあっさり崩れそうな感じがします。
【△16 デシエルト】
ダートで強い連勝を見せた後に若葉ステークスで初めて芝に挑戦してあっさりクリア。マイペースで逃げられたとはいえ若葉ステークスの例年の水準レベルで走れていますし、馬場を考えても時計はまずまず。
血統イメージ通りにかなり掛かるところがあり、これで輸送を挟んで控える競馬では厳しいと見ていたが、どうもビーアストニッシド陣営は逃げにこだわってはいなそう。スッとハナに立つことができればまだ底を見せていない怖さはある。
【△18 イクイノックス】
デビューから2戦のパフォーマンスは世代最上位級。東スポ杯は確かに強い競馬なのだが、東京芝1800mと中山芝2000mは全く違う舞台。今回は一気の相手強化で初の右回りコース。コーナーをスムーズに回れるとも思えず、この枠では終始外を回ってかなりロスの大きい競馬になりそう。それでも突き抜けちゃうぐらいの馬ならそれまで。
印まとめ
◎ジオグリフ
◯サトノヘリオス
▲キラーアビリティ
☆ジャスティンロック
△1,2,7,10,11,12,16,18
勝負度 C
買い目
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