今日は2/20(土)に行われるダイヤモンドステークスのレース考察を行います。東京芝3400mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
先週末の結果と回顧を少しサイトでもしておきましょう。
先週は土曜が平場で三連複万馬券を本線で当てることができて一応プラス。ただ日曜が勝負レースで2つ本線で当てれたのですが、相手が人気馬が来てしまって配当が跳ねあがらず。。。重賞も不発で日曜はマイナスとなってしまいました。
先週の重賞を振り返って思いつくのは「とにかく競馬は難しい」ということ。
クイーンCは誰もが能力を少し怪しんで見ていたメジャーエンブレムがずば抜けた能力を示しての圧勝。走破時計1:32:5は文句なしのレースレコードですし、恐らく今日の先週の結果分析でもタイムランクAがつくでしょう。
正直、何度予想してもメジャーエンブレムがここまで強い競馬をするとは思いませんでした。メジャーエンブレムが強い競馬をしたおかげで、先行馬が総崩れになり、加えて外が一切伸びない馬場だったので、内枠でポテンシャル勝負に強いメイショウサムソン産駒が突っ込んできた結果。これもメジャーエンブレムが強すぎて前を潰すという想定ができないと当てるのは難しかった。
京都記念は大本線が◎ヤマカツエースと◯アドマイヤデウスのワイドだったので、3、5着と結構惜しかったんですが、その惜しさとは別にレース展開の読みは全く外れました。思った以上に京都は豪雨になって、この日の京都は完全な外差し馬場に。もうこの時点で前残り前提で買っていたので馬場読みが外れたのですが、そこに加えてトウシンモンステラが捲ってくるという予想外の展開。これはさすがに読めませんでした。
共同通信杯は◎ディーマジェスティが勝利を挙げ、一応印を打ったイモータルとメートルダールが2、3着に入ったんですが、私はハートレー相手の馬券しか持っていませんでした。こちらは一応、的中報告は何個か頂いたので当たった方はおめでとうございます。
このレースはとにかく馬場と展開と人気、全てにおいて読み間違いました。予想以上に前日に雨が降ったことでメインレースまで稍重が残る馬場になり、10頭立てなのにかなり流れるミドルペース戦になり、ギアチェンジ性能なんて一切必要ないレースになりました。その上で人気すると読んでいたイモータルが全く人気なく、その代わりに人気しないと読んでいたリスペクトアースが穴人気するという。。。
スマートオーディンとハートレーがぶっ飛んだのはこのレースラップが全てでしょう。東スポ杯のデジャヴになると予想してましたが、10頭立てなのにここまで流れるレースになるとは思ってもいませんでした。
馬場が稍重濃厚ということで、本命を◎ディーマジェスティに変えたのも良かったですし、いくらこれぐらい流れると知っていたとしても、相手にハートレーを買っていたと思います。それぐらいこの馬の大凡走は想定外でした。新馬戦を見ても馬場が原因ではないと思うので、恐らく初めてのミドルペースで脆さを見せたとしか考えられません。
皐月賞トライアルはスローペースになりますが、皐月賞本番は例年かなり流れるレースになりがち。そうなるとハートレーはもうクラシックでは厳しいと言わざるを得ません。
こんな感じで先週の3重賞とも、結果を知った後でもレース前の予想が特に間違っていたとは思いません。馬場、展開、人気、騎手、適正など、とんでもない数のファクターを並べて予想したとしても、そのいくつかが崩れただけで当たらないのが競馬だということです。
とにかく先週では「競馬の難しさ」を思い知らされました。だからこそ、日々勉強し続けなければいけないと思います。
たまに「競馬なんて簡単」「当てるのなんて簡単」という人がいますが、本当に競馬を知っている人は口が裂けてもそんなことは言いません。私の周りでも競馬がよく当たる人、年間プラスになっている人は、「とにかく競馬は難しい」と思っている人ばかりですし、だからこそ人並み以上に勉強している人が多いです。
まぐれで1回で大きな馬券を当てることは可能ですが、継続的に年間プラスを続けていくには真の競馬力が必要です。そして真の競馬力を持っている人は「競馬は難しい」と思っている人です。もし、あなたがどなたかの競馬予想なり分析を参考になさろうとしているのであれば、「競馬なんて簡単」と言っている人には行かない方がいいとだけ最後にアドバイスしておきます。
過去5年のレース傾向
「冷たい泉に素足を浸して、見上げるスカイスクレイパー」
若い読者の方すみません。。。当時私は「スカイスクレイパーって何だ??」とずっと疑問に思っていました。その和訳である摩天楼も「名探偵コナン時計仕掛けの摩天楼」でようやく理解した次第です。
いきなりの脱線すみません。余談は前文だけにして、本文では真面目なことを書きます。というわけで、ダイヤモンドSの考察へ。
芝3400mという距離はステイヤーズSの次にJRAの平地コースで一番長い距離。特殊な条件でこそ、能力よりも適性や血統などを重視するのは何度もお伝えしている限り。今回もしっかりと適正や血統を分析する必要があるでしょう。
脚質でいうととにかく差し馬が有利なレース。長距離戦でスタミナが重要ということもあるのですが、それと同時に直線が長い東京コースということも重要。2800m走った上で、最後の600mの直線を走るレースと考えた方がよさそう。
血統傾向
ハーツクライ産駒が3連勝中で、連対まで含めると4年連続でハーツクライ産駒が馬券に絡んでいます。
ハーツクライといえば母父がトニービンのスタミナ型サンデーサイレンス系の血統。このレースは「2800mを走った後に600mの直線を走るレース」ですので、スタミナ+直線で差せる瞬発力が重要。そうなるとこれぐらい長い距離でもサンデーサイレンス系の血が重要になってきます。
父にも母父にもサンデーサイレンスを持っていなかったのは過去5年で3頭だけ。その他も父ロベルト系でサンデーサイレンスと同系統の馬や、キングマンボ系で瞬発力を備えている馬でした。
とにかく「スタミナ」+「瞬発力」を併せ持つ馬を選ぶのがポイントで、重すぎず軽すぎないベストな血統の馬を選びたいところです。
レースラップ傾向
昨年はスローペースになりましたが、それでも差し馬が台頭してきました。さすがにこれだけ長い距離なので、スローペースでの前残り、みたいな展開利は期待しない方がよさそう。もう基本的にポテンシャル勝負になるので、スタミナと決め手を両方保持した適性ある馬を素直に買えばいいレースのように思います。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
注目は3連覇がかかっているフェイムゲームでしょう。何度かこのサイトでも「3年連続の好走は難しい」と書いたことがありますが、ことダイヤモンドSではそんなに関係ない気はします。
というのも、なぜ同じレースで3年連続の好走が難しいといえば、最初の好走時から+2歳年齢を重ねるからというのが最大の理由。ただ長距離戦で必要なスタミナは加齢による衰えはそこまでありません。ダイヤモンドSの傾向を見ても6歳馬なら十分に好走が可能。
そして、もう一つ3年連続の好走が難しい理由としてあげられるのが「マークが厳しくなるから」ということでしょうが、3400mでなおかつ直線の長い東京コースとなれば、フェイムゲームのマークというより、どの馬も走りきるので精一杯でしょう。ですので、3年連続の好走が難しいという意見は今回に関しては賛同しかねます。
まぁそれでもフェイムゲームから入りたいっていう感じのレースではないです。
現時点で最有力だと思っているのはこの馬です。
スタミナ十分でその上決め手も保持。ここ数戦の敗戦で人気を落としてくれれば良いのですが、果たして人気はどうなるでしょうか。休み明けが不安視されるかもしれませんが、この馬は逆に休み明けの方が走るタイプ。血統的にも評価できるので、ここは狙い目でしょう。