今日は2/21(日)に行われるフェブラリーステークスのレース考察を行います。東京ダート1600mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。
先週の競馬の回顧とか思ったこと等は夕方のエントリーに書きます。それより何より、、、
ここ2年くらいで観たサッカーの試合で一番興奮しました。昨日のアーセナル×レスター・シティの試合。
2部降格候補だったレスター・シティがまさかのプレミアリーグ首位を走っているという事実をサッカーファンに説明すると、コパノリッキーが16番人気でフェブラリーSを制覇したことより凄いことです。
その首位レスターとアーセナルの首位攻防決戦だったわけですが、もうサッカーの魅力を全て凝縮したような試合で、アーセナルファンどうこうでなく今季ナンバーワンのグッドゲームだったと思います。
前半終了間際にレスターがPKで先制するも、後半開始直後にシンプソンが2枚目のイエローカードで退場。レスターは残り35分を10人で戦う羽目になったわけですが、ここからレスターは獅子奮迅の守りでアーセナルの猛攻を耐え抜きます。
なんとかウォルコットが1点返すものの(この時のジルーのヘディングの落としが絶品)ロスタイムに突入。ロスタイム4分で時計は94分をすぎて、もうラストプレーというFKでドラマが起こりました。
エジルが蹴った完璧なFKが完璧な放物線を描いて、故障からこの試合復帰したダニー・ウェルベックがドンピシャで合わせて逆転!!
同じくアーセナルファンでこの試合を見ていた「マイルの神様。」から得体の知れないLINEが来たと思ったら、どうやら彼女は興奮しすぎて鼻血を出してしまったそうです。
私も久しぶりに夜中にも関わらず、周囲の事とかを一切考えずに絶叫してしまいました。筋書きのないドラマとは良く言うものですが、スポーツを見ていると2年に1度くらい本当にそういう瞬間に出会うものです。昨日の試合はそんな感じで、競馬で負けた事を全て忘れさせてくれました(笑)
この勢いでなんとか今季はプレミアリーグ優勝となってほしい!!
<ハイライト動画>
http://sports.yahoo.co.jp/video/player/85305
来週はチャンピオンズリーグの1回戦でバルセロナと対決。相手は世界最強ですが、この勢いがあれば勝てても不思議ないはず!ファーストレグ勝ったらバルセロナまで行きます。
過去5年のレース傾向
ここ5年を見ても「穴馬が走った!」と胸を張って言えそうなのは、最低人気のコパノリッキーが勝った2014年くらい。当時私も東京競馬場で見ていましたが、起こった光景が信じられず、電光掲示板に表示される勝ち馬コパノリッキーという名前を呆然と眺めていました。
ただ、その1度に騙されるのもダメなレースで、基本的には人気馬〜中穴の人気帯で決まるレース。人気馬の取捨で勝敗が決まるレースとも言えます。
好走馬を見てもその時のダート界でトップクラスの能力を持っていたと言い切れる馬が多く、一世一代の大駆けでこのレースだけ好走しちゃうような馬は出てこないレースです。穴党には辛いレースとも言えそうです。
血統傾向
まぁダート戦なのであんまり血統は重視しなくていいでしょう。
3年前まではこれでもかというくらいリボーの血を持った馬がなぜか走っていましたが、ここ2年は停滞気味。今となってはあんまり気にしなくてもいいかなと思います。
血統傾向としてもう一つ言えるのはボールドルーラー=シアトルスルーの系統が結構走っている事。昨年は2、3着がボールドルーラー系でした。この系統は揉まれるとからっきしダメな傾向ある馬が多く、ワンターンの東京コースでこそという馬が多いイメージ。今年もボールドルーラー系がいたら注目してみるのは手かもしれません。
レースラップ傾向
私は基本的にダートで強い馬というのは「先行してそのまま押し切れる馬」だと思っています。そういう馬が何頭かいれば、ダート戦線の層は厚いと思います。
現在のダート界のトップにいるのはサウンドトゥルー、ノンコノユメ、ホッコータルマエあたり。ホッコータルマエも全盛期の能力からは衰えてきていそうですし、今のダート界には強い先行馬がいないと思っています。
それはここ2年のフェブラリーSの結果を見てもわかる事。このレースは基本的には淀みなく流れてのポテンシャル勝負になるのですが、ここ2年は比較的緩めに流れての前残りレースに。コパノリッキーが世間的にどう評価されているのかはわかりませんが、この馬はここ2年は展開に恵まれて勝った馬だと思っています。
今年も先行して押し切れるような強いダート馬は不在ですが、それにしても先行馬が揃った印象。コーリンベリー、タガノトネール、アスカノロマン、モーニン、コパノリッキー、モンドクラッセ、そして今回は先行策を取りそうなローマンレジェンド。全頭が牽制しあってスローに落ち着いちゃう可能性もなくはないと思いますが、基本的にはここ2年とは違い、全体的に締まったペースのレースになるんじゃないかと見ています。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
予想オッズではノンコノユメの一本被りでコパノリッキーは3番人気ですか。
ただ、コパノリッキーは3連覇がかかっていますし、武豊人気もあります。そして何よりGIは普通の重賞よりも少し違った売れ方をする傾向あるので、コパノリッキーは結構人気しそう。モーニンも結構人気するでしょう。
ノンコノユメ、コパノリッキー、モーニンが3頭被りで人気するんじゃないかと見ています。その後に少し離れてベストウォーリア、ロワジャルダン、ホワイトフーガ、アスカノロマンという感じでしょう。
基本的には人気馬の取捨が大事なフェブラリーSですが、今のダート界はとにかく層が薄いというのもポイント。チャンピオンズカップではどの馬が勝ったかをちゃんと思い出してください。ノンコノユメとコパノリッキーとモーニンで決まるようなレースにはまずならないと思います。
現時点で最有力だと思っているのはこの馬です。
基本的にはペースは流れてポテンシャル勝負になるはずで、能力がなければ来れないレースにはなるはず。ノンコノユメはチャンピオンズカップこそ最内を突きましたが、あれはかなり偶然にポッカリとインが開いた感じもあり、基本的には馬群を割るタイプの差し馬ではない気がします。
一方でこの馬は馬群を割るタイプの差し馬。能力も今のダート路線ならトップクラスでしょう。血統的にもいかにも東京ダート1600mで走りそうで、マイルは今回が初めてですがベスト距離な感じもします。先週の競馬を見ている限り、鞍上が不安大ですが、それを差し引いても今回は狙い目なんじゃないかと見ています。