今日は1/27(水)に行われる川崎記念のレース考察を行います。川崎2100mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。
先日、友人と話していて「そういえば最近TIMってテレビに出てないよね」と言われてびっくりしました。
競馬ファンならグリーンチャンネルに加入されていない方なら、毎週TIMの姿は見ていることでしょう。私自信は、TIMはテレビから姿を消していない、という認識でしたが、冷静に一般視聴者の目線で見ているとTIMって確かに最近テレビに出ていない気がします。
地上波で必ず出ているという番組って、「とんねるず王のスポーツ王は俺だ!」の野球盤企画くらいだと思うんです。あとこれといってTIMが出ている番組が記憶にない・・・
ただ、競馬ファンは「BS11競馬中継」で毎週見ているので、そういう印象は持っていないですよね。こういう事例は結構あると思っています。
例えば、うじきつよしって世間で言えば完全に過去の人だと思うんですが、欧州サッカーファンは、スカパーの「UEFA チャンピオンズリーグハイライト」で毎週見ているわけです。思い起こせばこの番組はうじきつよしの前の司会はGAKU-MCでした。
そもそも、うじきつよしという名前を知らない人が5割くらいになってきたことも感じるわけです。子供ばんどの存在を知らない人もほとんどでしょうし・・・歳を取ったと痛切に感じます。
DonDocoDonの平畠だって、世間でいうと完全に消えた人になっていると思いますが、スカパーのJリーグ中継では毎週出ていますからね。
つまり何を言いたかったというと、自分が見ている世界は全てじゃなくて、少し視点を変えると全く新しい世界があるということです。一般人と話す時は「TIMは最近テレビでないよねー」という感覚で話す方が良いかもしれません。
川崎記念 有力馬考察
早速、有力馬の考察に入ります。上位人気想定の5頭を取り上げてみます。
サウンドトゥルー
日本テレビ盃の勝利を皮切りに、JBCクラシック2着、チャンピオンズカップ3着、東京大賞典1着、と一気にダート界の頂点に上り詰めた馬。
オープン時代から「この馬は相当強い」とメルマガでは評価していましたが、まさか一気に中距離ダートの主役になるとは到底思えませんでした。
これも今のダート界が世代交代の真っ只中で抜けた馬がいないというのが大きいでしょうが、それでも今のダート界では間違いなくトップクラスの存在。決して能力を過小評価してはいけないでしょう。
ただ、今回に関してはちょっと疑いの目を持っています。
ジュライCと日本テレビ盃の間の3ヶ月を休養と取るかはわかりませんが、この馬はほとんど休みなくずっと戦い続けています。チャンピオンズカップの時のコメントでも「メイチに作った」類のコメントが出ていましたし、東京大賞典でも状態面が心配されましたが、展開も上手くハマって差し切れた印象。
それでもホッコータルマエを差し切ったということから強い馬ということは間違いないんですが、今回はさらなる使い詰めに加えて、2100mという距離で左回りで直線が短い舞台。あんまりコーナーで加速できる馬にも見えないので、今回はちょっと危険視しています。
ホッコータルマエ
秋の復帰以降は、JBCクラシックが休み明け初戦でコパノリッキーを完全マークしての3着。チャンピオンズカップがハイペースを前付けしての5着。東京大賞典もコパノリッキーを潰す競馬をしにいっての2着。
どれも言い訳ができるといえばできる結果。ただ、この馬の全盛期なら言い訳ができる舞台でもこの3戦のうち2勝はしていたと思います。それだけ能力は落ちてきているのは事実でしょう。
川崎記念は2連覇している舞台ですが、どうもホッコータルマエを避けて有力馬が登録してこなかった感じもありますし、それでいてムスカテールやカゼノコという2つくらい格の落ちる伏兵にあと一歩まで迫られました。どうもホッコータルマエはこの条件は得意にしていない気はします。
ただ、今回は前を行くマイネルバイカはたいして気にしなくて良いレースになるでしょうし、サウンドトゥルーだけを考えて脚を残せる競馬になるのは良いはず。あとはどれだけ衰えているかが鍵にはなると思いますが、まず3着は外さないんじゃないでしょうか。
アムールブリエ
前走の名古屋グランプリは牡馬相手に馬なりで追わずに突き抜けての圧勝。常々この馬は「ゆったり走れる長距離向き」と言ってましたが、陣営もようやくそれを理解してその条件を狙い澄まして使うようになってきた感じ。
どうもこのヘヴンリーロマンスの血統は、アウォーディーやラニなどのようにノッシノッシ走るタイプが多く、短い距離ではスピード負けする傾向。この馬も牝馬ですが完全にそのタイプで、ギアチェンジの問われないこの舞台はベストでしょう。
能力的にもJBCレディスクラシック上位組は相当強そうで、サンビスタは次走でチャンピオンズカップ制覇。ホワイトフーガもあっさりと次走でTCK女王杯を勝ちました。現在のダート界は世代交代の真っ只中で、普通は厳しい牝馬でもGIで戦えてしまうレベル。
唯一不安なのは浜中騎手がちゃんと追える状態なのか、という部分。日曜の中京1Rで派手に落馬して肩を打撲したとのことで落馬直後は「肩が上がらない」とのコメントを出していました。こういう状況ですとあんまり狙いにくいですねぇ。。。
カゼノコ
正直、昨年は完璧に展開が向いたというのが妥当か。テンに遅く、かといってゆったり行かないと最後に脚が使えない馬で、昨年はその特徴がカバーできる展開で、4コーナーから脚を使ってあわやの2着。
ただ、この馬はそもそも展開がハマらないとそんなに強くない馬。前走にしても展開がハマらずにアムールブリエに完敗。恐らく長距離戦であれば完全にアムールブリエ>>>カゼノコなはずで、それでいて昨年の好走実績から同じくらいの人気にはなりそう。後ろから行く馬でもサウンドトゥルーとは能力差が相当ある気がしています。
マイネルバイカ
まず間違いなくこの馬の逃げになるでしょう。そしてその2番手にホッコータルマエという展開になるか。恐らく玄人人気は相当しそうで、前日オッズでもこの馬はカゼノコより人気しそうな感じ。もう前に行けるというだけで、ある程度の人気はしそうというのは頭に入れておいたほうが良い感じも。
確かに距離は伸びた方が良いタイプだとは思いますが、一線級と比べるとかなり能力面は劣る印象。それでも4コーナー3番手を取れた馬は確実に馬券に絡むレースだけに、穴を開けるならこの馬かなという印象もあります。
上位勢の評価はこんな感じでしょうか。
展開面の予想は、明日の予想発表時にあわせて行いたいと思います。
というわけで、今日は今回紹介した馬でちょっと危ないと思っている馬を紹介しましょう。
まぁ能力でカバーされる可能性は結構あると思うんですが、明らかにここ数戦に比べると条件面は悪くなりますし、状態面も不安。それをカバーできるほど圧倒的な能力上がるとは正直思えないんですよね。ですので、この馬が連を外すという妙味を今回は取りたいかなと思っています。