今日は1/11(月)に行われるフェアリーステークスのレース考察を行います。京都芝1600mで行われる3歳限定のGIII戦です。その前に余談を少し。
私は普段見るテレビがテレビ東京かCSかグリーンチャンネルばかりという少し変わった人間なのですが、グリーンチャンネルのキャスターが年始から軒並み変わっていて戸惑いを隠せません。
勝ち馬リサーチャーがにせものがかりの栗林さみさんになったのもびっくりしましたし、競馬コンシェルジュが守永真彩さんになったのも驚きました。
ただ、一番びっくりすると思うのは、来週火曜の先週の結果分析でしょう。遂にまりなること津田麻莉奈さんがグリーンチャンネルのレギュラー番組ですからねぇ。ブログなどをみていても競馬への情熱がとてもおかしい人なので、元SDNとかいう色眼鏡で見る必要はないと思います。いさおかさんも素晴らしかったですが、その後任がまりなるなら全く問題ないでしょう。
強いて言えば、涼宮局員がどこにも異動にならなかったのが悲しくて仕方ありません。トレセンまるごと情報局の最終回では泣いてしまっていましたし、またグリーンチャンネルで見たい限り。
大沢さんといさおかさんのコンビも楽しみですし、なんだかんだで毎週こうやって競馬が続いていくのは楽しいですね。今年も1年存分に競馬を楽しみたいと思います。
過去5年のレース傾向
ぱっと見、好走馬の名前をみても「本当にこれ重賞?」と思うような馬の名前ばかり。実際調べてみると過去5年の3着内馬の中で、このレース以降に重賞勝ちの実績があるのはウキヨノカゼ(クイーンC、キーンランドC)のみ。後の馬は大体が競争人生最大の輝きをここで放ってその後は消えていくケースが多いです。
枠順や脚質は中山のマイル戦ということもあり基本的には内枠が有利なレース。ただ、毎年内枠だけで決まるというわけではなく、2014年のニシノアカツキのように外から一頭だけ何かが突っ込んでくるケースが多い。ただ中心は内枠を引いて好位で競馬ができる馬だろう。
配当をみても毎年1頭は二桁人気馬が絡むレースで、基本的に堅い頭で考えていてはダメなレース。荒れる牝馬限定の500万戦くらいの考えで、積極的に穴を狙っていいレースだ。
血統傾向
2014年までは冬の中山らしく重いサンデー系やサドラーズウェルズが走っているレースだったが、昨年は傾向が若干変化。ディープインパクト産駒が2頭絡む決着となり、少し馬場が軽くなった印象。
これも確実に中山の馬場改修が影響しているはずで、2014年より前と2015年以降では分けて考えたほうが良さそう。ここを踏まえずに単純に過去5年や過去10年の血統分析を行っているところはちょっとどうかなと思います。
というわけで、2014年12月〜2015年12月に行われた中山芝1600mの上級戦の結果を中山金杯と同じように見てみましょう。ただし、重賞だけだとサンプル数が少ないので今回はオープン戦も加えました。
簡単に上記レースの1〜3着の血統を見てみると、
ターコイズS 1着:マンハッタンカフェ 2着:サクラバクシンオー 3着:ハーツクライ
京成杯オータムH 1着:ネオユニヴァース 2着:ディープインパクト 3着:スニッツェル
ニュージーランドT 1着:キングカメハメハ 2着:ステイゴールド 3着:マツリダゴッホ
ダービー卿チャレンジT 1着:スクリーンヒーロー 2着:キングカメハメハ 3着:クロフネ
東風S 1着:キングカメハメハ 2着:キングヘイロー 3着:クロフネ
アネモネS 1着:ディープインパクト 2着:ディープインパクト 3着:キングカメハメハ
ニューイヤーS 1着:ロージズインメイ 2着:ペイシャフェリス 3着:ディープインパクト
ジュニアC 1着:サクラバクシンオー 2着:ディープインパクト 3着:スニッツェル
ターコイズS 1着:スズカマンボ 2着:ダイワメジャー 3着:アグネスデジタル
もう兎にも角にもキングカメハメハの好走が目立ちます。馬場改修後の中山芝はキングマンボ系の天下と言えるんじゃないでしょうか。
ダンスアミーガは母父エルコンドルパサー、テンダリーヴォイスの母父はキングカメハメハ、ミナレットの父スズカマンボはキングマンボの血を持っています。それを考えると上記10レースの3着内馬30頭の内、9頭がキングマンボの血を持っているという結果に。
キングマンボはそこまで溢れかえっている血統ではありませんから、このアベレージは凄い事です。実際、過去5年のフェアリーSの好走血統を見てもキングマンボを持っている馬は5頭も走っていますし、そこに中山の馬場改修でよりキングマンボ向きの馬場になったとなればもうこの血統を狙うしかないでしょう。
また、ディープインパクト産駒も馬場改修後の中山マイルではよく走っています。昨年のフェアリーSでも2頭走っていますし、明らかに改修前より成績が良い。全体的に改修後に馬場が軽くなった結果、改修前でも走れていたキングマンボがより向く馬場に、そしてディープインパクトは中山も走れる馬場になったというイメージです。
その他ではロベルトの血を持つ馬の活躍も目立っています。
シングウィズジョイは母父シンボリクリスエス、ヤマカツエースは母父グラスワンダー、グランシルクは母父ダイナフォーマー、モーリスは父スクリーンヒーローなどロベルト系を持つ馬も結構走っている印象。
中山金杯を見ても1着のヤマカツエースは父キングカメハメハ×母父グラスワンダーでしたし、2着のマイネルフロストは父ブラックタイド×母父グラスワンダーでした。
キングマンボの血とロベルトの血が爆走するのが現在の中山芝重賞のトレンドと言えるかも。
レースラップ傾向
シンザン記念と同じく、2、3歳戦にしては緩みなく進む事が多いレース。ただ、最後まで時計がかからないシンザン記念とは違って、中山コースだけに最後の1ハロンは基本的にかかります。ここでバテずに伸び切れる中山適性ある馬が向く舞台と言えるでしょう。
ダンスファンタジアが勝った年はさすがにハイペース過ぎ。これは例外と考えて良さそうで、基本的には淡々としたラップで流れて最後は凌ぎ合いというレースになりがちです。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。
今回の出走予定メンバーはこんな感じ。
人気もクソも15/25の馬が抽選出走なので、まだ何が出てくるかが全くわかりません。ただ、出てきたら本命はほぼ確定の馬が1頭います。この馬さえ抽選を通ればフェアリーSは勝負レースになります。
というわけで現時点での注目馬はコチラ。
未勝利勝ちの身ということで、今回は4〜7番人気くらいに落ち着きそうですが、このメンバーの中では一番強いはず。というのも、前走のレースは2歳未勝利の中では1、2を争うレベルの高さで走破時計も圧巻のもの。
3着馬エクラミレネールが次走で未勝利を突破。4着馬のショウナンアンセムは未勝利を突破後に500万、OPで連続好走。下した相手を見てもこの馬の能力は疑いようがありません。
それに加えてこの馬の父はキングマンボ系。先ほども血統欄で述べたように、改修後の中山マイルはキングマンボ系を買っておけばいい馬場です。フェアリーSでも毎年のようにキングマンボ系が絡んでいますし、中山金杯でもキングマンボ系のヤマカツエースが圧勝。
能力最上位の上に血統評価も最高。こうなれば出走を祈りたいと思います。。。この馬が出れなければ勝負度は格段に下がります(苦笑)