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札幌2歳S [1] データ・傾向などまとめ

おかげさまで、今年の夏競馬は小倉開催の3週に渡るボーナスウィークと、新潟2歳ステークス大的中の大花火で大幅プラスに終わることは確定!

毎年あんまり夏競馬は得意な方ではなく、昨年はワールドカップがあった影響でほぼ夏競馬は回避していたんですが、ちょっと夏競馬のコツというかポイントは掴んだ気がしています。感じたことはすべてEvernoteにメモしてあるので、機会があればメルマガにでもちょろちょろと書いてみます。

今週末で夏競馬は終了し、秋開催が本格的に始まるわけですが、今週末には大事な大事な2歳重賞が2つあります!!

2歳戦を制するということは向こう1年のクラシック路線を制することにも繋がると思いますので、新潟2歳ステークスに引き続きちゃんと考えていきましょう。

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レース性質

札幌2歳ステークスも先週の新潟2歳と同様に、メインは全頭診断の方が需要あると思うので、今回のエントリーでササッとレース性質や血統などをおさらいして、週中は全頭診断に当てようと思います。

というわけで、まずレース性質を見てみましょう。

札幌2歳ステークスが行われるのは、札幌芝1800m。まずは今年の2歳戦の札幌芝1800mをまとめてラップ付きで見てみましょう。

こうして見るとラブレオの未勝利が、走破時計といい前半から締まったラップになっている点といい、かなりレベルが高そうですね。そのラブレオを一つ前の未勝利戦で倒したのが新潟2歳Sの2着馬ウインファビラスでした。こうやって分析していくと12番人気に嫌われるまで弱い馬ではなかったということですね。

まぁ基本的にこの時期の2歳戦の芝1800mのレースは、前半がどスローになって、最後の2ハロンだけの競馬になることがほとんど。最初の2ハロン目もほとんどが12秒台ですから、スッとスタートを出て好位につけることができて、ある程度のスピードがあって前々につけることができて、なおかつ最後の2ハロンで一気に突き放せる瞬発力がある馬が好走します。

まぁほとんどのレースが「レースセンス」「立ち回り力」「瞬発力」しか要求されないんですよね。

ここが札幌2歳ステークスを予想する上でのポイントになります。

次に今年の2歳戦のサンプルデータと同じ数=過去8年の札幌2歳ステークスを見てみましょう。

※2013年は函館開催ですし異常な不良馬場でしたから集計外

もう一目見てわかっちゃうと思いますし、下部のグラフで視覚でもわかると思いますが、2ハロン目の平均ラップが今年の2歳戦平均では12.4に対し、札幌2歳ステークスは11.7。実に0.7秒も早くなります。

それ以外のラップ部分もまとめると、、、

 

2歳戦平均 12.8 – 12.4 – 13.0 – 12.9 – 12.7 – 12.3 – 12.0 – 11.6 – 12.0

札幌2平均 12.4 – 11.7 – 12.3 – 12.4 – 12.6 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 12.1

両レース差   -0.4 -0.7  -0.7  -0.5  -0.1  +0.1 +0.2 +0.4 +0.1

 

もう明らかに前半部分が早くなり、ずっと12秒台の前半〜中盤で推移する持続力レースになります。小回りコースですから「レースセンス」と「立ち回り力」は必要ですが、最後の4ハロンに関しては2歳戦平均よりも札幌2歳平均の方が時計がかなりかかるので、瞬発力ではなく、とにかく「持続力」が必要なレースになります。

ここからが面白いんですが、2歳戦平均を見てもわかるように、札幌2歳ステークスへ出走してくる上で、ほとんどの馬が札幌2歳のような持続力ラップを走ったことがありません。

それこそ「レースセンス」「立ち回り力」「瞬発力」で勝ち上がってきた馬ばかりのメンバーを見て、この札幌2歳ステークスのラップに対応できる馬を見つけ出すこと。

これこそがこのレースを予想するキモです。

 

血統的傾向

では、その札幌2歳ステークスのレース傾向、特徴的なラップ構成に対応できる馬を探すにはどうするか?

まず一つは徹底的に今までの2歳戦を振り返ってレース映像を見ることでしょう。それによって見えてくる能力や適性があります。ただ、ここはまだ私自身、レースを復習途中なので全頭診断までお待ち下さい。

というわけで、もう一つの重要な要素としての「血統」を今日は見て行きたいと思います。

一見、スローのレースを上手く立ち回っただけの同じような評価しかできない馬でも、血統を見ればある程度、札幌2歳ステークスに対応できる馬かどうか判断がつきます。

というわけで、過去5年の札幌2歳ステークスの血統傾向を見てみましょう。

※2013年は函館開催ですし異常な不良馬場でしたから集計外

持続力ラップになるということで、自動的に「長距離血統」だったり「菊花賞血統」を狙えばいいと思う方も多いと思いますが、基本的にそれは間違い。

まず長距離向きの血統や、菊花賞向きの血統は晩成傾向が多いので、2歳のこの時期で走れる馬が少ないこと。

そして、これは最近良く思うことですが、

芝2000m戦では引き締まったラップになればなるほどスピード上位のマイラーよりの馬が台頭する

ということが言えます。

最近で言えば、この間の札幌記念は前半から締まったペースになり、1着馬はディープ×ミスプロの配合、2着馬はキングカメハメハ、4着馬もマイラーとみられていたキングカメハメハ産駒のヤマカツエースが好走。

今年の皐月賞もかなり引き締まったペースになりましたが、1着馬はキングカメハメハ産駒のドゥラメンテが圧勝。

このように芝2000m戦の引き締まったラップのレースは、スタミナというよりマイラー寄りのスピードを要求される傾向が強いです。

 

その傾向通りに札幌2歳ステークスでも、まず目立つのがミスプロ系の血を持つ馬の好走。特にキングカメハメハ産駒は3頭も馬券に絡んでいます。

そして絡んだ馬のその後の実績を見ても、桜花賞を勝ってオークスを惨敗したレッツゴードンキや、亡くなってしまいましたが晩年は明らかにマイラー適性を見せていたコディーノ、マイルチャンピオンシップで3着に好走したグランデッツァなど、マイル条件で活躍する馬になるケースが多い。

このように、

引き締まったペース=×長距離血統

ではなく、

引き締まったペース=◯マイラー適性のある馬、血統

が意外に台頭しやすいレースと言えます。

 

今年のメンバーの中でミスプロの血が濃い馬は、、、

スパーキングジョイ 父母父ミスプロ系 母父エルコンドルパサー

デルマオカル    父ミリオンディスク 母母父ミスプロ系

ラヴアンドポップ  父アドマイヤムーン 母父ミスプロ系

アフターダーク   父ワークフォース

リアルキング    父キングカメハメハ

アドマイヤエイカン 母母父ミスプロ系

リッジマン     父スウェプトオーヴァーボード

ネコダンサー    母母父ミスプロ系

ボーダレス     父アドマイヤムーン

 

その他で目立つのはネオユニヴァース産駒の好走。

過去にネオユニヴァース産駒が3勝をあげており、このレースへの適性は抜群。その理由は簡単で、ネオユニヴァース産駒はサンデーサイレンス系の中では瞬発力に欠けるタイプが多い。そのためにこのような持続力ラップは合うんでしょうね。

今年はネオユニヴァース産駒は出走していませんが、一頭ネオに関係する馬が出走しています。

スパーキングジョイ  父ヴィクトワールピサ(その父ネオユニヴァース)

 

他では、やはりマイラー寄りな血統が走るレースと言っても、その中にスタミナ補完があればいうことありません。

スタミナ補完の血統として注目なのはニジンスキーとグレイソヴリンでしょう。上の血統傾向を見てもこの2つのスタミナ補完が入っている馬は結構走っています。

 

こうして見ていくと、人気が予想されるアラバスターやプロフェットは特に過去の傾向に当てはまるような血統ではないですし、配合を見てもちょっと重い気もします。

基本的には持続力ラップへの適性ある強い馬が走るレースですが、「えっ?」っていうマイラー寄りの伏兵が絡んで中荒れする傾向があるので、これだという軸馬を決めたら結構広めに流すのがいいかなぁと思っています。

というわけで、現時点でアラバスターやプロフェット、アドマイヤエイカンといった人気しそうなところは完全無視(笑)

どう考えてもそれより血統的に面白い馬が何頭かいます。それを最後に何頭か紹介しておきます。

 

スパークルジョイ

父ヴィクトワールピサでネオユニヴァースが3勝しているレースは相性が悪いはずがないでしょうし、母父はエルコンドルパサーでキングマンボ系。エルコンドルパサーはサドラーズウェルズも持っているので札幌の芝も抜群に合うでしょう。普通に考えれば血統評価はベストですし、まず本命級に近い印にはなるはずです。

 

リアルキング

父キングカメハメハで相性の良いミスプロ系。母父ストームキャットでスピード適性は高そうで、母母父ニジンスキーでスタミナ補完もありそう。まぁまず古馬になればマイル路線に行きそうな馬ですし、新馬戦の印象ではかなり強そうな馬だったなぁという印象。普通に考えれば上位評価。

 

アフターダーク

父ワークフォースでキングマンボ系。母父ダンスインザダークでニジンスキーを持っていますし血統評価は良い。後はレースを見直してみてどういう評価になるか。

 

ぱっと見で血統だけ見れば上位3頭に重い印を打っておけばいいレースな気がしています。明日からはそれプラス、レースを振り返った上での全頭診断を行いましょう。

 

と、今日ここまで血統メインで書いてきたんですが、その血統傾向には当てはまらないんですが、非常に狙いたい馬が一頭います。

どうせウインファビラスみたいに全く人気薄になるでしょうが、今年はメンバーレベルもそんなに高くなさそうなので普通に勝ちまであっていいんでは?

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