前回の考察で東京2400mと2500mの違いを述べ、2400mでは少し重い感じの中距離馬を狙うのがベストと分析した。では、今回は脚質とペースから今年のアルゼンチン共和国杯を見ていきたい。
上がり1位が大活躍する舞台
【2013年】レース上がり 35.2 上がり1位アスカクリチャン 34.7 順位1着
【2012年】レース上がり 34.5 1位ムスカテール 34.2 順位2着 オーシャンブルー 34.2 順位5着
【2011年】レース上がり 35.7 1位オウケンブルースリ 35.1 順位2着
【2010年】レース上がり 35.8 1位トーセンジョーダン 35.2 順位1着
【2009年】レース上がり 34.7 1位ヒカルカザブエ 33.5 順位3着
長い東京の直線が舞台なだけに、ここ5年は基本的に上がり1位を出す馬は確実に馬券に絡んでいる。
しっかりとした差し脚を持ったスタミナの裏付けがある馬はきっちりと評価すべきである。
逃げ馬不在でスロー濃厚
【2013年】コスモラピュタ モズ
【2012年】ミッキーぺトラ イケドラゴン ルルーシュ
【2011年】ドリームセーリング コスモラピュタ
【2010年】ドリームフライト ゴールデンハインド
【2009年】アーネストリー
ここ5年のアルゼンチン共和国杯のメンバーを見ていると、なんだかんだで逃げ、先行キャラの馬が数頭揃っていた。唯一、2009年はアーネストリーくらいしか先行キャラがおらず、そのアーネストリーにしても前に馬を置かないと駄目な馬なので行きたがらず、結局、逃げたミヤビランベリと2番手を進んだアーネストリーで決着した。
今年はその2009年以上に前に行きたい馬が存在しない。
ホッコーブレーヴ
クリールカイザー
フェイムゲーム
マイネルメダリスト
といった人気どころは全て差し、追い込み脚質で、比較的前に行くだろうラブリーデイも目黒記念の敗因は前に行きすぎての早仕掛け。ある程度溜めての好位が理想で、今回も逃げや2番手などは考えにくい。
その他にも典型的な逃げ馬はおらず、天皇賞3着の追い込み馬ホッコーブレーヴが人気を被るとなれば、皆そちらに意識が行き、前を見放しがちになる。
上がり3F1位が有利であることを全面的に認めたうえで、今年のアルゼンチン共和国杯は
意表を突いて逃げ、先行した馬が大穴をあける可能性が高い
現時点でその可能性がありそうな馬は
デスペラード
ネオブラックダイヤ
リキサンステルス
あたりか。この中でも私はこの馬に多いなる可能性を感じている。