さて、色々と好走データを見てきたが、ここで全頭解説を行う前に一頭の有力馬に関して、私なりの考察を述べてみたい。
色々なところで本命候補にあげられている馬、フェノーメノだ。
トップスピードの持続力に関して日本一の馬
フェノーメノの馬キャラをわかる人はいるだろうか。
私自身、この馬の強さを認識したのは、先行して素質馬スピルバーグに完勝した500万下の東京2000m。
このレースの完璧な強さから弥生賞でも本命に推したが、伸びきれずの6着。その後、青葉賞、ダービー、天皇賞秋と好走したことから、フェノーメノは「東京巧者」という意見が大多数となった。
古馬になってからは天皇賞(春)を連覇するなどステイヤーとしての評価が高まっており、東京2000mは短いんではないかという意見が出るほど。
私自身はフェノーメノが天皇賞(春)と東京コースがどちらも得意な理由は
トップスピードの持続力に優れた馬だからだと思っている
フェノーメノはステイゴールドのタフさを、スピードの維持に全て注いだようなキャラの持ち主で、ギアチェンジは苦手だが最初から最後までサードギアくらいで走るのを非常に得意としている。
だからこそ、ロングスパートが要求されて、なおかつ坂の影響でコーナーでスピードを落とさずに済む京都の3200m戦で抜群の成績を残し、コーナーの数が少ない東京コースでブレーキを踏まずに走るときに抜群の強さを発揮する。
それを証明するかのように、
コーナーが多くブレーキがかかりやすい中山・阪神コースでは(2-0-0-4)
ブレーキのかかりにくい京都外回りと東京コースでは(5-2-0-1)
東京コースではほぼ鉄板の馬と言っていい。
だが、フェノーメノには弱点があると私は考えている。
過去14戦の中で最も早い上がりが33.5
唯一、東京コースで負けたジャパンカップはスローペースの瞬発力勝負戦
32秒台の瞬発力を見せたジェンティルドンナ、オルフェーヴル、ルーラーシップ、ダークシャドウといった馬に対し、完全にキレ負けして5着。4角7番手の位置取りでありながらキレ負けしたのだ。
纏めると、
フェノーメノはペースの流れる東京コースでは鉄板の馬だが、スローでの瞬発力勝負ではキレ負けの可能性がかなり高い
だからこそ、フェノーメノはある程度の位置取りを保持する必要がある
キレない分ある程度の位置をとりたい。これこそが今回のフェノーメノの好走可否の全てと私は考えている。よってフェノーメノの枠順には注目だ。外枠を引いたら消しでもいいかもしれない。
評価をする人が多いが、今回私はフェノーメノを必要以上には推さない予定だ。
その代わりに評価するのはやはりこの馬になってしまう。
その馬の名は??
↓↓↓