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朝日杯FS [5] 人気馬全てに死角あり

来週、今年のベストアルバムを決めろという会合に出なければいけないのですが、邦楽はまだしも洋楽を今年はほぼ聴いていないので私だけ場違いになる気持ちでいっぱいでございます。邦楽は今年は豊作だったような気がします。くるりも順当に良作でしたし、KEYTALKあたりの若手もなかなか良いアルバムだった。ですが、やはり今年は椎名林檎「日出処」がベストで仕方がない気がしております。ちょっと完成度という点で抜けている気がしますし、林檎の歴代のアルバムの中でもベストな気がします。懐に余裕ある方は是非。

どちらかというとギャンブル寄りなレース

正直なところを申し上げますと、今回の朝日杯FSはワクワク感を感じないのであります。というのもこのサイトのタイトルに銘打っているように、論理的に最も期待値の高い馬を狙い撃つ「ビジネス」的予想をモットーとはしておりますが、このレースはなかなか妙味のある馬を見つけにくいのです。

それは何故かというと上位人気馬がどれも強調できる要素がありつつ、どれも不安を抱えているからです。

 

上位人気馬の不安

それでは上位人気馬のそれぞれの不安点を見ていきましょう。

アッシュゴールド

<Positive>
(1) 血統面でオルフェーヴル、ドリームジャーニーの下というスケール感
(2) ステイゴールド産駒で坂のない京都コースより坂のある阪神コースの方が向きそう

<Negative>
(1) 気性の激しいステイゴールド産駒で突然の凡走の可能性あり
(2) デイリー杯2歳ステークスのレベルは低く、揉まれるレースの経験もなし
(3) 初戦、坂のある中京コースで凡走し、京都コースで2戦好走。血統的には明らかに阪神寄りだが、トモがまだ発達しておらず坂のあるコースでは走れない可能性も・・・

アッシュゴールドは血統的にはここで一変して圧勝→クラシックの有力候補になる可能性は十分にある。ただし、それは一か八かの可能性だ。もちろん素質的にはこの世代でも随一の物があるとおもうし、この舞台も血統的には抜群に合うと思う。ただし、この血統は過剰に人気する。評価はしても、ポカがあるタイプの馬は軸に据えにくい。

 

ブライトエンブレム

<Positive>
(1) 札幌2歳ステークス好走組は例年クラシックでも通用する。馬の力が上な可能性大
(2) 厳しい流れの札幌2歳ステークスを一捲りで勝ったようにタフなレースは向かうところ
(3) 週末の雨予報によりパワータイプのこの馬は恩恵を受ける可能性

<Negative>
(1) 今まで瞬発力勝負を経験しておらず、阪神マイルでキレ負けする可能性
(2) ネオユニヴァース産駒は切れ味に欠けるタイプが多く、キレ負けする可能性あり
(3) ネオユニヴァース産駒は気性の激しいタイプが多く、いきなり凡走の可能性もあり
(4) ネオユニヴァース産駒の直近1年の阪神1600m成績は(1-2-0-21)

能力的に最も評価できるのはブライトエンブレムだろう。厳しい流れも札幌2歳ステークスで経験しており、阪神マイルをタフと感じることは少なくともないだろう。ただし、この馬は逆に阪神コースでキレ負けする可能性がある。

阪神マイルコースはタフさが要求されることに加えて一定以上の切れ味も要求される。そういったレースを経験しておらず、なおかつそういったタイプの産駒が少ないネオユニヴァース産駒というのも懸念事項。それを表すかのようにネオユニヴァース産駒の当該コース成績は低く、能力は評価しても軸は危険か。

 

クラリティスカイ

<Positive>
(1) 切れ味と底力を要求される東京マイルで重賞勝ち実績
(2) 二走前の未勝利戦はレベルが高く、出走馬の多くが勝ち上がっている
(3) 岩田騎手

<Negative>
(1) 父が非サンデー系、レベルが上がって一気にキレ負けする可能性
(2) 前走の東京芝1600mはクロフネ産駒の適性ベストコース、前走よりは適性は落ちる

能力的にも鞍上的にも信頼できそうなのがクラリティスカイだが、とにかく父クロフネというのが引っかかる。同じく三年前にラジオNIKKEI杯までを完膚なきまでの強さで勝ち上がったトリップという馬がいたが、レベルが上がって一気にキレ負けした。この馬も岩田の存在は大きいが適性的には怪しいと言わざるを得ない。

 

タガノエスプレッソ

<Positive>
(1) 相手なりに走るタイプで今回も人気以上の好走は可能
(2) 1800mでの勝利がありタフな流れへは対応可能

<Negative>
(1) 前走は京都のディープバイアス馬場(ブラックタイドはディープと同配合)と岩田騎手の好騎乗がかなり味方した内容
(2) その岩田騎手が選べる立場でクラリティスカイを選択

前走は本命に指名しきっちりと勝ってくれたタガノエスプレッソだが、正直この馬はクラシックレベルにあるとは思えない。前走はアッシュゴールド、ナヴィオン共に適性が怪しく、その上で岩田のうまい騎乗と京都馬場のディープバイアスを最大限に活かした感じだった。

今回、一気にレベルが上がり阪神マイルという舞台に替わって騎手は菱田に替わる。距離実績以外には買える要素はあまりない。

 

ダノンプラチナ

<Positive>
(1) 先週の阪神馬場はディープがとにかく走った、唯一のディープ産駒はこの馬
(2) そもそもクラシックで通用しそうな血統がこの馬とアッシュゴールドくらい
(3) 未勝利戦から馬が一変、前走は特に強かった

<Negative>
(1) 強い勝ち方の2つが東京コース、今回逆手前になりどうか
(2) ショウナンアデラのイメージもあり能力以上に人気をする(現在想定オッズ1番人気)
(3) 週末の雨は確実にマイナス

上位人気馬の中で最も軸に適しているのはこの馬か。先週はやたらにディープが走っていたし、ショウナンアデラの末脚を見ると唯一のディープ産駒のこの馬に触手が伸びるのはよくわかる。

ただし、そんな考え、少しでも競馬をやっている人なら誰でも思いつく。事実、木曜時点でnetkeibaの想定オッズは1番人気。オルフェーヴルの全弟や札幌2歳ステークスを完勝している馬を差し置いて、ベゴニア賞勝ちのこの馬が1版人気というのは少しやりすぎな感も。

また先週までの馬場はディープに向いただろうが、今週は断続的に雨が続いておりパワー馬場になる可能性もある
そうなれば札幌で負けているこの馬には相当不利になるだろう。人気で軸にするのは最適だろうが、人気になってまで買いたい馬とは思えない。

 

と、こんな感じで人気馬をまとめてみたが、どの馬も勝ってもおかしくないけれど、凡走してもおかしくない馬ばかり。かといって、穴馬で「これは確実に走る!」と言えるような馬がいない。

スローになりそうなメンバー構成ならコスモナインボールあたりは面白いと思ったが、これだけスピード馬が揃えば展開は向かないだろう。

というわけで、今回の朝日杯FSはあまりビジネス予想には向かないレースと言える。ですので、絶対に当てなければ気が済まない的中率>回収率の方は回避した方が良いレースかと思います。

私はビジネスよりはギャンブルに近いこのレース、買うのであれば危険な人気馬よりも、少しでも妙味ある穴馬の一発に期待します。ギャンブルなレースと予想したのにしょぼいギャンブルをしてもしょうがないのです。

この馬は昨年のラジオNIKKEI杯でも好走した馬と同じ父を持ち、血統的にタフなレースは大丈夫。瞬発力も二走前に見せており、血統的には道悪でも十分にこなせる馬。前走は明らかに太めな馬体で今回絞れれば一発あって不思議でないと思います。

私は今の所、この馬を本命にしようと思ってます。

 

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