香港カップ2020(シャティン芝2000m)の予想です。
12月13日にシャティン競馬場で開催され発走時刻は日本時間17:30です。出走馬はダノンプレミアム、ノームコア、ウインブライト、マジカルなど。シャティン競馬場の芝2000mで行われるGIです。
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香港カップ 2020予想
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予想の根拠
優勝賞金約4億円で香港国際競争の中でも最も注目されるメインレース。4つあるGIレースの中でも最上位という位置付けであっているとは思うが、そのレースが行われるシャティン芝2000mは非常にアンフェアで特殊な舞台。
こうしてコース図を見ても一目瞭然だとは思うが、スタートしてすぐに1コーナーというなかなか日本のレースではあり得ない舞台設定。浦和ダート1600mに近いアンフェアなコースと見て良さそうで、過去のレース結果を見ても良いポジションを取りやすい内枠先行勢が圧倒的に有利になっています。
昨年はメンバーレベルが非常に低かった上にスローペースからの直線での瞬発力勝負になったことであんまり立ち回りが問われませんでしたが、その昨年を除けばもう先行した馬か道中でラチ沿いを立ち回った馬しか上位に来ない感じ。
今年も頭数は落ち着きましたが、昨年に比べればメンバーレベルは格段に上という印象。隊列も予想しやすそうですし、ここは香港カップの好走絶対パターンであるインベタ戦法がハマりそうな馬から狙ってみたい。
というわけで予想の発表。
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香港カップ 2020の印
【本命 ◎8 ノームコア】
3歳時に芝2000m戦で非常に強いパフォーマンスを見せたが、それ以降はマイルを主戦場としてきた馬。ただ血統背景や半妹の適性距離を見てもマイラーという感じはあんまりせず、マイルでも直線の長いコースならば凄まじいポテンシャルを活かして好走できていたような感じではないだろうか。
今年に入っても春は超ハイレベルなマイルGIで連続好走。2走前は今回と非常にコース形態の似ている舞台でインベタから直線で脚を伸ばすという香港カップの予行演習のような競馬で重賞勝ち。その後にGIを勝利する女傑を子供扱いしたのを見ても、こういう舞台でインベタから末脚を伸ばす形ならこの馬は相当に強いはず。もう前走に関しては鞍上の時折やる不可解なやらかしなので完全にノーカウントとしていいでしょう。
香港カップはとにかく「ダンジグ」「内枠」「牝馬」の成績が良い舞台で、この馬は父がデインヒル系で内枠が引けてなおかつ牝馬ともう全ての好走要素が揃った印象。この枠順と並びならば2走前の再現が叶いそうですし、鞍上もシャティンを知り尽くしたこの男ならばこちらの想像通りのインベタから直線で捌いて末脚を繰り出す競馬をしてくれるはず。できれば現地オッズで買いたい馬ですが、日本オッズでも十分に妙味はあるんじゃないでしょうか?
【対抗 ◯7 マジカル】
エネイブル、ガイヤースと言った世界最強クラスと勝ち負けを演じてきた馬で、今回のメンバーでは格は間違いなくナンバーワン。ガリレオ産駒の欧州馬場向きの馬で香港の馬場がどうかですが、ブリーダーズカップターフも走れていますし欧州の中では軽い馬場の部類に入るヨーク競馬場の愛チャンピオンカップを2連覇している点を見ても問題はなさそう。
何よりも3走前に愛チャンピオンカップでガイヤースを倒している点は強調できるはずで、あの時点でのガイヤースを倒せる馬なんて世界でもそうはいなかったはず。前走のブリーダーズカップターフも負けたとはいえタルナワという馬は来年の主要GI路線を総なめにしてもおかしくないような馬。今回は1枠1番が引けましたし、スムーズに立ち回ることができれば上位争いになると思います。
【単穴 ▲2 ダノンプレミアム】
若駒の活躍ばかりが目立って古馬になるとさっぱりな中内田厩舎の中でも数少ない例外的存在。馬自体が相当にハイレベルな素材だったという点と、3歳から4歳で長期の休みを挟んだことで馬がまだ枯れないで済んでいるんだろう。
それでも全盛期に比べれば厩舎のカラー通りに少し落ちてはいると思うが、前走の天皇賞(秋)で展開に恵まれたとはいえ4着に走れていれば上出来。先着された上位3頭はどれもドバイシーマクラシックに出れば圧勝しておかしくない世界最高レベルの馬。この馬も4着以下は突き放しましたし、普通に今回のメンバーに入れば上位だろう。
レースセンス抜群なのでテン乗りも問題なさそうで、展開的にもタイムワープが逃げる2番手を取ればいいので難しい競馬にはならないはず。勝ち味には遅そうなので頭まではどうかですが、2〜3着に来る可能性は高いんじゃないでしょうか。
【△4 フローレ】
2連勝中で香港勢の大将格ではあるが、ちょっと今の香港の中距離路線のレベルが疑問。なんだかここ2年ほど新鋭が全く出てきていない感じで、今年のジョッキークラブカップも昨年の1,2着馬が入れ替わっただけ。エグザルタントは明らかに2000mでは距離が短いですし、この馬は適性外のエグザルタントぐらいしかいないメンバー相手に連勝してきたというイメージ。
昨年の香港カップは確かに直線で詰まったのもありましたが、かなり低レベルなメンバー相手に完敗。今年は昨年よりも相当にメンバーレベルが高いと思いますし、この戦績でモレイラ騎乗なら日本オッズでも売れるだろう。妙味はないと見てここまでの評価にします。
【△1 スカレティ】
前走はかなりのハイレベルなメンバーが揃っていたチャンピオンステークスで2着に好走。ただマジカルに先着したと言っても、全体的に前残りの展開が味方した感じがあり、最後の脚色を見てもマジカルの方が能力は上だろう。
今年の凱旋門賞馬ソットサスに先着実績あるということが評価されそうだが、ゴントートビロン賞の当時のソットサスはまだ復調途上で本来の走りではなかったと思いますし、今年の凱旋門賞自体が低レベルな上に超スローでかなり怪しいレース。あんまりソッソサスを物差しに考えない方が良さそう。
まぁ前走のチャンピオンステークスを物差しに考えればここでも十分に足りてもいいと思うが、今まで欧州の道悪馬場ばかり走ってきた馬がいきなりシャティンの良馬場を走ってどうなのか。一気に10秒近い時計短縮を求められますし、常識的に考えてそこまで評価はできないか。血統的には日本の馬場も適性を見せているケンダルジェント産駒ですし、高速決着は対応できてもいいと見ます。
【△3 ウインブライト】
昨年のクイーンエリザベスII世カップをレコードタイムで勝利、そして香港カップも勝利とシャティン芝2000mで2戦2勝の実績を見ても相当なコース巧者であることは間違いないはず。
ただ、クイーンエリザベスII世カップを勝利した当時は5歳春でラッキーライラックを中山記念で一蹴したように全盛期だったはずで、それでいて松岡騎手がインベタで完璧な騎乗を見せて勝利した感じ。それに比べると香港カップはパフォーマンスが落ちたように見えるが、例年よりもタフな馬場と非常に低いメンバーレベルに助けられてなんとか勝利したという感じだった。
今年は6歳になって故障もあってでなかなか良いパフォーマンスができず。適性外条件だとはいえ天皇賞(秋)のレースぶりを比較しても昨年より衰えていると思いますし、そこからベスト条件のシャティン芝2000mになると言っても今年は昨年よりも明らかにメンバーレベルが高い。外枠を引いたことで外外を回ることになりそうですし、昨年と同じような競馬では無理な感じがします。
【×5 タイムワープ】
2017年の香港カップ覇者にして2018年も3着に好走。もう今の日本では珍しいようなピンかパーの逃げ馬で、とにかくマイペースで伸び伸びと逃げられれば時に驚きの粘りを見せる一方で自分の競馬ができなければどこにもいないタイプ。
近年は全兄弟のグロリアスフォーエバーとの兼ね合いが難しかった感じで、それ以外のレースでも長距離王エグザルタントに早めに潰される展開が多く、あんまりこの馬向きの展開になっていない。それでも今年初旬のゴールドカップではスローペースに持ち込んで勝利をあげていますし、まだ衰えきっていない可能性はあるだろう。
クイーンエリザベスII世カップは早めにエグザルタントに潰されていますし、チャンピオンズ&チャターCは距離が長かったので度外視可能。前走のジョッキークラブカップは頓挫明けだった上に気管異常が見つかったとのことで大敗もまだ見直せるはず。
とにかく今回の条件で何度も驚きの逃げ粘りを見せてきた馬ですし、今回は全兄弟グロリアスフォーエバーが故障で回避となったおかげで楽な単騎逃げが濃厚。どうせ人気が全くないならば一枚抑えておいてもこういうタイプの馬はいいと思います。
【消6 ダンシーズウィズドラゴン】
プレミアプレートやササレディースパースで見せた末脚はなかなかのもの。決めて勝負ならそこそこやれて良さそうな感じもするが、前走のジョッキークラブカップが完璧なインサイドアウトを決めたにしては伸びあぐねるレースぶり。どうもラスト200m地点から伸びを欠いており、おそらく距離が長かったんじゃないだろうか。今回はさらなる相手強化となるとさすがに厳しいと見ます。
【推奨買い目】
馬単 8→7,2,4,1,3 本線ベース
馬単 8→7,2 重ね買い
三連複 8→7,2→7,2,4,1,3,5 本線
三連単 8→7,2→7,2,4,1,3 ボーナス
三連単 8→7,2→7,2 ボーナス重ね買い
【買い目及び予想のポイント】
ここは◎ノームコアがこちらのイメージ通りのインベタから瞬発力勝負に持ち込んでくれれば頭で突き抜けて良さそう。相手は人気の◯マジカルと▲ダノンプレミアムが強そうなので大荒れまではなさそう。上手く三連単まで引っかかってくれて高めの配当に期待したいが、本音を言えばここは現地オッズで買いたいところ・・・