凱旋門賞2024(パリロンシャン芝2400m)のレース予想です。
10月6日にパリロンシャン競馬場で開催され発走時刻は日本時間23:20です。出走馬はシンエンペラー、アルリファー、ソジー、ルックドゥヴェガなど。パリロンシャン競馬場の芝2400mで行われるGIです。
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凱旋門賞 2024 予想
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凱旋門賞はどのようなレースか解説します
概要・データ
さて、いよいよやってきましたパリロンシャン競馬場で開催される日本競馬の悲願のG1競争。ヨーロッパのビッグレースはキングジョージや英チャンピオンステークスなどもありますが、日本人の中ではこの凱旋門賞の重要性がずば抜けていると思います。今年もシンエンペラーが出走しますが、果たしてどうなることか。
この凱旋門賞において最重要ポイントはやはり馬場でしょう。もともとヨーロッパの競馬で最もタフさやスタミナが要求されるのはイギリス、ドイツ。それらに比べるとフランスは日本的な速さも問われるレースが多いのですが、この凱旋門賞が行われる時期のパリ地方はやたらに雨が降るので馬場が悪化しがち。昨年は雨の影響をほとんど受けなかった結果、2分25秒5なんていう高速決着になりましたが、それ以前の年はどれも雨の影響を受けて超スタミナレースになりました。その年の馬場が「軽く」なるか「重く」なるかをしっかり見極めるのが重要なレースです。
また、ヨーロッパの主要レースはどれも少頭数で6頭前後で行われることが多いのですが、この凱旋門賞は20頭以上がエントリー可能(昨年までは20頭立てでしたが、今年から24頭立てに)。
少頭数で大雑把な競馬しか経験していない馬では厳しく、2023年のウエストオーバー、2022年のアルピニスタなどのようにロスなく立ち回れる馬のメリットは大きいです。
血統傾向を見ると、ヨーロッパの超主流血統ガリレオの影響力がそこまでないのが凱旋門賞の特徴。そりゃヨーロッパはガリレオだらけなので普通に走ってはいますが、それよりもデインヒルだったりスピード血統の活躍が目立っています。昨年は高速馬場で行われたということもあってフランケル産駒が上位を独占しました。
雨が降ってタフな馬場になるとドイツ血統が活躍する傾向で、モンズーンの血を持つ馬だったりアドラーフルグの血を持つ馬が激走する傾向にあります。
今年の凱旋門賞を予想する上で重要なファクターを解説します
馬場・トラックバイアス
火曜日時点では10段階の7番目の重発表。パリ周辺の天気予報を見る限り、今後そこまで雨が降る感じはしないので、極端にタフな馬場になることはないか。
どうも日曜日が降るんだか降らないんだかよくわからない天気予報ですが、基本はそこまで馬場は悪化しないほどほどにソフトぐらいの馬場を想定しておきます。
展開想定
出走馬が確定してもどの馬が逃げるんだかさっぱりわからないようなメンバー構成。前走で逃げたルックドゥヴェガ、コンティニュアスあたりは押し出されて逃げた馬ですし、かなり牽制しあってのスロー濃厚の展開を想定します。
[結論] どのような馬を狙えばいいか
想定するレース質
ある程度タフな馬場での立ち回り+瞬発戦
狙える馬のタイプ
少々軽い血統でスピードも持ち合わせていて素軽く立ち回れる馬
嫌える馬のタイプ
スタミナやパワーに偏りすぎている馬 or 大雑把な競馬しかできない馬
凱旋門賞 2024の印
【本命 ◎7 ブルーストッキング】
今年になって本格化気配。欧州の2400m路線の最高峰であるキングジョージで正攻法の競馬で2着に好走しましたし、前走のヴェルサイユ賞もアヴァンチュールやエミリーアップジョンあたりの強敵相手に勝利。インターナショナルステークスは単純に2000mのスピード勝負で後手を踏んだだけに見えますし、少々渋った2400mで立ち回りと渋とさを活かす競馬なら欧州最上位でしょう。
前走のヴェルメイユ賞は凱旋門賞前哨戦3つの中で最もペースが流れましたが、それでもレース上がり自体はフォワ賞、ニエル賞と同等。
おそらくヴェルメイユ賞が最もハイレベルだったと思いますし、数字上でも1番人気濃厚のソジーと互角以上の走りができる下地がある割に人気はほどほどに落ち着きそう。
今回は少し雨が降るロンシャンはちょうど良いと思いますし、自在に立ち回れるので多頭数の内枠も絶好。強行ローテで状態面だけが不安ですが、わざわざ追加登録で1,000万を超える金額を支払って出走させてくるなら走れる状態と見ます。
【対抗 ◯4 アルリファー】
G1実績はそこまでないが、昨年はのちの凱旋門賞馬エースインパクトと接戦。今年もエクリプスステークスで現欧州最強馬シティオブトロイと接戦できていますし、近2年の欧州最強馬と互角に戦えているという時点でここでは能力上位か。
前走は2400mに距離を伸ばしてパフォーマンスを上げたように見えますし、2400m路線ならここでも上位か。武豊騎乗でも日本で売れるのは単勝だけだと思うので、ここは上位評価としたい。
【単穴 ▲13 ソジー】
ダービーは追い出しが遅れ気味で3着に終わったが、その後の2戦は素晴らしいパフォーマンス。ニエル賞はダービー馬ルックドゥヴェガをあっさりと突き放しましたし、凱旋門賞の全てを心得ているファーブル厩舎の主砲という時点で信頼がおけそう。好位が取れて自在に競馬ができるタイプですし枠も絶好。人気で信頼するならここじゃないだろうか。
【特注 ☆16 アヴァンチュール】
前哨戦を圧勝してオークスでは1番人気に支持された馬。そのオークスも終始外を回って強い競馬でしたし、牡馬牝馬あわせても今年のフランスの3歳馬で最上位級の馬か。
前走のヴェルサイユ賞はスタートを決めて上手く位置を取れて2着好走。時計や上がりの比較でソジーとさはないと思いますし、何より今回本命予定のブルーストッキングと接戦できたことを評価。今回も枠は良いのでスタートを決めることができれば。
【△3 ファンタスティックムーン】
シーザスターズの血統ということもあってかそこまでドイツ産馬っぽいところがない感じ。3歳時のドイツダービーは実況が絶叫してしまうぐらいに凄まじい末脚を見せましたし、昨年のニエル賞でもフランス調教馬相手にスローのキレ勝負で全く引けを取らなかった。
昨年の凱旋門賞は5番人気に高速すぎる馬場で外枠から終始外を回ったことを考えれば悪くない内容。日本オッズでも6番人気に推されたような馬ですし、そんな馬が1年経ってさっぱり人気がないというのはどういうことか。前走のベルリン大賞ではドバイオナーをあっさり倒していますし、今年は内枠が引けたとなれば雨降らなければ穴を開けてもいいか。
【△10 シンエンペラー】
余裕残しの仕上げで不利を受けながら愛チャンピオンステークス3着好走ということで評価を上げていますが、ちょっと前走のレースレベル自体がまだ半信半疑。エコノミクスはG1初挑戦の身でしたし、オーギュストロダンは今年で勝利したレースはザラケムと接戦のインターナショナルステークスぐらい。現地フランスの前哨戦と比べてレベルがどうかがわかりません。
今回は未知の渋馬場のロンシャン競馬場でこのコースの経験値もそう高くない坂井騎手。過去5年で11番から外の枠は【1-0-1-23】(勝率4.0%/連対率4.0%/複勝率8.0%)で成績は最悪になりますし、チャンスはあるにしてもオッズに見合った期待値はないだろう。おそらくアルリファーと違ってこの馬は連系や複系も人気になりそうですし、これぐらいの印にして馬券とは別の形で応援するのがベター。
【△12 デリウス】
一連のレース内容を見ても脚力自体はソジーと互角。ただ、ほぼ全てのレースで出遅れているのがネックで、今回は多頭数で後手後手の競馬になると厳しい。上手くスタートを決められれば。
【△14 ロスアンゼルス】
エプソムダービーではアンビエンテフレンドリー相手に力負け。そこからの3戦でパフォーマンスを上げてきたが、これはおそらく軽い馬場に変わったのが大きいんじゃないだろうか。
愛チャンピオンステークスを見る限り2000mの距離は短そうで、2400mに距離が伸びる点はプラス。ただ、今回は近3走ほどにハードな馬場では走れなそうですし、久々にソフトな馬場になってどこまでやれるか。
【無1 ザラケム】
プリンスオブウェールズステークスは驚きの激走を見せたが、ガネー賞とインターナショナルステークスが見せ場なしの惨敗。ここでどこまでやれるか。
【無2 アヤザーク】
昨年の凱旋門賞は全く何もできなかったが、今年になって別馬になった印象。ただ、走法を見てもかなりの道悪巧者でガネー賞は重い馬場でのスタミナ勝負が存分に向いた感じか。
ここ2戦は距離不足ではありますが、それでも前走は負けちゃいけない相手。今回は2400mでもガネー賞ほど重い馬場は期待できず、なおかつ過去5年で11番から外の枠は【1-0-1-23】(勝率4.0%/連対率4.0%/複勝率8.0%)で成績は最悪。ここまで印は回らなかった。
【消5 セヴェナズナイト】
明らかにここではスピード不足で能力不足。厳しいでしょう。
【消6 コンティニュアス】
昨年はセントレジャー勝ちの身でよく5着に突っ込んできたが、特殊な馬場でハーツクライ産駒の良さが出た感じも。今年は復帰以降、高いパフォーマンスを見せられていませんし、フォワ賞の内容からも厳しいんじゃないでしょうか。
【無8 マルキーズドゥセヴィニエ】
G13連勝で勢いはメンバーでも随一。今回は2400mの距離がネックだが、凱旋門賞は割とこういう距離不安あるタイプが走ることも多いですし、距離に関してはあのファーブル調教師が大丈夫と言っているんだからそこまで気にする必要はないか。
ただ、さすがに初距離で16頭立ての16番枠というのは厳しすぎる印象。過去5年で11番から外の枠は【1-0-1-23】(勝率4.0%/連対率4.0%/複勝率8.0%)で成績は最悪になりますし、なかなかここまで印は回らなかった。
【無9 ルックドゥヴェガ】
ニエル賞は叩き台で押し出されて逃げる競馬になったとはいえ、ちょっと物足りない内容。どうも距離が伸びてパフォーマンスを落としている感じがしますし、今回は一気の相手強化でどこまでやれるんだろうか。
【消11 サンウェイ】
キングジョージでも4着に差し込んできたところを見てもスタミナを活かしてこその差し馬。フランスダービーでは明らかに差し負けていましたし、ロンシャンの2400mで外枠では厳しそうだ。
【消15 シュルヴィー】
オークス2着の実績は立派だが、同舞台の前走ヴェルメイユ賞が負けすぎ。一線級相手では厳しそうだ。
【推奨買い目】
三連複 7→4,13,16→4,13,16,3,10,12,14 (7→4,13,16は重ね買い) 本線
馬連 7→4,13,16 本線
単勝 7 ブルーストッキング 本線
ワイド 7→16 抑え (※このオッズならアルリファー相手のワイドも買っていいかも)
【買い目及び予想のポイント】
ここは1番人気ソジー、2番人気シンエンペラー、3番人気ロスアンゼルス、4番人気ブルーストッキングが6−7倍ぐらいのオッズで買えるならブルーストッキングは妙味十分。内枠好位からスムーズな競馬ができれば順当に走ってきそう。
相手は凱旋門賞のセオリー通りに内寄りの枠から◯▲☆を本線に。言われているほどソジーが有力という感じもしないので、なんとかアルリファーかアヴァンチュールが突っ込んできて欲しい。