福島記念2022(福島芝2000m)の考察です。
11月13日に福島競馬場で開催され発走時刻は15:20です。出走馬はオニャンコポン、アラタ、サトノセシル、ベレヌスなど。福島競馬場の芝2000mで行われるGIIIです。
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・11/05 阪神6R →114,000円
・11/05 阪神4R →30,000円
・10/30 阪神2R →32,000円
・10/29 アルテミスS→21,720円
・10/29 阪神1R →262,300円
・10/29 東京3R →30,000円
・10/23 なでしこ賞 →28,000円
・10/23 新潟1R →122,250円
・10/22 富士S →6,500円
・10/22 アイビーS →26,000円
・10/16 阪神2R →28,000円
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福島記念はどんなレースになりやすいのか?
福島芝2000mで行われるハンデGIII競争。この時期の福島芝はあまり速い馬場になることはなく、なおかつ2週使われたことで徐々に芝も傷み始めた頃に行われるレース。小回りコースながら逃げ馬の成績はイマイチで、過去5年を見ても昨年のパンサラッサしか逃げ馬で馬券圏内に好走した馬はいません。パンサラッサはその後にGIで何回も好走するような馬ですし、そういう馬でないとなかなか逃げて好走するのは難しいレースと言えるか。
ただ、逃げ馬の成績があんまり良くないから差しが決まるかといえばそうではなく、過去5年で後方からズバッと追い込んで好走したような馬はゼロ。上がり順位別の成績を見ても、上がり1位と上がり2位の成績が非常に悪くなっていますし、これを見ても後方に構えて最速上がりを出すような馬よりも、好位〜中団ぐらいでじわじわっと伸びてくるタイプの馬が有利なレースといえます。
過去5年のラップ傾向はこんな感じ。昨年のパンサラッサが作ったラップはちょっと例外だと思いますが、それ以外の年を見ても大体は緩むところがなく綺麗な平均ペースで進んでいます。
勝負所で器用に動ける立ち回りセンスが重要になるレースで、小足を使って立ち回るのが上手いステイゴールド系とキングカメハメハ系が非常に有利なレース傾向。また、平均ペースを追走して最後までバテないスタミナも重要になるので、ロベルトやトニービン、サドラーズウェルズのような欧州スタミナ血統を持っている馬は強調できると思います。
今年はどんなレースになりそうか?
福島競馬場はちょうど3日間競馬をしてきて徐々に時計がかかる馬場になってきた感じ。差しも決まる馬場になってきていますが、雨の影響は受けていないので極端な外伸び馬場にはなっていない。勝負所で外を回して直線でも外を通るような馬では厳しい馬場だろう。差すにしても道中はロスなく捌いて差せる馬が有利だと思います。
出走メンバーを見ても、ユニコーンライオン、コスモカレンドゥラ、ベレヌス、ロザムール、シャムロックヒルと徹底先行タイプがこれでもかと揃った感じ。速いペースになって先行馬は厳しい展開になると思いますが、かといってこのレースは上がり上位の馬がズバッと差し込んでこれるようなレースでもありません。あんまり差しに意識を置きすぎずで、ちょうど良い位置からじわじわと伸びてこられそうな馬を狙ってみたいです。
考察まとめ
【レース質】平均ペースで立ち回りとスタミナが問われる。<□■■□>
【狙えるタイプ】好位〜中団からじわじわと伸びてこられる馬。
【狙えるタイプ】ステイゴールド系かキングカメハメハ系。
【狙えるタイプ】ロベルト、サドラー、トニービンなどの欧州スタミナ血統を持っている馬。
福島記念 2022の印
【本命 ◎6 フォワードアゲン】
キングカメハメハ系の血統は突如として馬が化けることが良くあり、古くはラブリーデイ、最近ではアラタやカラテなどがいきなり成長を遂げて重賞級に駆け上がっていった。この馬もまさにそんなイメージでただいま別馬に化けようとしている感じ。
3走前までの戦績は目も当てられないほどだが、ここ2戦に限ればパフォーマンスは非常に優秀。STV賞は同週のクイーンSよりも速い時計で走っていますし、使った上がり34.5はクイーンSの1,2着馬とほぼ同じもの。1枠から上手く立ち回ったとはいえ最後は後続を突き放す完勝でしたし、このタイミングで完全に別馬に化けたと考えていいか。
そんなわけでSTV賞の内容を評価して次走の新潟記念でも印は打ったが、さすがに新潟の外回りコースでは何もできずで終わるだろうというのが戦前の見立て。ただ、終わってみれば新潟外回りのスロー瞬発戦という条件でしっかりと最後まで伸びて4着好走。適性合うとは思えない条件でこれだけ走れたのを見ても、やはりこの馬はアラタ、カラテパターンで別馬に化けたんだろう。
STV賞のレースぶりから小回りコースの適性は相当に高いと思いますし、差し馬ながらスタートが速いので内枠が引ければそこそこの位置が取れるはず。血統を見ても父はこのレースに相性の良いキングカメハメハ系で母父がグラスワンダーでロベルト系。いかにも福島コースの重賞を走りそうな血統の馬ですし、なおかつ小回りコース適性が高くて展開も向きそうとなればここは穴を開けていいと思います。
【対抗 ◯1 アラタ】
なかなか昨年の福島記念以降は好走できていなかったが、前走の札幌記念は強力なメンバー相手に正攻法で最後まで伸びて4着に好走。差のない競馬ができたのがジャックドール、パンサラッサ、ウインマリリンというメンバーだったことを考えても評価できる内容。
枠や脚質を考えても程よい位置で脚を溜める競馬ができそうですし、おそらくベストコースのここで展開も向きそうとなれば順当に上位評価でいいか。
【単穴 ▲7 サトノセシル】
クイーンSは1コーナーの位置取り争いに敗れて勝負所で外を回す厳しい競馬に。スローからの後半1000m=58秒台のロンスパ戦だったことを考えるとかなり厳しい競馬になっており、それでいて勝ち負けに持ち込んだんだからこの馬が最も強い競馬をしていた。前走の府中牝馬Sはそもそも東京コースの決め手勝負が適性外条件ですし、よく4着まで走ったと言えるだろう。
これまでの戦績から2000mは全く問題なさそうですし、レースぶりや血統背景からも上がりのかかるスタミナ勝負でこそ。今回はちょうど良い枠で中団ぐらいで溜める競馬ができそうですし、スムーズに捌ければ上位争いになりそうだ。
【特注 ☆9 フィオリキアリ】
五稜郭Sは1コーナーで大きく外に振られる致命的な不利がありながらあっさり突き抜ける強い内容。あのレースぶりからクイーンSでも通用すると見ていたが、そのクイーンSはスローペースで全く展開が向かなかった上に直線どん詰まりでほぼ追えずに終わった。札幌記念はさすがに相手が強かったが、前残り傾向が強かった馬場の中で最後までしっかり伸びており、あの相手にあれだけ走ればGIIIなら通用するだろう。
今回は全体時計と上がり時計が掛かる芝2000mという条件は絶好に見えますし、あとは斎藤騎手がどの辺りの位置で競馬をしてスムーズに捌いて持ってこれるかという感じ。
【△12 オニャンコポン】
母父ヴィクトワールピサの色が強く出ている馬で、道中はじっくり溜めて末脚を活かしてこそのタイプ。そういう競馬ができた時は京成杯、皐月賞と高いパフォーマンスが発揮できていますし、特に皐月賞は超強力なメンバー相手に差のない競馬ができているので評価していいか。
セントライト記念は若干距離が長い2200mで積極的に運んでしまって脚が溜まらなかった印象。今回は距離短縮で溜める競馬をするというのは良さそうだが、あんまり差し追い込みが有利な舞台ではないだけに乗り方次第で十分に不発もありそう。
【△14 ゴールドスミス】
長期休養明けを一度叩いて突如として一変。阿武隈Sはスローの逃げに恵まれた部分が大きいと見ていたが、前走のオクトーバーSは全く合うと思っていなかった東京コースで外から差し切って勝利という驚きの競馬。8歳だが休養を挟んでいたことで今がピークという感じなんだろう。
もともと逃げられるぐらいに先行力がある馬ですし、今回の条件でもそれなりの位置は取れそう。前走で見せたように溜めればなかなかの末脚が使えそうですし、前走よりも適性が高そうな福島コースでさらにパフォーマンスを上げてきても。とにかくステイゴールド系が走るレースなので唯一のステイゴールド産駒というのも強調できます。
【×3 パトリック】
もともとオープンで通用する脚力はある馬だが、鳴尾記念とケフェウスSは高速馬場で適性的に厳しかった感じ。行きっぷりに欠けて追走に苦労するタイプではあるが、前走のオクトーバーSで外枠からガシガシ押して先行したことで馬が変わる可能性あり。今回はさすがに小回りで位置を落としそうだが、前走で先行したことで追走スピードに戸惑わなければやれてもいいか。
【×4 カテドラル】
小回りコースでじっくり溜めて差してこその馬。今回は展開が向きそうだが、それでも福島記念は追い込み戦法の馬の成績は微妙で、スムーズに立ち回れる馬の方が有利。前走を見る限り2000mも少し長そうで、陣営コメントを参考にするなら夏の方が良い馬な感じがします。
【×16 ヴァンケドミンゴ】
これまでに福島コースの重賞で2回馬券に絡んでいるが、どちらも時計のかかる外伸び馬場でバイアスに恵まれた感じ。一方で近2回の福島コースの重賞は昨年の福島記念が超ハイペースすぎて追走忙しく、今年の七夕賞はさすがに決着時計が速すぎて対応できなかった。
今年は過去2回の好走時ほどの外伸び馬場ではないが、パンサラッサほどぶっ飛ばす馬もいませんし七夕賞ほど時計が速いこともなさそう。大外枠はネックだがスムーズに立ち回れば穴は開けていいか。
【推奨買い目】
三連複 6→1,7,9,12,14→1,7,9,12,14,3,4,16 本線
単勝 6 フォワードアゲン ボーナス
ワイド 6→9 抑え
【買い目及び予想のポイント】
ここは適性上位でいかにも展開ハマりそうな◎フォワードアゲンから波乱想定で三連複を広めに流したい。先行勢の中で残るイメージが湧く馬がおらず、基本的にはある程度構えて伸びてくる馬に印は絞った。2列目は広めに取っておいて大波乱まで抑えておきたい。