エルムステークス2022(札幌ダート1700m)の予想です。
8月7日に札幌競馬場で開催され発走時刻は15:35です。出走馬はアイオライト、オメガレインボー、ブラッティーキッド、ウェルドーンなど。札幌競馬場のダート1700mで行われるGIIIです。
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馬番:3,6,8,11,16
着順:16-6-11/57.2倍
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エルムステークス 2022予想
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エルムステークスはどんなレースになりやすいのか?
年間で唯一、小回りダート1700mで開催される重賞レース(今はプロキオンステークスが変則開催の為、あちらも小倉ダート1700mで開催)。スタンダードなコーナー4回の1800mとは求められる適性が異なりますし、北海道での滞在競馬になるので滞在期間で調子を上げてきている馬の勢いにも注意したいレースです。
昨年は函館開催なので過去データからは除外。2019年は先行馬がズラリと揃って超ハイペースになりましたが、それ以外の年を見ても基本的には先行馬が圧倒的に有利な傾向。下級条件では捲りが入ったりして動きの激しいレースになる事が多い条件ですが、重賞レベルになると先行馬のレベルも高いのでなかなか捲ったり勝負所で動くことは難しい条件と言えます。近年で捲り戦法がハマったのはウェスタールンドぐらいですし、GIでも好走できるぐらいの脚力がないと厳しいんじゃないでしょうか。
先行有利のコースということで序盤から速いペースになって道中ラップも緩まないのがエルムステークスのラップ傾向。後ろから行く馬はラップが緩んで押し上げる部分がないためになし崩しに脚を使ってしまいがちで、結果的に前の馬が残るという展開になりやすいです。
そんな先行スピードが問われるレースということも関係しているのか、このレースは4〜5歳馬の成績が非常に優秀。6歳になると成績が一気に落ちますし、7歳以上では今まで勝ち馬が1頭も出ていません。
また、スピードの持続力が問われるレースということもあり、エルムステークスはロベルトorヴァイスリージェントの血を持つ馬の成績が非常に優秀。
【2020年】1番人気1着 タイムフライヤー 母父ロベルト系
【2020年】2番人気2着 ウェスタールンド 母がヴァイスリージェント持ち
【2020年】5番人気3着 アナザートゥルース 父アイルハヴアナザーがロベルト持ち
【2019年】10番人気2着 ハイランドピーク 父ロベルト系
【2019年】4番人気3着 サトノティターン 父ロベルト系 母父ヴァイスリージェント系
【2018年】2番人気1着 ハイランドピーク 父ロベルト系
【2018年】3番人気2着 ドリームキラリ 父ジャイアンツコーズウェイがロベルト持ち
【2018年】1番人気3着 ミツバ 父カネヒキリがヴァイスリージェント持ち 母がロベルト持ち
【2017年】4番人気1着 ロンドンタウン 父カネヒキリがヴァイスリージェント持ち 母がロベルト持ち
【2017年】1番人気2着 テイエムジンソク 父ヴァイスリージェント系 父がロベルト持ち
【2017年】8番人気3着 ドリームキラリ 父ジャイアンツコーズウェイがロベルト持ち
【2016年】7番人気1着 リッカルド 父ヴァイスリージェント系
もうご覧の通りで好走馬のほとんどがロベルトかヴァイスリージェントの血を持っていました。この傾向は2015年以前も当てはまっていますし、今年もロベルトとヴァイスリージェントの血を持つ馬には注目したいです。
今年はどんなレースになりそうか?
日曜日も札幌競馬場は雨が降らなそう。土曜日は凄まじい強風が吹いてレース結果にも影響を与えていましたが、日曜日も同じ風向きでそれなりに強い風が吹きそう。とは言っても、レース時間にどれだけ吹くかなど予測ができないのでひとまず風は無視して考えたいところ。
出走馬や枠並びを見ても逃げるのはロードエクレールと見て間違いないか。もう1頭の逃げ候補だったアメリカンシードは「うまく折り合って運べば(藤岡調教師)」「どうしても折り合い面が課題になると思いますし、このレースはペースが速くなりがちな傾向があるのですが、気分良く走らせたいです。(柴山騎手)」という関係者のコメントを見ても逃げるつもりはなさそう。番手の取り合いでごちゃつくことはあってもハナ争いで競り合うような展開にはならないか。
ロードエクレールが逃げてどういう展開、ペースになるかだが、そのヒントはロードエクレール陣営のコメントにありそう。「後ろの馬に脚を使わせるような競馬を。(斎藤調教師)」「4コーナーでセーフティーリードを取れるようなら楽しみ。(斎藤調教師)」というコメントが出ているように、今回のロードエクレールはペースを落とさずに後続の馬に脚を使わせるような逃げを打ちたい感じ。隊列自体は早めに決まるが追走スピードが非常に問われるレースになりそうで、1400m以下で実績があるようなスピードタイプや勝負所でズブさを見せずにスーッと動いていける機動力がある馬が有利になると見ます。
考察まとめ
【レース質】先行有利で立ち回りセンス問われる小回りスピード重賞。<■□■□>
【狙えるタイプ】基本的には前々で先行できる馬。
【狙えるタイプ】4〜5歳馬。
【狙えるタイプ】ロベルトかヴァイスリージェントの血を持つ馬。
【狙えるタイプ】1400m以下で実績があるようなスピードタイプ。
【狙えるタイプ】勝負所でズブさを見せずにスーッと動いていける機動力がある馬。
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エルムステークス 2022の印
【本命 ◎5 アメリカンシード】
ダート転向後に3連勝。初重賞だったマーチSでは断然人気に推されましたし、ルメール騎手が裏のGIではなくこの馬に乗りにきたことを考えても素質は相当に高い。オープン昇級後はなかなか活躍できていないが、マーチSとエルムSは内枠で揉まれ込んで何もできず。エルムSは鼻出血も発症していたので完全にノーカウントにできそう。平安Sはハイペースで逃げて2着に走れていますし、前走の師走Sは掛かってしまいましたしさすがに中山ダート1800mで前半1000mで60秒を切るペースでは厳しかったか。
今回はロードエクレールとの兼ね合いが鍵になりそうですが、揉まれなければ番手でも競馬ができそうでこの枠なら2番手かウェルドーンを行かせて3番手からの競馬になりそう。揉まれずにスムーズな競馬ができれば今回のメンバーでは能力最上位だと思いますし、常に人気先行だった馬がほぼ最低人気で買えるなら妙味十分では?
久々で状態面はポイントですが、除外続きで乗り込み量も豊富ですし精神的に問題がある馬なのでフレッシュな方が逆に良い可能性も。前に行ける5歳の先行タイプというのもエルムSの傾向に合致しますし、ここはなんとか揉まれない競馬からスーーっと抜け出して強さを見せてほしい。
【対抗 ◯2 アイオライト】
もともとダート1200mで圧巻のスピードを見せて連勝していたような馬で、全日本2歳優駿でもギリギリ2着に粘るなど素質は高い馬。ただ、気性面に問題があって揉まれる競馬がダメな事で出世が遅れた感じで、近走は距離を伸ばして揉まれずの先行策が取れた時に走れていた感じだった。ただ、重賞レベルでは逃げて目標になる競馬では潰されてしまっていた感じで、なかなか本来の素質を発揮しきれずのレースが続いていた。
そんな中で迎えた前走だったが、内枠で逃げ馬を行かせて番手で脚を溜めるといういつもと違う戦法に。以前のこの馬なら砂を被った瞬間にアウトだったと思うが、揉まれる競馬も我慢して最後は素晴らしい伸びで差し切った。確かに絶妙にインのポケットに入れた感じもしたが、それでもこういう競馬ができたことは評価していい。
今回はロードエクレールが逃げてその直後にスッと収まって絶好のポジションが取れそうですし、もともと1200mを走っていたような馬なので持続力が問われる展開も問題なし。ちょうど前走のような競馬ができれば普通に重賞を勝ててもおかしくないんじゃないでしょうか。
【単穴 ▲6 ウェルドーン】
昨夏以降はスランプに陥っていたが、休養を挟んで復活。ヘニーヒューズ産駒の大型馬でスピードを活かす競馬が良さそうですし、どうも地方交流の馬場や冬時期がダメで走っていなかった感じも。
500kgを超える大型馬なので普通に考えれば叩いて上昇しそうですし、ワンペースながらスピードはありそうなのでロードエクレールが引っ張る流れも向きそう。武豊騎手なら上手く番手あたりからじわっと仕掛けてくれそうな感じはします。
【特注 ☆3 オメガレインボー】
ここ1年ほどはメチャクチャなローテーションで使われて馬がまともに走れた事がなかった感じ。前走はスローの前残り戦で展開が向いていませんでしたし、今回は叩き2戦目でペース流れてさらにパフォーマンスを上げてくるんじゃないだろうか。
ロベルト持ちで1400m以下実績あるということで今回の狙い目には当てはまりそうだが、じわっと乗らないと伸びない難しい馬なのでスムーズに立ち回ってどこまで。土曜のほぼ全てのレースで捲りを仕掛けていた横山和生騎手なら早めに動きそうな感じはしますが、そうなると馬券圏内までは来ても頭までは無理そう。
【推奨買い目】
単勝 5 アメリカンシード
単勝 2 アイオライト
ワイド 5→2,6,3 (ここはオッズ次第でアメリカンシードの複勝でも)
馬連BOX 5,2,6,3
三連複BOX 5,2,6,3
【買い目及び予想のポイント】
ここは超難解なレース。レース傾向に完全合致する馬もおらず、ある程度展開決め打ちで立ち回り勝負になると想定して買いたい馬を4頭に絞りました。基本的にはこの4頭のBOX馬券を買いますが、◎◯はどちらもピンかパーだと思うので来る場合は頭でくる可能性が高そう。オッズもバラけそうなので単勝も買ってみたい。