サウジカップ2024の予想を公開!
公開日:
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最終更新日:2024/03/01
海外レース考察・予想
サウジカップ2024(キングアブドゥルアジーズ競馬場ダート1800m)のレース予想です。
キングアブドゥルアジーズ競馬場で開催され発走時刻は日本時間2月25日2:40です。出走馬はレモンポップ、ウシュバテソーロ、デルマソトガケ、ホワイトアバリオなど。キングアブドゥルアジーズ競馬場のダート1800mで行われるGIです。
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サウジカップ 2024 予想
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サウジカップはどのようなレースか解説します
概要・データ
まだ誕生して4年しか経っていないが、世界最高賞金(総賞金2000万アメリカドル=約30億円、1着賞金1000万アメリカドル=約15億円)を誇り、すでにダート競馬の頂上決戦として認識されつつあるレース。
ダートの頂上決戦としての位置付けながら、過去4年でアメリカ調教馬は1勝のみ。2021年ミシュリフと2023年パンサラッサは芝を主戦場としているような馬でしたし、2022年のエンブレムロードは地元サウジアラビアの馬が大仕事を成し遂げました。これらの結果を見ても、どうもキングアブドゥルアシーズ競馬場はアメリカのダートやドバイメイダンのダートとは違う異質な馬場と見て良さそうで、あまりコテコテのダート馬じゃない方が活躍できるような傾向が続いています。実際に馬場造園課の方のインタビューなどを見ても、サウジの砂はキックバックが少ないそうですし、芝馬でもストレスなく走れるのは事実でしょう。
ただ、誕生時期が世界的なコロナウイルス蔓延と被っていたこともあり、過去4年はそこまでアメリカの超一流馬が出走して来なかったのも事実。今年はBCクラシック覇者にペガサスワールドカップ覇者、前哨戦を圧勝したサウジクラウンなどアメリカ調教馬が過去最高のラインナップが揃った感じがするので、果たしてこのメンバーが揃ってどういうレースになるでしょうか。
レースラップ
2020年と2021年は公式映像に通過ラップタイムの記載がないので近2年のラップタイムをまとめました。日本と違って400m単位の通過ラップしか発表されないので、それを2で割ってざっくりの通過ラップタイムを日本式で出しています。
昨年はパンサラッサが前半1000m=58.6という恐ろしい超ハイペースで逃げて凄まじい消耗戦に。2022年も3-4ハロン目のところで急激にペースアップして、ここでテーオーケインズが全くついていけずで脱落しました。この2年を見ても日本ではなかなか見たことがないぐらいなハイラップ戦になると考えて良さそうです。
これほどまでにハイラップで流れると普通は差しが決まるように思いますが、過去4年で後方からズバッと差し込んでこれたのは2023年のカントリーグラマーぐらい。2023年の超ハイペースの年でもパンサラッサが逃げ切って二番手追走のジオグリフが掲示板に載りましたから、イメージとしては芝のようなダート質でハイペースで流れても前が止まりにくいと考えていいはずです。
血統傾向
前項のラップ考察のところでも書きましたが、日本では考えられないぐらいに速いペースになるのがサウジカップの特徴。その馬が芝向きなのかダート向きなのかは関係なく血統傾向としてはアメリカのスピード血統しかほぼ走っていません。
その中でも注目したいのはゴーンウエスト系。2021年は父か母父ゴーンウエストの馬が3着内を独占しましたし、2022年は父ゴーンウエスト系のエンブレムロードが地元馬ながら大仕事を成し遂げました。とにかく絶対的なスピード要素が問われるレースだけに、スパイツタウン(マテラスカイの父)などを輩出しているゴーンウエスト系は相性が良さそうなレースです。
今年のサウジカップを予想する上で重要なファクターを解説します
馬場・トラックバイアス
サウジカップは毎年超ハイペースになりますが、走破時計は1分50秒台前後に収まるのが例年の傾向。キングアブドゥルアジーズ競馬場は馬の安全を考慮してスピードが出にくい馬場を作っていると馬場造園課のコメントにもありますし、スピードだけでなくスタミナも問われる馬場と言えます。この点がアメリカ調教馬だけでなく欧州の芝馬も活躍できている理由じゃないでしょうか。
展開想定
前哨戦を恐ろしいスピードでぶっちぎったサウジクラウン。それ以外のアメリカ調教馬もナショナルトレジャー、ホイストザゴールドなど前に行きたい馬が多いですし、それ以外にもレモンポップ、ディファンデッド、アイソレートなど徹底先行タイプばかりがズラリと揃った。まず間違いなく超ハイペースになりそうです。
[結論] どのような馬を狙えばいいか
想定するレース質
超ハイペースで流れて地力とスタミナが問われる
狙える馬のタイプ
ハイペース適性があってバテずに伸びる馬
嫌える馬のタイプ
ハイペース適性がない馬、スピード特化型の先行馬
サウジカップ 2024の印
【本命 ◎14 ホワイトアバリオ】
メトロポリタンSはマイル戦で7ハロン目にラップが急加速した地点で置かれて最後の1ハロンで差し返してくるレース内容。ホイットニーSで距離を伸ばしてパフォーマンスが一変したのを見ても、この馬は傑出したスピードはないがとにかくバテずに伸びてくるタイプ。BCクラシックは超ハイペースを3番手追走から早めに抜け出しての好走でしたし、展開が全く向かない中で押し切った内容は普通に評価できる。
今回も間違いなく超ハイペースになりそうですし、サウジカップはハイペースになってもある程度位置を取れる馬が有利な傾向。この枠なら外から主張する馬を行かせてニュートラルに好位ポジションが取れそうですし、全馬がバテる消耗戦になればここは間違いなく好勝負になるか。
【対抗 ◯13 ウシュバテソーロ】
昨年のドバイワールドカップは1000mの前後半差が5秒以上ある超前傾ラップで展開がハマったのは事実だが、残り200m地点ではすでに先頭に立っていたのを見ても脚力は相当なもの。BCクラシックは力負けというよりはアメリカの小回りコースで直線が短いために早めに動かなければいけなかったのがダメだった感じがしますし、今回は直線が400mあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で先行馬多数でいかにも展開がハマりそう。川田騎手はBCクラシックを除けば海外ダートG1では基本的に死んだふりの直線勝負に徹してきますし、ここは展開も向いて3着には来れるんじゃないでしょうか。
【単穴 ▲4 デルマソトガケ】
これまでの戦績を見ても、大きく崩れたのはフルゲートの外枠で出遅れたケンタッキーダービーくらい。前走のBCクラシックは休み明けで調整不足を不安視されながら超ハイペースを先行して2着好走でしたし、勝ち馬ホワイトアバリオの次に強い競馬をしていたのはこの馬か。今回は輸送中のアクシデントで外傷を負ったという点は気になりますが、そういうネガティブな情報があるとそこまで売れない可能性もありますし、ここは素直に評価。たまに出遅れる点と外枠で位置を取りきれなかった場合に差し込んでこれるかが少し不安。
【特注 ☆12 セニョールバスカドール】
アメリカ調教馬には珍しい末脚特化型タイプ。ここ2戦はハイペースで展開が向いているが、今回に関しても先行馬多数で展開が向きそうな予感。BCクラシックでは微妙な結果に終わっているが、これまで崩れたのは2000mの距離ばかりですし、1800mで直線が長い今回の舞台なら差し込んでこれても。
【△1 カーメルロード】
アメリカでは苦戦していたが、サウジアラビア移籍2戦目で一変。前走のキングファイサルCは圧巻のパフォーマンスで走破時計も優秀。エンブレムロードもこのレースをステップにしてサウジカップを勝利しましたし、父ゴーンウエスト系というのも怖い。一枚抑えておく。
【△2 クラウンプライド】
昨年のサウジカップは超ハイペースを先行して3着とは僅差。あんまり控えて鋭い脚を使えるタイプではないですが能力的にはここで通用。前走のチャンピオンズカップは終始外外を回って折り合いもついていませんでしたし、今回は展開向くかは微妙だがマジックマン=モレイラなら馬券圏内に持ってくる可能性はある。
【△3 ディファンデッド】
距離は1800mまで。取れた位置で非常に渋とく伸びてくる馬だが、あまりキレる脚はないので前付けした方が良さそう。今回は先行馬多数で展開的にどうかだが、カリフォルニアンSは出遅れから差す競馬ができていますし、今回出走する先行タイプの中では自在性がありそう。今回は能力というよりもサウジ移籍初戦で、これまで詰めて使ってきた馬の休み明けという方が気になる。
【△9 ナショナルトレジャー】
オーサムアゲインS時点ではディファンデッドに完敗。ただ、ここ2戦は明らかに力をつけてきていますし、ペガサスワールドカップは速い流れを積極策からそのまま押し切って勝利。今回は前走以上に展開が厳しそうですが、今が成長期の4歳馬で父がゴーンウエスト系となると印は抑えておきたい。
【推奨買い目】
三連複 14→13,4,12→13,4,12,1,2,3,8,9 本線ベース
三連複 14→13,4,12 重ね買い
三連複 14,13,4 重ね買い
三連単 14,13→14,13→4,12 本線
【買い目及び予想のポイント】
ここは超ハイペース確定ながら前が残りやすいサウジカップの特徴を考えると◎ホワイトアバリオは堅軸。日本馬も互角に戦えると思いますが、レモンポップはスタミナ的に厳しそうなのでここを切って妙味を得ます。
日本馬の中ではBCクラシックがいつもと違う競馬を強いられた◯ウシュバテソーロがどう考えても展開向きそう。最高に展開ハマった場合はホワイトアバリオを食う可能性もあり。この2頭がワンツーで決まった場合の三連単が当たってほしい。
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