今日は4/10(日)に行われる桜花賞のレース考察を行います。阪神芝1600mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。
のんびりまったりと過ごしていたらもうそろそろ春が終わって夏が来てしまいそうな時期に。そろそろ夏フェス関係の飲み会とかに呼ばれる事も多くなってきたので時期を感じますね。
何度も申し上げていますが、7月後半のフジロックの期間中だけは「夏休み週間」としてサイト、メルマガの更新を半休業させてもらいます。全ての仕事を今の時期からシャットアウトして何も予定に入れないでいるので、1年でその期間だけはご了承ください。
と言っても、今の時代は便利になったもので、苗場の山中でもグリーンチャンネルウェブを使えばレース映像がリアルタイムで観れるんですよね。以前、箱根の山を登った時もスマホで全レース見ながら登ってました。
グリーンチャンネルはCSでは加入していないで、ウェブ会員だけなのですが、その方が便利ですよね。競馬場に行く時でもわざわざ他場のレースを見に馬券売り場まで行くのがめんどくさいのでiPadで中央競馬中継をつけてそこで見たりしています。
ただ、見過ぎなせいか、最近は月の半ばでスマホの容量制限を食らう事もしばしば。ジムでエアロバイクを漕ぎながらyoutubeを見たりしているせいだとも思いますが、もう少し容量の方なんとかならないかとも思います。
【2016】桜花賞 予想考察
桜花賞 有力馬考察
メジャーエンブレム
前走はクイーンCのレコードを2秒近く更新するまさに圧巻の競馬。2歳時から素質の高さは見せていましたが、正直ここまで強い馬だとは思っていませんでした。
アスター賞なんかを見ても控えても競馬できるタイプですが、そういう競馬を前走のクイーンCでしなかったということは陣営はこの馬でそういう競馬をするつもりがないんでしょう。
スタートが抜群に早いのでその時点で自然にハナに立っちゃうタイプ。そこからはハイラップを刻んで後続に影をも踏ませずにゴールする感じで、まさしく強い逃げ、先行馬。ダイワメジャー産駒なので成長力はどうかわかりませんが、3歳春時点でダイワスカーレットと同じくらい強い馬という印象です。
桜花賞は断然に差し有利なレースになりがちですが、ちょっとスピード能力が同世代では抜けている印象。この馬に関しては外差し馬場とか差し有利のレース傾向とか関係なく勝ち負けにはなるんじゃないでしょうか。
恐らく負けるとすれば、同じくらい強い差し馬の強烈な決め手でゴール前ギリギリで交わされるという展開しか考えられません。ウオッカクラスの牝馬がいるかどうか、という話になりますが、それができるとしたらジュエラーかシンハライトの2頭しかいないと思います。
シンハライト
父ディープインパクトでも母シンハリーズのせいで血統的には全く評価していなかった馬。確かにアダムスピーク、リラヴァティと活躍馬は出していますが、どうも決め手に欠ける馬が多く、この馬も高いレベルでは通用しない馬になると思っていました。
ただ前走のチューリップ賞の走りはちょっと度肝を抜かれました。明らかに紅梅Sの時とは馬が一変していた内容。これぞまさしくディープインパクト産駒の成長力というやつでしょう。
全兄アダムスピークは全く決め手に欠く馬でしたが、この馬は前走33.0の末脚を使っていることからも牝馬に変わって切れ味不足は解消している印象。同じ配合のタッチングスピーチもギアチェンジ性能さえ問われない舞台ならGI級の馬で、ポテンシャル勝負になりやすい阪神芝外回りのハイペース戦なら不発はないはず。
血統面からGIでは格負けすると血統予想家には嫌われそうですが、この馬はちょっと前走内容を見たら評価を落とすわけにはいきません。走破時計も文句無しですし、メジャーエンブレムを倒せる数少ない馬、という評価でいいと思います。
ジュエラー
新馬戦は衝撃的な末脚で勝利。シンザン記念は圧倒的にイン有利な馬場で一頭だけ大外をぶん回しての2着。チューリップ賞も追い込んできましたがシンハライトにハナ差及ばずという内容。まずメジャーエンブレムを除けば世代ナンバーワンクラスの能力であるのは間違いありません。
シンザン記念の内容を見てもかなりタフな条件は合いそうな馬で、桜花賞でもまず好走するとは思いますが、オークスの方がこの馬はパフォーマンスを上げてきそうな印象。マイル条件ならばシンザン記念のようにより前傾ラップになって上がりがかかるレースになる方が向きそうで、トライアルのチューリップ賞よりは本番の桜花賞に合うタイプでしょう。
平場戦なら過剰人気で消したい要素でしかないデムーロ騎手ですが、やはりこの騎手の勝負強さはGIでは評価したいポイントで、どうも勝ちきれない強化版ユーイチのイメージのあるルメールよりはこの馬が頭の方がイメージはしやすいです。
今回はより早くなるペースと外差し馬場を味方に、メジャーエンブレムとの差をどこまで詰められるかがカギでしょう。
レッドアヴァンセ
この馬はチューリップ賞の時に書いたコメントをそのまま引用すればいい気がします。
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新馬戦は前が完全に詰まるロスで差し遅れ。2戦目は阪神コースでインを突いてショウナンアヴィドに完敗。3戦目でもう取りこぼせないという立場から能力を最大限に活かすために大外をぶん回し圧巻の内容で勝利。その勢いのままにエルフィンSもスローペースを大外ぶん回しで差し切った。
もちろんこの時期のディープインパクト産駒の成長力などは評価しているが、今回ジュエラーと並び称される馬かは正直疑問。ここ2戦はいかにもメンバーレベルが低かった感じで、前走も道中かかりまくっていたダイアナヘイローが2着に来ちゃったようなレース。今回は一気に相手強化の上に少頭数から多頭数に。ここ2戦の競馬では通用しないはずだ。
そしてこの馬にとって何よりマイナスポイントと思われるのが阪神コースに替わること。4戦のキャリアの中で唯一完敗と言えるのがショウナンアヴィドの未勝利戦。どうもこの馬は京都の下り坂を活かして加速をつけるタイプに見え、阪神コースでは勢いつかずに差し遅れる可能性がかなりあいそう。血統を見ても半兄のレッドアリオンやサトノルパン、クラレント、リディル全てが京都の重賞を勝っている馬で、阪神コースの方が向くという馬はいなかった。この馬もその血を受け継いでの平坦巧者な可能性は高そう。
エルフィンSを勝って桜花賞へ直行との噂もあったがここに来てチューリップ賞への出走。陣営も「トライアルとしての競馬をしたい」と言っており、ここは完全に練習台にする気満々。メジャーエンブレムを倒すために先行策をとるのでは、という声もあるが、音無調教師がそんな考えを持っているとは思えず、おそらく溜めて外に出してどれだけ末脚がキレるのか脚を図りたいんだろう。今回は差し損ね濃厚。飛んでくれることを祈りたい。
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ディープインパクト産駒の独壇場となるレースですし、少し人気を落とすなら抑えに加えてもいいですが、恐らく能力足りない上に完全な京都巧者。印を打ってもヒモのヒモまででしょう。
アットザシーサイド
この馬は好走時の内容を見ても立ち回りタイプの差し馬。道中はインでじっとしていて直線でスパッとキレるタイプの馬で、厳しい流れを追走して最後に末脚も使えるというタイプではありません。
実際に阪神ジュベナイルフィリーズではサクッと力負けしていますし、今年は例年にも増してフィリーズレビューのレースレベルが低そう。メンバーを見直してみてもフィリーズレビューの1番人気がチューリップ賞の10番人気くらいに相当するはずで、そこで好走したとしても本番では厳しいはずです。
今年の桜花賞は正直、オッズ通りにメジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの3頭の力が抜け過ぎている感じはします。
クラシック路線のレースは普段は穴党の人でも、その世代で強いと思っている馬を素直に買った方が当たりやすいレースが多い印象。皐月賞も上位人気馬は強いと思いますが、桜花賞も同じくらい力差があると思います。
そんなレースでも一発穴を開ける可能性があるとすればこの馬あたり。
抽選での出走になりますが、チューリップ賞の内容でシンハライト、ジュエラーに対抗できるとしたらこの馬が最有力でしょう。前走1800mでは少し折り合いを欠いていた印象ですし、大得意の阪神コースでマイル戦になれば一発あっても。血統も超良血なので格負けはしないはずです。