今日は3/26(土)に行われる毎日杯のレース考察を行います。阪神芝1800mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
ショーン・マクアードル・川上さんの一件はラジオで本人の謝罪が流れるという顛末に。あれだけセルフプロデュースが完璧だった人ですから、すすり泣き混じりの肉声をそのまま普通なら公開するかなぁとも思います。あの音声で世論も「可哀想だなぁ」という方向に傾きつつあると思うので、そこまで見越したものだったんじゃないかと思います。
私は先週から言っている通り、この人は天才だと思っています。数十年完璧に作り上げられたキャラクターを演じるなんて無理です。やったことが良かったこと悪かったことは別として、この人のセルフプロデュース能力と努力方法に関しては他の追随を許さないと思うんですよね。
それを知っているからこそ、この人に関しては業界の人からは擁護論が出ていますよね。正直、ハーバード大卒なんて肩書きなくったって、高卒コンサルタントなんて新しくてまた良いじゃないですか。それくらい這い上がれる人だと思うので、これからも期待していたりします。
有吉さんだったり、本音でハシゴ酒あたりから再起して、これまでより少しバラエティ寄りのタレントになれば大ブレイクしかねないと思うんですけどねぇ。チャラくないマイケル富岡のポジションは余っていると思うので頑張って欲しいです。
【2016】毎日杯 予想考察
過去5年のレース傾向
2015年からはアンビシャスが現4歳勢力のトップクラスに成長。2014年もステファノスがのちに天皇賞2着に好走していますし、2013年の勝ち馬キズナはご存知後のダービー馬。2012年は後の天皇賞馬スピルバーグが走っていますし、遅れてきた素質馬が走るレースというのが毎日杯のイメージです。
そもそも阪神芝1800mというコース自体が弱い馬が走れない舞台。フラワーCでなぜ1番人気でもエンジェルフェイスを確勝と書いたかといえば、弱い馬では走れない阪神芝1800mで逃げ切りの圧勝を決めたからです。
ですので、このレースでは展開利や立ち回りの上手さなどで穴馬を探すのはあんまりよろしくないかも。それよりは後に重賞を勝つような馬なんだけれども、まだバレてない穴馬を探すのがいいと思います。
血統傾向
もうこのレースの血統傾向は簡単。とにかくディープインパクト産駒を買えばいいだけのレースです。
過去5年の好走馬を見てもディープインパクト産駒と、その全兄ブラックタイド産駒以外で好走した馬は6頭。残りの9頭はディープインパクト産駒orブラックタイド産駒なわけです。
今年の出走馬の中でディープインパクト産駒はレプランシュ、ディープエクシード、ドゥオーモあたりでしょうか。レプランシュはきさらぎ賞2着ですからまず間違いなく人気になるはず。ディープエクシードやドゥオーモも人気する可能性は十分にありますよね。
これらの馬から本命を選んでもいいですし、他に気になる馬がいたら「本命馬」+「ディープ産駒」+「ヒモ」っていう感じのフォーメーションを組めば当たるレースだと思います。どうせ今年も1頭はディープインパクト産駒が絡むでしょう。
レースラップ傾向
阪神芝1800mが過酷なのはやはり何より途中で一旦息が入ってから一気の瞬発力勝負になりながらも、直線の坂がかなりタフなので最後は凄く時計がかかること。ギアチェンジ力ない馬も厳しいですし、ただ末脚の持続力がないと最後の1ハロンで脚色が同じになって差しきれません。
だからこそ「瞬発力があって、かつ長く良い脚が使える馬」が強い舞台なんですが、それって言ってしまえば「ただ強い馬」であり「後にGIで活躍するレベルのディープインパクト産駒」なわけです。
これが毎日杯から出世馬が出たり、ディープ産駒の強い馬の出世レースになっている理由だと思います。
レース傾向まとめ
今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。
今年のメンバーの大将格はスマートオーディンでしょうか。
まず1番人気になるとは思いますが、この馬のベスト距離はマイルです。1800mならスローからのギアチェンジ戦でなければ走れないタイプ。ただ父親のダノンシャンティもここは勝っていますし、登録メンバーを見た感じ先行馬もあまりいないので、スローのギアチェンジ戦になればやれていいんじゃないでしょうか。
2番人気がきさらぎ賞2着のレプランシュ、3番人気が弥生賞4着のタイセイサミットという感じでしょうか。その次くらいにディープエクシードやロワアブソリュー、ステイキングダムあたりが来ると見ています。
月曜時点で毎日杯はこの馬を狙ってみたいと思っています。
「瞬発力があって、かつ長く良い脚が使える馬」が強い舞台というのは先にも述べた通り。もちろんディープインパクト産駒にこういうタイプの馬が多いんですが、若干長く良い脚寄りとはいえ、この血統の馬もある程度の瞬発力を備えつつ、長く良い脚が使えます。だから阪神芝1800mはこの血統が良く走る舞台で、一時期は特注血統なんて見方もされていました(今は以前よりも走らなくなってきている気がします)
前走はハイペースを早仕掛けで脚を無くした感じ。この血統の一流馬は脚を溜めて爆発的な末脚が使えるタイプが多く、この馬の2戦目、3戦目の決め手を見ても、この馬は後にかなりの大物になってもいい馬だと思います。
前走の教訓から今回はしっかりと脚を溜めて末脚を活かす競馬をしてくるでしょう。おそらく条件はベストでしょうから、あとは力関係で通用するかだと見ています。