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【2016】小倉記念 / レース考察(小倉芝1800mで行われるGIII戦を徹底考察します)

今日は8/7(日)に行われる小倉記念のレース考察を行います。小倉芝2000mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。

 

先週は色々と原稿を書きながら外出せずに野球を見ていたのですが、ちょっと筒香が凄すぎて怪物なんじゃないかと思ってきまして、勢いで翌週の試合のチケットを買った結果、今週は水木金と3連続で野球を見に行くことになりました(笑)

まぁクライマックスシリーズというものに出たことのない弱小チームなので、この時期にここまで野球が楽しかった記憶がありません。阪神ファンや中日ファン、ヤクルトファンの方はいつも優勝争いをされているので1年ぐらいはおやすみいただいて、なんとか今年は3位確保!できれば2位で本拠地でクライマックスを見に行きたいと思っております。

【2016】小倉記念 予想考察

過去5年のレース傾向

小倉競馬場というと、ほとんどの人が「先行馬有利」「立ち回り重視」と考えがちですが、もうこの結果を見てわかるように小倉記念はそんなイメージとはかけ離れたレースになります。

ハンデ戦のローカル小回り重賞ということで乱ペースになりやすいというのがまず一つ。そして函館や札幌などと違い、小倉コースは最長地点が1〜2コーナーの中間地点でそこから直線まではずっと下り坂というコース形態。これだと向こう正面でもなかなかペースが落ちにくく、道中で息が入らない結果、ハイペース持久力勝負で立ち回り力は一切問われないレースになりがち。

それでいながらファン心理は「小回りコース=内枠、先行力」となっているので、内枠の馬の方が人気するんですよね。このズレは現代競馬では貴重なので積極的に買いたいレースと言えると思います。

 

そしてここ最近の夏の小倉芝コースは傾向が一変してきた印象。4年ほど前からエアレーション作業を夏開催前に始めた結果、その作業が馬場に馴染むに連れて夏開催は立ち回り力が一切問われない外差し馬場が顕著になってきています。

先週も芝の中距離戦は外枠の馬しか来ていないようなレースが多かったですし、スタミナ血統の差し馬がバンバン穴を開けていました。小回りコースということで立ち回り力なんかを重視すると痛い目に合うレースだということは最初に言っておきます。

 

血統傾向

とにかく小倉記念は「グレイソヴリンの運動会」と言ってもいいくらいにグレイソヴリンの血が躍動するレース。その理由は前項でも書いた通りに、このレースは立ち回り勝負にはならず、ハイペース持久力重視のポテンシャル勝負になるからでしょう。

グレイソヴリン以外にもニジンスキーを持つ馬の活躍も目立ちますし、全体的な血統傾向も少し長距離寄りな感じはします。ここ2年ほどの小倉芝はこの傾向が更に強まっているので、もう菊花賞を予想するようなイメージで予想しちゃってもいいと思います。

 

レースラップ傾向

まず確実に前傾ラップで上がり時計は35秒以上かかるのが通例。普通のレースでは上がり34秒台でキレ負けしていたような伏兵がバンバン突っ込んできます。ハンデ差+中央4場では全く現れないようなレース質になりますから、頭は荒れる方向に考えた方がいいでしょう。

逆にスローペースのギアチェンジ戦を得意にしている馬や、持久力勝負に特に強くない馬は割り引いた方がいいかも。先週の芝レースでもダノンプレシャスやレトロロックといった特にスタミナ面で強調できないディープインパクト産駒があっさり飛びました。いくら人気馬でもスタミナ面に裏付けなければすぐにぶっ飛ぶと思っていいです。

 

レース傾向まとめ

今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。

ダコール、サトノラーゼンといったGIIIレベルなら通用しそうなディープインパクト産駒、並びに降級戦を勝利したアングライフェンあたりが人気の中心か。

小倉芝の傾向は完全に掴んでいるだけに、もう少し多頭数立てになってのカオスレースを望んでいましたが、まぁ少頭数は少頭数で捌きやすいので狙いやすくもあります。

現時点で一番買いたいのはこの馬でしょう。

その馬の名はブログランキングで公開中

 

先週のクイーンSの◎シャルールは火曜時点で「全てが向く」と書いていたように、軸に関しては何の迷うこともない馬でした(その後、本命にするかは迷いましたが)

今回はそのシャルールと同じくらいこの馬の軸は間違いないと思います。休み明けは不安ですが、不安といえばそれぐらい。

とにかくこの血統の馬は重賞では期待値ゼロなんですが、それはなぜかといえば決め手に欠けるというのと馬群を割る器用さがないから。クイーンSのテルメディカラカラの敗因も結局は馬群をスムーズに捌けなかったことが敗因ですし、基本的にこの血統の馬は嫌ってナンボなわけです。

ただ、今回は立ち回り力が一切問われない持久力勝負になるとは先ほど述べた通り。つまりこの血統でもポテンシャルを最大限に出せるレースになるわけです。ファンもこの血統を見放しはじめた感じはしますが、適正合う舞台ではきっちり走るでしょう。日経新春杯などを見てもこのメンバーでは能力上位なはずで、外差しスタミナ馬場のここはきっちり走ってきてくれると見ています。

 

KAZ: