今日は9/11(日)に行われる京成杯オータムハンデのレース考察を行います。中山芝1600mで行われるGIII戦です。その前に余談を少し。
今週は日本の競馬以外にもマカヒキのニエル賞があったんでした。凱旋門賞本番はハーザンド回避の影響で、あながちなくはない感じがでてきたわけですが、当サイトもせっかくの日本国内での馬券発売なので色々と情報を出せたら良いなと思っております。
フランス語はちとわからないので、英語のレーシングポストの情報とかを噛み砕いてお伝えできれば。加えてサクッと予想なども載せていきたいところです。
【2016】京成杯オータムハンデ 予想考察
京成杯オータムハンデ 有力馬考察
ロードクエスト
10年に1度の最強世代といっていい今年の3歳馬の中でも、最も早く怪物と騒がれた馬。この馬の最大のセールスポイントはギアチェンジの速さで、新馬戦を見ても追い出してから並ぶ間もなく抜き去りましたし、新潟2歳ステークスでも馬なりで先頭まで並びかけました。このスッとトップスピードに入れる加速力がこの馬の最大の武器。
戦績から左回りの直線長いコース向きで、右回りは苦手と言われることも多いですが、右回りで使われたのが2000m→1800m→2000mだからそう言われるだけであって、左回りでも日本ダービーなどではきっちり力負け(厳しいローテーションでしたが)しているのを見ても、右回りどうこうという馬ではなさそう。実際、皐月賞の映像などを見ても、直線で一瞬あわやという脚でインから伸びてきましたし、そこから伸び脚鈍ったところを見ても1800m以上では距離が長いんでしょう。
NHKマイルカップ優勝馬のメジャーエンブレムが強いのは周知の事実ですし、3着馬のレインボーラインもあれだけやれたのならこの馬も間違いなく古馬に通用するはず。後方一気の脚質もエアレーション効いた開幕週の馬場なら問題なさそうで、55kgの斤量ならまず主役と見て良さそうです。
ダノンプラチナ
ロードクエストと2強という評価が成されそうですが、中山コースという点ではこちらの方がちょっと疑問が残る馬。どちらかというと加速体勢にはいってから伸びてくるまでにラグがあるタイプで、スパッとキレるというよりは長く良い脚を使うマイラーのイメージ。いかにも安田記念が合いそうな馬で、朝日杯も富士ステークスもそんなイメージがズバッとハマったレースでした。
中山コースでも能力でなんとかなりそうな気はしますが、4コーナーでポジションをスッとあげて一瞬で加速する、といったイメージはそこまでない馬で、休み明けで明らかに重そうだった富士ステークスの二の舞に成る可能性があっても。
ダノンリバティ
もともとダートでも活躍していたように、本質的には上がりのかかるコースで渋とさを活かしてこその馬。それだけに前走は平坦コースの関屋記念での好走には驚き。ハイペースを前々で渋とさを活かせた部分はありましたが、こちらが思っている以上に強い馬の可能性はありそうです。
ここも末脚勝負に徹するとロードクエストやダノンプラチナらには及ばないと思うので、できれば早め早めに動いて押し切るようなレースをしたいところ。
ラングレー
この兄弟全般に言えることですが、ディープインパクト産駒特有の抜けた瞬発力というのは特に感じず、非凡なレースセンスだけで競馬をこなしている印象。この馬もスッと好位につけられて無難に競馬はできる印象ですが、それ以上伸びてはこないような馬で、急坂のある中山コースでは厳しいと思います。走り時は立ち回り勝負の京都芝コースで内枠を引いた時あたりじゃないでしょうか。
ピークトラム
前走は内枠と展開があだになっての仕方がない敗戦。中京記念を見ても前へ行っての渋とさは一級品でGIIIレベルなら通用していい能力の持ち主だと思います。
ただ今の中山の開幕週はエアレーションが効く外差し馬場が濃厚。どちらかといえば前へ行って凌ぎたいタイプのこの馬は目標にされそうなイメージも。
今年の京成杯オータムハンデはロードクエストとダノンプラチナの存在もあり、マイルチャンピオンシップの前哨戦としての意味合いもあって大変面白いレースになりそう。
その中でも現時点で穴として面白いのはこの馬だと思っています。
完全に1400m専用機と思われがちですが、この馬は恐らく左回りのマイルでは脚をなくしますが中山マイルなら距離は持つはず。父親譲りの加速性能が売りの馬で、クロッカスSの一瞬の加速力などはとんでもないものでした。スッと反応できる強みがあって、その上で外差し馬場がハマれば一発あっていいはず。道悪も大得意なので馬場が渋れば尚いいかも。