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【2016】エリザベス女王杯/ レース考察(京都芝2200mで行われるGI戦を徹底考察します)

今日は11/13(日)に行われるエリザベス女王杯のレース考察を行います。京都芝2200mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。

 

今年もエリザベス女王杯の季節がやってきました。個人的に1年で最も相性の良いレースで、過去6年くらいの予想結果を見ても、、、

 

<2015年>
1着:◎マリアライト
2着:◯ヌーヴォレコルト
3着:▲タッチングスピーチ

<2014年>
1着:◎ラキシス
2着:◯ヌーヴォレコルト
3着:△ディアデラマドレ

<2013年>
1着:◎メイショウマンボ
2着:無印ラキシス
3着:☆アロマティコ

<2012年>
1着:◎レインボーダリア
2着:◯ヴィルシーナ
3着:無印ヴィルシーナ

<2011年>
1着:◯スノーフェアリー
2着:◎アヴェンチュラ
3着:△アパパネ

<2010年>
1着:◎スノーフェアリー
2着:◯メイショウベルーガ
3着:▲アパパネ

 

2013年はラキシスが条件戦上がりじゃきついと判断してしまい外しましたが、それ以外は過去6年で5回的中で、本命馬が5勝ともうどんだけこのレースだけ相性が良いんだと(他のレースも当てろという話ですが)

去年も1年に1〜2回しか出さない勝負度Aで臨みまして、印通りの大本線で淀で大花火を打ち上げました。いまだにあの夜の河原町の思い出が蘇るほどに騒ぎました。

これだけ相性が良いのも、このレースは1年のGIの中でも傾向がかなりわかりやすいからで、ロジカルに予想する人にとっては狙いやすいレース。今年も相性良いレースで大花火をぶち上げたいところです!

 

【2016】エリザベス女王杯 予想考察

過去5年のレース傾向

このレースは基本的に下記の5ポイントを理解すれば当たります。

(1)2000m以上を走れる若干重め(牡馬相手でも走れそうな)の馬を狙うこと

(2)3歳〜4歳しか走れないレースなので5歳以上は完全軽視

(3)3歳クラシック有力馬は人気でも信頼する

(4)とにかくディープインパクト、キングカメハメハを狙うこと

(5)その年の馬場がイン伸びなのか外伸びなのかを把握すること

 

まず、エリザベス女王杯は牝馬限定重賞としては最長距離の2200mで行われます。牝馬重賞は大抵が1600m〜1800mで行われることが多く、2200mというのは適正外の馬も多い。ですが、牝馬にとっての秋の最大目標はこのレースだけなので、距離適性を少々無視してでも出てくる馬はいるんですよね。そういう馬よりも少し牝馬同士では重めだが、その分牡馬同士でも互角に戦えていたような馬(マリアライトやラキシス)がこのレースで活躍します。

近2年はオールカマー善戦組のマリアライトとラキシスが勝利していますし、変に牝馬同士でマイル前後で好走しているタイプよりも、牡馬相手に揉まれているような少し重めの馬を狙うべきレースか。

 

その上でこのレースはとにかく3〜4歳しか走れません。その理由は大きく2つあると思っていまして、1つは京都外回りコースで行われる上に牝馬限定戦でスローになりやすく、最後はなんだかんだで瞬発力勝負になりやすいこと。ギアチェンジ能力は若駒の方が優れていますし、その点で3〜4歳に有利になりやすいレース。

そしてこのレースが行われる時期というのも重要か。牝馬はもともと牡馬よりも馬のピークが短い印象で、スティルインラブなりメイショウマンボもクラシック期間が終わると一気に萎れましたし、最近ではラキシス、ヌーヴォレコルトといったところも4歳秋までは強い馬でしたが、5歳夏ぐらいから一気に衰えました。牝馬にとって5歳秋(ほぼ6歳)というのはほとんどの馬が衰え始める時期であり、勢いある3歳馬や4歳馬を相手にすると辛いというのが大きな理由としてあると思います。

 

そんな5歳以上の馬が苦戦する一方で、3歳の有力馬には決して逆らってはいけないレース。牝馬は牡馬よりも馬のピークが短い印象で、競走馬としてのピークは3歳秋ぐらいに訪れる印象。あのジェンティルドンナもベストパフォーマンスは3歳秋にオルフェーヴルを倒したジャパンカップと言っていいでしょう。そういった理由でこのレースでは3歳のクラシックを戦ってきた有力馬は嫌ってはいけません。近年でもヌーヴォレコルト、メイショウマンボ、ヴィルシーナ、アパパネといったところはきっちりと走ってきています。

 

そしてとにかくこのレースはディープインパクトとキングカメハメハだけ狙えばいいレースなのですが、こちらに関しては次章の血統考察のところで書きます。

 

最後にイン伸び馬場か外伸び馬場を理解することも大事。この時期の京都コースはどれだけ雨に見舞われたかでどの位置が伸びるかが毎年変わってきます。昨年はかなり雨の影響を受けたので、完全な外伸び馬場で外枠有利でしたが、2年前はこの時期でもパンパンの高速馬場でインベタのラキシス、ヌーヴォレコルトがワンツーを果たしました。

 

これらの5点に合う馬を買えばいいだけのレースなのでエリザベス女王杯は当てやすいGI。ですが、今年に関してはことごとく当てはまる馬がおらず、例年通りの予想ではサクッと行かないのが難点。この点についてはエントリーの最後の部分に書いておきます。

 

血統傾向

もうこのレースはとにかくディープインパクトとキングマンボの血を持つ馬だけ狙えばいいという血統傾向がハッキリとしているレース。

そこまでペースが速くならない京都芝外回りの決め手勝負レースになることから、現代競馬の中でも決め手の面では双璧をなすディープインパクトとキングカメハメハ(キングマンボ)の血が圧倒的な存在感を放っています。

昨年のエリザベス女王杯で6番人気ながらマリアライトに勝負度Aで絶大な自信の元に本命を打てたのも、この馬が父ディープインパクト×母父キングマンボというこのレースを走るために生まれてきたような血統背景だからでした。

2011年〜2013年はロベルト系の血を持つ馬が3連勝していますが、2011年のスノーフェアリーは血統どうこうではなく能力の絶対値がずば抜けていたのが勝因でしょうし、2012年と2013年は雨の影響で馬場が渋ったおかげでキレよりも持久力が要求された結果、ロベルトの血が活きたか。良馬場開催では特にロベルトの血は気にしなくていいと思います。

 

というわけで、今年も3〜4歳のディープインパクト産駒かキングマンボ持ちの馬を買えばいいだけのレース、と言いたいのですが、今年はそれに該当する買いたい馬が皆無。

ミッキークイーンはディープインパクト産駒の4歳馬とはいえ、長期休夜明けの上に人気必至。

タッチングスピーチもディープインパクト産駒の4歳馬とはいえ、ここ数戦の敗因が不明確な上にムーア騎乗で過剰人気確実。

マキシマムドパリもキングカメハメハ産駒の4歳馬とはいえ、スパッとキレる馬ではないので外回りコース適性には欠けるはず。

アスカビレンも4歳馬でディープインパクトと同配合のブラックタイド産駒とはいえ、2200mのGIレースで能力通用するかといえば微妙なところだと思います。

 

一昨年でいえばラキシス、去年でいえばマリアライト、ともうあっさりと本命馬は決まるようなレースなのですが、今年に関しては該当馬がいないのがネック。。。

 

レースラップ傾向

基本的には道中緩んでの瞬発力勝負になりやすい一戦。2009年〜2012年はレースラップだけを見るとハイペースで底力が問われる、といったように勘違いしてしまいがちですが、レース映像を見ればそれらの年は大逃げを打った馬が出たことで、その馬が刻んだラップになっているだけというのがわかります。

過去にはクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの行った行ったが起きたレースでもありますし、近年の京都外回りではそういった大穴逃げ残りが起きていないので、そろそろありそうな警戒はしておいたほうが良いですが、基本的には道中緩んでの最後は決め手勝負になるレースです。

 

レース傾向まとめ

今日のところはこの辺りにしておきます。出走メンバーはこんな感じ。

宝塚記念でドゥラメンテ、キタサンブラックを破ったマリアライトの1番人気はまず間違いなさそう。それに続くのはミッキークイーンとクイーンズリングで、さすがにムーア騎乗といってもタッチングスピーチは4番人気くらいでしょう。

それなりに名前の通ったメンバーは揃っているものの、勢いある馬があまりおらずちょっと魅力に欠ける印象のメンバー構成。

最初に出したポイント5つに当てはまる馬を探してみようにも、、、

 

(1)2000m以上を走れる若干重め(牡馬相手でも走れそうな)の馬を狙うこと

→勢いあるこのタイプの馬はいない。強いていれば下にあげる注目馬。

 

(2)3歳〜4歳しか走れないレースなので5歳以上は完全軽視

1番人気のマリアライトが5歳馬で非常に危険な人気馬になりそう。

 

(3)3歳クラシック有力馬は人気でも信頼する

今年の3歳クラシックで馬券に絡んだ馬はパールコードのみで狙える馬がそもそもいない。

 

(4)とにかくディープインパクト、キングカメハメハを狙うこと

5歳馬のマリアライト、休み明けのミッキークイーン、成績の割に過剰人気するタッチングスピーチ、外回りは合わないマキシマムドパリなど狙いたくなる馬がいない。

 

(5)その年の馬場がイン伸びなのか外伸びなのかを把握すること

これは昨年よりもイン伸びと考えて良さそうです。ただ外がダメという馬場ではないはず。

 

3歳クラシック活躍馬もおらず、ディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒で触手が伸びそうな馬もいない、、、という近年のエリザベス女王杯では一番難しそうなレースに。

ひとまず現時点で注目している馬はこの馬です。

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その馬の名はブログランキングで公開中

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前走は意表を突いた逃げの手を打って大敗。スローペースで前へ行ってここまで負けたということで一気に評価を落としそうですが、この馬はヴィクトリアマイルでも同じようなパターンで前へ行って惨敗していますし、逃げるような競馬はダメな可能性が高い。

きっちりと好位〜中団で脚を溜められた時には強い競馬を見せられており、その意味でも強引に乗る傾向だった横山騎手からふわっと出て脚を溜めそうな福永騎手に替わるのは大いにプラスとみていいはず。

福島牝馬ステークスの内容を見ても強い馬であることは間違いないですし、重賞実績もそうですがこの馬は初音ステークスの内容が圧巻でした。淀みなく流れたペースを好位追走して他の馬が追走苦しむ中で一頭だけ別次元の末脚で突き抜けての完勝。倒した相手はマーメイドS勝ちのリラヴァティですし、恐らくこの馬は持久力が問われる末脚比べでは相当な器とみていいはず。

父ゼンノロブロイ×母父グレイソヴリンという血統で、いかにも長距離向きでしょうし、今までの1800m近辺の距離では短すぎた可能性が大。1800m近辺のスローの瞬発力勝負では一線級のディープインパクト産駒にキレ負けしますが、2200mぐらいで少し荒れ始めた京都の馬場なら十分に太刀打ちできていい馬だと考えます。

 

KAZ: