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七夕賞2021の予想を公開!

七夕賞2021(福島芝2000m)の予想です。

7月11日に福島競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はトーラスジェミニ、クレッシェンドラヴ、ヴァンケドミンゴ、クラージュゲリエなど。福島競馬場の芝2000mで行われるGIIIです。

 

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七夕賞 2021予想

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予想の根拠

福島競馬場の名物重賞である七夕賞だが、このレースは毎年どんな馬場になるかという点が非常に重要。

2016年と2017年はフラット馬場でスムーズに立ち回った馬が上位に来た感じだが、近3年は雨の影響を受けてタフな馬場になり外差し勢が圧倒的に有利な馬場バイアスが発生していた。普通ならば福島=小回りコースということで内枠先行勢が人気になりそうなところだが、近年で外差しがズバズバ決まっていることもありクレッシェンドラヴやヴァンケドミンゴのような馬が普通に人気になっているのもよくわかる。

近3年は凄まじくレース上がりがかかる消耗戦で外からの差しが決まっているが、今年はそんな近3年ほどの荒れ馬場にはなっていない感じ。当初は週末に雨が降る予報だったが土曜は競馬開催中は雨の影響を受けないで済みましたし、日曜の天気予報が非常に不安定な点は気になるが、土曜の芝レースを見てもフラット馬場で十分にインの馬場も機能していた感じだ。

展開を考えてみても、逃げ候補のトーラスジェミニが戸崎騎乗で前走2番手からの競馬で成功していることから無理矢理に競りかけるような展開になるとは思えず、そこまで極端に速いペースになるとは考えにくい。そこそこ時計はかかる馬場で例年通りにタフさやスタミナは問われると思うが、近3年のような差し有利の消耗戦にはならなそうで、もっと福島コースらしい立ち回りセンスを問われるレースになるんじゃないだろうか。

というわけで予想の発表。

 


 

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七夕賞 2021の印

【本命 ◎10 クラージュゲリエ】

今回のメンバーでも数少ない父、母父ともに非サンデーサイレンス系という配合の馬で、そのイメージ通りにキレない持続力型。2歳時からハイレベル戦で走り続けてきたが、好走しているレースのほとんどはコーナー4回の上りがかかる1800m〜2000m戦で、そのレンジに該当するレースなら超ハイレベルだった皐月賞でもそこそこ走れているような馬だ。

古馬になってからはその血がさらに前面に出た感じで、キレの問われない中距離戦でしか走れなくなった感じ。その適性が活かせる舞台ではしっかりと走ることができており、特にアンドロメダSはアドマイヤビルゴとともに3着以下を突き放しましたし、この時のように上がり35秒前後ぐらいで足りる持続力勝負ならこの馬は強いんだろう。

近3走はどれも敗因明白という感じで、日経新春杯は抜群の手応えからラスト1ハロンで伸びあぐねたのを見ても2200mは若干距離が長かった感じ。中山記念は超高速馬場の芝1800mでは基礎スピード不足で後方でもがいて何もできずに終わってしまった。前走の鳴尾記念はコース条件的には向く舞台だったと思うが、ユニコーンライオンが逃げての超スローからの瞬発戦になってしまい、最後は直線で完全に決め手不足を露呈して良さを活かすことができなかった。

これまでのレースから判断するにベスト条件は「上がりのかかる2000m戦」と見て間違いないはずで、過去に重賞勝ちを果たした時もその条件に合致。機動力はあるのでこの枠ならどんな競馬でもできるはずで、福島マイスターのこの鞍上なら先行馬を見る位置で完璧なエスコートをしてくれそう。七夕賞の特注血統であるロベルトを色濃く持つ唯一の馬でもありますし、ここは好位から抜け出して2つ目の重賞タイトルを手に入れて欲しい。

 

【対抗 ◯8 アールスター】

昨夏の小倉記念で本命を打った馬だが、この馬は綺麗な馬場の小回りコースの持続力勝負だけ走るタイプ。小倉記念以後のレースを振り返っても、その好走レンジに該当する中山金杯、小倉大賞典ではしっかり走っていますし、それ以外は適性外条件としてノーカウントにしていい。

今回は上がりのかかる2000m戦ということでほぼベストな条件が揃ったが、できれば綺麗な馬場がいいタイプなので日曜のにわか雨がどの程度なのかが気になるところ。かなり難しい馬場になりそうなので、長岡騎手が上手くエスコートできるかもやってみないとわからない部分が大きい。

 

【単穴 ▲5 ブラックマジック】

ダイヤモンドSはさすがに距離が長すぎてハミを噛んで何もできず。条件戦時代はスローペースばかりで能力の底がわからない馬だが、もう見ただけでわかるようなピッチ走法の馬でいかにも福島の小回り芝2000mなんて合いそうなタイプ。迎春Sでは倒した2頭(ウインキートス、デゼル)がその後に重賞を勝利していますし、スローだったとはいえ相手もまずまず強かったか。走法や血統的に少々の雨も問題なさそうですし、ここは上位評価でいいんじゃないだろうか。

 

【△3 ワンダープチュック】

以前から上がりのかかる馬場、展開では差し込んでこれていた馬だが、近走は向かない条件や展開でも最後は突っ込んできており地力強化は明白。今回は上がりのかかる芝2000mという条件は絶好に見えますし、捌き次第では穴馬の資格あり。まぁ日曜メイン時点でどれくらい雨が降っているか、津村騎手がどこを突くのかなどブラックボックスの部分が大きいのでこの印とした。

 

【△9 クレッシェンドラヴ】

過去に福島での重賞でパーフェクトな戦績。福島巧者という呼称も間違ってはいないと思うが、過去2年の七夕賞は雨の影響でタフな外差し馬場だった点も味方した印象。昨年の中山金杯のレースぶりを見ても根本的には芝2000mは短いと思いますし、今年は58kgを背負ってここ2年ほど外が伸びない馬場になった場合はどうなるだろうか。

 

【△15 トラストケンシン】

ここ2戦は展開が向かないながらもそれなりに走っており復調気配はあるはず。もともと勝ち味に遅いだけで条件戦にいる馬で、ここでも馬場や展開がハマれば一発あっておかしくなさそう。左回りの方が成績は良いですが、2走前の美浦Sでは展開まるで向かない中で最後は豪快に追い込んできた。極端な立ち回り勝負になってしまうと厳しいですが、予想以上に雨が降ったり外が伸びる馬場になれば一発あっても。抑えておく。

 

【△16 ヴァンケドミンゴ】

誰が見てもわかる福島巧者。条件戦時代から福島コースだけはまるで別のパフォーマンスを見せていましたし、よほどコース形態なり環境なりが合うんだろう。福島巧者といっても特に立ち回りセンスに優れている馬ではなく、この馬が走る時はやたらに外差し馬場になっていてそれに恵まれている感じはある。

今回は久々の福島コースということでそれだけで評価をする必要はありそうだが、今年に入ってからさっぱりの戦績で調子を落としている可能性や、そこまで外差し馬場にならなかった場合にこの外枠からスムーズな競馬ができるのか、という点は注意したい。

 

【消1 マウントゴールド】

前走は驚きのオープン勝ちとなったが、低レベルなメンバー相手に展開に恵まれての勝利だった感じ。3着馬ショウナンバルディこそ次走の鳴尾記念で超スローに恵まれて好走したが、それ以外の2着馬マイラプソディ、4着馬カセドラルベルの次走成績は散々でしたし、この馬もそこまで期待はできないか。外差し馬場ではないにしてもインを立ち回るだけで上位に来れるような馬場でもない感じはします。

 

【消2 ロザムール】

中山牝馬Sのレース内容を見てもああいう特殊条件なら相当に強いというのは間違いなさそう。ただ、これまでほとんど1800m以下しか使われていませんし、3走前の中山記念はスローペースに恵まれながらも最後に垂れて4着。あのレースぶりを見る限り2000mは若干長いんじゃないだろうか?

 

【消4 トーラスジェミニ】

安田記念は2番手の競馬からGI5着と、2つの意味で驚きを受けたが、これもベスト条件がマイルだからこそ強敵相手に2番手の競馬で戦えた感じか。以前からのレースぶりを見ても2000mでは若干距離が長そうですし、昨秋の福島記念のように最後は垂れてしまう感じがします。

 

【消6 ショウナンバルディ】

ここ2戦はベスト条件の中京芝2000mで超スローペースに恵まれてのもの。不利を受けたとはいえ中山記念や小倉大賞典は見せ場を作れていませんし、今回は特に得意でもない右回りコースでペースもここ2戦より流れてパフォーマンスを上げるとは思えない。岩田騎手ならインにこだわると思うが、特にインが有利な馬場にもならないだろう。

 

【消7 カウディーリョ】

気性に難しさがあるディアデラノビアの産駒。ポン駆けは効くタイプなのだが、今回は1年近くの休み明けになりますしさすがにいきなり重賞というのは厳しいイメージ。まぁこういう馬がさっぱりわからないのもあって印が絞れないというのが正直なところ。

 

【消11 スカーフェイス】

これまでのレースぶりを見ても上がりのかかるマイル戦がベスト条件か。前走に関しては少頭数も岩田騎手の決め打ち追い込み策もドンピシャにハマった感じで、そこからの格上重賞挑戦でなぜここまで人気になるのか・・・三浦騎手なら特に工夫もなく後方から外を回しそうですし、格下で外差し馬場でもないのに外を回したら厳しいんじゃないだろうか。

 

【消12 ツーエムアロンソ】

準オープン勝ちは馬場や展開など全てに恵まれてのものという感じ。オープン昇級以降は全く通用していませんし、今回も一見すると条件自体は合いそうだが、さすがに厳しいんじゃないだろうか。

 

【消13 プレシャスブルー】

これまでの戦績を見ても低速戦で差しが決まるレースでないと厳しい。今年の七夕賞はいうほど外差しのレースにはならなそうですし、確実に後方から外を回して追い込むだろうこの馬の期待値は低いか。

 

【消14 ワーケア】

コントレイル以外は低レベルだった現4歳世代の中でも押し出されての評価だった馬で、ダービー以降のパフォーマンスを見ても明らかに過剰評価だった可能性が高い。新潟記念のレース後には「2000mでは距離が長い」ということでマイルを使ったような経緯もあり、そんな馬が今回は長期休養明けでそこそこ人気になって妙味はない。いかにも一発を狙った騎乗をしてきそうな田辺騎手は怖いが、田辺騎手でも能力たりない馬ではきついんじゃないだろうか。

 

【推奨買い目】

単勝 10 クラージュゲリエ

馬連 10→8,5,3,9,15,16

三連複 10→8,5,3,9,15,16

ワイド 10→8,5

 

【買い目及び予想のポイント】

ここは当初は勝負度B予定だった通りで次走注目馬◎クラージュゲリエ自体は自信あり。ただ当日に雨が降るんだか降らないんだかさっぱりわからない天気予報や、なかなか絞りきれない相手印などもあって勝負度Bまでは打てなかった。クラージュゲリエはまともなら上位争いだと思うので、これで複勝が下限4倍つくなら単複をベースで買いつつ勝負度Bでもよかったんだが・・・

もう印は絞りきれないので逆に相手6頭に絞りました。三連複まで当てられたらラッキーぐらいの感覚で、とりあえず単勝か馬連が当たって欲しいです。

KAZ: