セントライト記念2022(中山芝2200m)の考察です。
9月19日に中山競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はアスクビクターモア、ガイアフォース、ローシャムパーク、オニャンコポンなど。中山競馬場の芝2200mで行われるGIIです。
日曜メインのローズステークスは7番人気の◎エグランタインから綺麗に的中!
<ローズステークス レース結果>
1着:◯アートハウス 1番人気
2着:△サリエラ 2番人気
3着:◎エグランタイン 7番人気
穴を開けるなら◎エグランタインで信頼できる人気馬は◯アートハウスだけ、という印の付け方も馬券の買い方もほぼ完璧だったかと思いますが、サリエラがちょっと差しすぎましたね。2着なら馬連の大本線もあっただけに少し悔しい結果になりました。
まぁこれで3日間開催もプラス収支に転換しましたし、最終日の月曜日もサクッと当てられるように頑張ります(^^)
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セントライト記念 2022 考察
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セントライト記念はどんなレースになりやすいのか?
中山芝2200mで開催される菊花賞のトライアルレース。中山芝2200mというコースは非常に特殊な舞台でコース適性が問われるということに関しては後ほどちゃんと書くが、そのコース適性云々の前にこのレースは前走日本ダービー組が非常に優勢。
過去10年の前走日本ダービー組の成績=(6-5-4-21)
出走馬の半数近くが馬券に絡んでいる計算になりますし、それだけ3歳馬の頂点を決める日本ダービーに出走してくる馬は強いということ。しっかりダービー組には敬意を払って予想しなければいけないレースです。
中山芝2200mは中山競馬場の中長距離戦の中で唯一外回りコースを使用する舞台。中山競馬場の外回りコースは向こう正面の地点から下り坂になっており、なおかつ3コーナー部分がフォルスストレートのような形状になっているためスパート地点が早くなりやすい。過去5年のレースラップを見ても綺麗な平均ラップで持続力が問われているレースばかりで、瞬発力よりもスタミナやスピードの持続力が問われる特殊な舞台になります。
昨年は一切ペースが緩まずで完全な差し決着でちょっと例外な感じはしますが、それ以外の年を見てもバビット、リオンリオン、ジェネラーレウーノのような他のコースではキレ負けしそうなスタミナタイプの先行馬が毎年好走。競馬ファンがパッとイメージしやすい「キレないけどバテない」タイプの馬がベタに走ってくるレース傾向になっています。
そんなスタミナと持続力が問われるレースということもあり、ロベルトやトニービンのようなスタミナ血統を保持している馬の活躍が目立つ傾向。中山コースへの適性が高いステイゴールド系の期待値も高いレースです。
今年はどんなレースになりそうか?
日曜日は当初の予報以上に雨が降った中山競馬場。お昼過ぎあたりから視界もままならないぐらいに大雨が降っていましたし、最終レース時点では重馬場発表になっていました。
そこから日曜の夜も雨が降り続きそうで、月曜朝は重馬場スタートか。月曜日の昼間は本当に降るんだか降らないんだかよくわからない予報になっていますが、メインレースの頃は稍重馬場か稍重に近い良馬場ぐらいになっていると予想します。
日曜時点でも中山の芝レースは時計がかかって道悪適性が問われるような馬場になっていましたが、月曜日もそれなりに時計がかかってスタミナが問われる馬場になりそう。前項で書いた通りで中山芝2200mは通常時でもキレよりスタミナを問われる条件で、それが雨の影響を受けた馬場でどういうレースになるかを考える必要があると思います。
※良馬場の中山芝2200m[1勝クラス以上]で行われたレースの脚質別、上がり別成績 (2017.1〜2022.9)
こちらは過去5年の良馬場で行われた際の中山芝2200m[1勝クラス〜OP重賞]の脚質と上がり別の成績になります。持続力が問われる条件ですが、全馬が追走に脚をつかってしまう条件でもあるので逃げ先行馬の成績もそれなりに良くなっています。
※稍重・重馬場の中山芝2200m[1勝クラス以上]で行われたレースの脚質別、上がり別成績 (2017.1〜2022.9)
一方でこちらは過去5年の稍重or重馬場で行われた際の中山芝2200m[1勝クラス〜OP重賞]の脚質と上がり別の成績。ひと目見ただけでわかるように逃げ馬の成績がさっぱりで、その分後方からの差し脚質の馬の活躍が多くなっています。
その傾向は上がり別の成績を見ても明らかで、良馬場では上がり1位を使った馬の複勝率は64%だったのが、稍重or重馬場では85%まで上がっています。上がり2位の馬の複勝率も48%→70%まで上昇していますし、それだけタフな馬場になると中山芝2200mは差し馬が有利になるということでしょう。
今年の出走メンバーを見てみると、逃げ候補のショウナンマグマにローシャムパーク、マテンロウスカイ、セイウンハーデス、アスクビクターモア、ガイアフォース、ベジャール、ボーンディスウェイと早めに仕掛けていきそうな馬がズラリと揃った感じ。雨の影響が残るタフな馬場で中山芝2200m特有のロンスパ戦になると前の馬はきつそうですし、ある程度脚を溜めてズドンと差してこれそうなスタミナタイプの差し馬がハマりそうな感じがします。
考察まとめ
【レース質】タフ馬場でスパート早めの消耗差しレース<□□■■>
【狙えるタイプ】前走日本ダービー組。
【狙えるタイプ】キレないけどバテないタイプの馬。
【狙えるタイプ】ロベルト、トニービン持ちやステイゴールド系。
【狙えるタイプ】脚を溜めてズドンと差してこれそうなスタミナ差しタイプ。
セントライト記念 2022の印
【本命 ◎6 オニャンコポン】
ひと目見ただけでわかるピッチ走法が特徴の馬で、左回りコースで長く良い脚を使うよりも、右回りで直線の短いコースで一瞬の脚を活かしてこそ。母父ヴィクトワールピサの血統キャラがそのまま出ているために道中はじっくり溜めて折り合い重視の競馬をしなきゃダメなタイプで、同じくヴィクトワールピサの血を持つ昨年覇者のアサマノイタズラにそっくりな印象の馬です。
自身の重賞勝ちは中山コースでそれなりに骨っぽい相手を突き放す素晴らしい勝ちっぷりでしたし、皐月賞では外伸び馬場でバイアスに恵まれたとはいえ超強敵相手に大健闘と言える結果。
皐月賞の上位5頭は距離が長くて7着に終わったジオグリフを除いてそのまま日本ダービーでも1〜4着に好走。この馬はアスクビクターモアとタイム差なしで走っていて7着以下に0.2秒差をつけているわけですし、適性が合う条件ならダービー上位馬とも差のない競馬ができると考えていいはず。
その日本ダービーでは8着に終わったが、そもそも向かない東京コースで道中ラップが全く緩まないスーパーポテンシャル勝負に。溜めて一瞬の脚を活かしてこそのこの馬にはまるで向かない条件だったはずで、そんな中で直線では一瞬あわやと思わせるレースぶりで普通に健闘したと言えるでしょう。
今回は得意な中山コースに戻りますし、当初は良馬場で前残りの持続力戦になるとどうかと見て軽視する予定でいましたが、雨の影響残る馬場で先行馬の数も多いとなれば普通に差しが決まりそう。おそらく先行タイプは早仕掛けでラスト1ハロンで脚が止まるレースになると思いますし、そうなればクラシック級の末脚を持つこの馬がズドンと差し込んでくる可能性が高いんじゃないだろうか。
【対抗 ◯4 ラーグルフ】
ホープフルステークスでは内枠から完璧に立ち回ったとはいえGIで3着好走。弥生賞は休み明けで全く走れなかったが、皐月賞は強敵相手にしっかりと差し込んで見せ場を作れていましたし、間違いなく重賞の1つは勝てるレベルにある馬じゃないだろうか。皐月賞の上位馬がレベルが高かったというのは本命馬のところで書いた通りです。
月岡温泉特別は適性低いだろう新潟コースの瞬発戦で馬場の悪い最内を通って勝利。その時に倒したセントカメリアがローズステークスで案外だった点は気がかりですが、この馬自身の叩いての上積みや中山コース替わりなどを考えても十分にここでやれていい馬だと思います。
【単穴 ▲7 アスクビクターモア】
弥生賞ぐらいまでは数ある3歳馬の1頭ぐらいの評価だったが、クラシック期間に急成長を見せて日本ダービーでは素晴らしい時計を見せて3着好走。全く緩みない平均ペースを先行して粘ったのはこの馬ぐらいですし、キレではなく持続力を求められる条件なら世代最上位の可能性が高い。
セントライト記念は前走ダービー組が複勝率41%というデータがありますし、1番人気馬はほぼテッパンの戦績。どうもカレンブーケドールに似たタイプに見えるので追い比べレースになると信頼できない感じがしますが、ここに来ての充実度でそれなりに格好はつけてきそうな感じもします。
【特注 ☆1 ローシャムパーク】
未勝利を勝つまでに3戦かかったが、負けた相手はまともなら重賞を勝っていただろうキャンデセントとジュンブロッサムだけ。未勝利勝ちは早め先頭で強い競馬でしたし、ワンサイドゲームだった山藤賞は子供扱いした馬たちがどれも条件戦で素晴らしい走りを披露。
1秒以上差をつけて子供扱いしたレッドランメルトやサンストックトンはその後に1勝クラスを圧勝しましたし、4着のマイネルクリソーラが次走でプリンシパルステークス2着。これらの馬を子供扱いしての圧勝というだけでも普通にこの馬は重賞級だろう。
血統的にも今回の条件は合いそうですし、鞍上もルメールなら特に嫌う必要もなし。1勝クラスからの臨戦組の過去10年の複勝率が7%という点は気になるが、前走レベルは実質オープン級ならそこまで嫌うこともないか。
【△11 キングズパレス】
不器用な差しタイプだけに出世が遅れたが、未勝利で衝撃的な勝ち方を見せるとプリンシパルステークスでも大外一気で2着好走。上手く立ち回ったセイウンハーデスよりも明らかに強いレースぶりでしたし、遅れてきた大物という可能性はあるだろう。
前走の1勝クラス勝ちは接戦だったが、スローペースからの瞬発戦で差がつかなかっただけ。追えばどこまでも伸びそうな馬だけに中山コースの方が合いそうですし、今回の条件と展開がドンピシャにハマって差し込んでくる可能性は十分にありそう。もっと評価することも考えたが、1勝クラスからの臨戦組の過去10年の複勝率が7%という点を考慮してこれぐらいの評価にした。
【△3 マテンロウスカイ】
色々と難しそうなところはあるが、あずさ賞では今回3番人気のガイアフォースと全く差のない競馬。ヤマニンサルバムの1勝クラスやマカオJCTは超スローペースで全く展開が向いていませんし、自身の1勝クラス勝ちはスローペースの逃げに恵まれたとはいえほぼ追わずの圧巻のパフォーマンスだった。
そもそも今回のメンバーではガイアフォースと接戦程度で通用するのか怪しいですし、1勝クラスからの臨戦組の過去10年の複勝率が7%という点もマイナス。ただ、底を見せていないというのもまた事実ですし、印は抑えておきたい。
【△9 ガイアフォース】
新馬戦はドウデュースと接戦で未勝利はワンサイドゲームで圧勝。あずさ賞はキレ負けした感じなのを見てもいかにも父キタサンブラック×母父クロフネのイメージそのままの馬に見えますし、小倉の超高速馬場で持続力勝負になって圧巻のパフォーマンスを見せたのもそんな血統の馬だからだろう。
そんなコースレコードを記録した国東特別だが、開幕週の超高速馬場でちょっと時計のマジックがありそう。小倉記念の時よりも馬場差は1秒ぐらいありましたし、そんな馬場でハイペースの持続力勝負になればこれぐらいの時計が出る可能性もある。確かに強い馬だとは思うが、1勝クラスでも抜けた存在とはいえないサクセスドレークが1分57秒9で走れてしまっていますし、ちょっとレコード時計だけに騙されたくないところ。
おそらく母父クロフネの色が強く出た持続力型だと思うので高速馬場の方が良さそうで、今回はタフ馬場の中山芝2200mという条件はどうなのか。前走と違って強敵と競り合う「競馬」の形になりますし、厳しいレースになるとあっさり負けてもいい感じはします。今回の危険人気馬はこれか。
【推奨買い目】
三連複 6→4,7,1,11,3,9 (6→4,7,1,11は重ね買い)
馬単 6→4,7,1,11,3,9 (6→4,7,1は重ね買い)
【買い目及び予想のポイント】
今年のセントライト記念は割とメンバーが揃った印象。しっかり力がある馬じゃないと馬券に絡むことは無理だと思います。
雨の影響残る荒れ馬場でスパート早めの展開になれば強い馬たちでもラスト1ハロンは止まりそう。そこで脚を溜めていた馬がビュンと差してくるイメージで予想して、それに最も合致して尚且つ前走ダービー組の◎オニャンコポンが本命。ここからシンプルに馬単と三連複を買って突き抜けるなり紐で穴がきてほしい。