シリウスステークス2023(阪神ダート2000m)の予想です。
9月30日に阪神競馬場で開催され発走時刻は15:35です。出走馬はハギノアレグリアス、アイコンテーラー、ヴァンヤール、ニューモニュメントなど。阪神競馬場のダート2000mで行われるGIIIです。
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シリウスステークス 2023 予想
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シリウスステークスのレース概要
阪神ダート2000mで開催される秋一発目のJRAダート重賞。とは言ってもハンデ戦なので有力馬はなかなか重い斤量を背負わされるので出走しづらく、同時期に白山大賞典や日本テレビ盃、マイルチャンピオンシップ南部杯などがあるのでメンバーもバラけます。毎年そこまでメンバーレベルは高くならないレースです。
阪神競馬場で開催された近5年のレース結果を見ても、2019年は捲りで早め先頭、2018年と2017年は差し追い込み、2016年は逃げ切りと好走脚質はバラエティーに富んでいる感じ。なかなかこういう馬が強いとは言いにくいレースです。
強いていうならば、このシリウスステークスはやたら芝実績ある馬の好走が目立つ傾向。2015年のアウォーディー、ダノンリバティ、2016年のピオネロ、2018年のウェスタールンド、2019年のアングライフェンなど、芝でオープン近いところまでの実績があって途中でダートに転向した馬がよく走っています。これはダート中距離コースの中では唯一の芝スタートで特殊な適性が問われるということなのかもしれません。
阪神開催時のシリウスステークスは2017年と2019年はそれなりに荒れましたが、2015年や2016年はガチガチな配当に。その年のメンバーによって波乱度は変わってきそうです。
データ的な見地からの考察
※阪神競馬場で開催された近5年のシリウスステークスの枠順別成績
近3年は中京コース開催なので参考にしにくいですが、阪神競馬場で開催された年のデータを見てみると、前走で上級クラスを使っていた馬よりも条件戦を使ってきた馬の方が成績優秀。ハンデ戦で実績ある馬はハンデを背負うことになりますし、ちょうど勢いがあって力をつけてきたけれどもそこまでハンデを背負わなくて済む馬がよく走っている感じでしょうか。
ラップ的な見地からの考察
阪神ダート2000mはスタート直後が芝で、1コーナーまでの距離が長いのが特徴。そのために他のコースではテンに位置が取れない馬でも出していけばそれなりに位置が取れることが多いです。
1〜2コーナーの半径が小さいために4-5ハロン目がガクッと遅くなるのがラップ的な特徴で、そこから向こう正面に入って下り坂になってだらーっとしたロングスパート勝負になります。
血統的な見地からの考察
前述の通りで阪神ダート2000mで開催されるシリウスステークスは芝の上級クラスで走っていた馬がよく走る傾向。ダート傾向を見ても芝っぽい血統の馬がよく走っており、父か母父がサンデーサイレンス系の馬の好走が目立っています。サンデーサイレンス系じゃなかったとしても父キングカメハメハだったり、父ジャングルポケットのアウォーディーなど芝っぽい血統の馬の活躍が目立っていますね。
レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?
阪神競馬場は雨が降らなければかなりタフなダート馬場。今週末も雨が降らなそうなので、タフでスタミナが問われる馬場コンディションと見ていいか。
ハンデ戦ということで超一線級の馬はなかなか出走してこれないが、古馬からはハギノアレグリアスや新星アイコンテーラーが出てきましたし、3歳馬からジャパンダートダービー2着のキリンジが出走。シリウスステークスにしてはそれなりのメンバーが揃ったんじゃないでしょうか。そこまで前に行く馬がいないので先行タイプの馬に展開は向きそうです。
考察まとめ
【レース質】はっきりとスタミナとロンスパ適性が問われる。<■□■□>
【波乱度】今年のメンバーなら波乱はあっていいか。
【ラップ特徴】4-5ハロン目で一旦ラップが緩んでからのロンスパ戦。
【血統特徴】サンデーの血を持っている馬が優勢。
【狙えるタイプ】前走3勝クラス組。
【狙えるタイプ】芝である程度の実績がある馬。
シリウスステークス 2023の印
【本命 ◎9 カフジオクタゴン】
コーナーがきつくて器用さが問われる新潟コースで勝利したが、本質はコーナー部分では加速できない不器用な超大型馬。重賞勝利後は地方交流重賞に使われたが、地方のコーナーが急な舞台では勝負所で加速がつかずでなかなか結果が出せず。
4歳になってからはダートの重賞路線をコンスタントに使われているが、超高速馬場でスピード負けしたマーチS、超ハイペースを先行して展開が厳しかったアンタレスS、あまりにタフな馬場で外を回した平安S、まるで小回りコースへの適性がなかったエルムSとどれも敗因は割とはっきりしている。
確かに古馬になってからの成長力に欠ける点はネックだが、550キロを超える超大型馬だけに広いコースでタフな馬場でスタミナを活かす競馬がベスト。今回は本当に久々にそんな条件が全て揃いましたし、枠も外目でブリンカー着用で先行意識が高いジョッキー騎乗。まず前目での競馬になると思いますし、この舞台で伸び伸びと先行できれば変わり身があっていいはず。
【対抗 ◯14 ハギノアレグリアス】
一連のレース内容を見ても今回のメンバーでは能力最上位。帝王賞もハイペースの厳しい流れを自分から動いての4着ですし、今回は相手弱化で普通なら好勝負必至。休み明けで58.5キロを背負うという点だけがどうか。
【単穴 ▲3 ヴァンヤール】
使いつつパフォーマンスを上げてもうGIIIレベルでは上位の存在。アンタレスSや平安Sのレース内容を見てもいつ重賞を勝ってもおかしくない馬ですし、前走のBSN賞は仕上がり途上で上がりの速いレースになって厳しかった感じ。今回はしっかりとスタミナが問われるレースになればやれる。今の馬場を考えた時に内枠が少し嫌だったのでハギノアレグリアスよりも評価を落とした。
【特注 ☆4 ヘラルドバローズ】
とにかく自分のリズムで気持ちよく走れるかの馬で、リズム良く揉まれずに走れた時は厳しい展開でも好走。一方で少しでもリズムが悪くなると惨敗する。今回はこの内枠がどうかだが、あんまり先行する馬がいないのですんなりと逃げられた場合は残り目もある。
調教の動きは抜群なので状態は良さそうですし、オープン昇級後の戦績を見てもゆったり運べる2000m以上の距離なら崩れていない。ここは逃げ粘りもあるか。
【△1 キリンジ】
どんな相手でも最後は確実に差し込んでくる馬。ジャパンダートダービーは良く差して2着に好走したが、3歳馬相手にハイペースで展開が向いた感じ。今回は初の古馬挑戦でどこまでやれるか。馬場を考えると内枠もマイナス。
【△2 ロードブレス】
長期休養前の戦績を見ても重賞で勝てるレベルの馬。前走は休み明けで高速馬場の小回りダート1700mに対応できず。今回は使った上積みと距離延長でどこまで上げてくるか。馬場を考えると内枠はマイナス。
【△5 フルヴォート】
母は芝のマイル以下で活躍していた馬で、父は短距離種牡馬のヘニーヒューズ。前走で1700mを勝ったとはいえ最後は止まっていましたし、今回はさらなる距離延長で重賞となるとスタミナ切れしそうな感じ。甲州街道Sはハイレベル戦でしたし、じっくり溜める競馬でどこまで差し込めるか。
【△6 ニューモニュメント】
絶望的な位置からウィリアムバローズを差し切ったポルックスステークスのレースを見ると重賞級の素材に見えたが、どうも休養を挟んだ近走がイマイチの内容。今回は叩いての良化と斤量減、あとは鬼神と化している川田騎手の力でどこまでやれるか。週中の川田騎手のイメージが強すぎてかなり売れる感じがします。
【△7 アイコンテーラー】
前走はダートで鮮やかな変わり身を見せたが、もともと芝時代も左回りコースだけ走る馬で新潟コースは大得意としていた。芝時代のレースを見ても右回りではコーナーも直線の走りもさっぱりでしたし、ダートでも右回りはダメでしたとなる可能性は割と高そう。
【△10 トウセツ】
とにかくズブくて反応が悪い馬だが、いったんエンジンがかかればどこまでも伸びていきそうなタイプ。今回のスタミナ条件は良さそうで外枠も良いはずですが、あまりにもズブいので重賞レベルでは勝負所で置かれそうなイメージ。
【△11 サンライズホープ】
確かに近走は内枠や高速馬場に恵まれていないが、それでもちょっと走れなすぎな印象。今回はタフな馬場で外枠と好走条件は揃ったが、今のこの馬でどれだけ走れるだろうか。昨年もこんな状況でみやこSで外枠で一変したが、メンタル面をやられていそうなテンがネック。ブリンカーと外枠と和田騎手が刺激になれば。
【推奨買い目】
三連複 9→14,3→14,3,4,1,2,5,6,7,10,11 本線ベース
三連複2頭軸流し 9,14→3,4 重ね買い
三連複 9,14,3 重ね買い
【買い目及び予想のポイント】
ここは条件自体がベストに見える◎カフジオクタゴン狙いで行きます。netkeibaの想定オッズでは4番人気ですが、近走着順でキリンジやニューモニュメントの方が売れると読みます。
相手は素直に◯ハギノアレグリアスと▲ヴァンヤールの2頭が2列目。波乱もありと見て3列目は広めに流してみたいです。