東京に戻ってまいりました。大阪も楽しいですが関東はずっと住んでいるので安心感はありますね。
伊丹空港からANAで帰ってきたんですが、保安検査で金属探知機で引っかかってしまって「いつものようにペッペッてボディタッチされるんだな」くらいに思っていたら、5分くらい体の隅々まで検査されました。
恐らくパリの同時多発テロの影響で航空機の保安検査は尋常ではない警戒度になっているんでしょうね。ちょっとロシア→フランスと続いているので、なんだか世界情勢が新たなフェーズに入りつつあるのが怖いです。
オウム真理教の時もそうでしたが、生前よりも生後に価値を見出している人たちが危険思想持つと本当に怖い。なんとかうまいこと情勢落ち着かないかなぁとは思っておりますが、特にどうすることもできないのが難しいですねぇ。
さて、話は変わりますがリプライサミット大阪開催は無事終了いたしました。
満員御礼で遠方からも参加いただき、懇親会もかなりの人数参加いただいて、楽しかったとの声いただけて良かったです。東京開催もこの調子で成功させようと思いますので、ぜひともご参加の方よろしくお願いします。詳細は以下のリンクをご確認ください。
http://keibabusiness.com/?page_id=5224
なお、今回の受付としてわざわざ「TAROの競馬」さんが東京から駆けつけてくれました。今回の参加者の中にもTAROの競馬をよく見ている方も多かったので、良いサプライズになったかなぁとも思います。遠方からわざわざありがとうございました。ここでお礼を言っておきます。
近年の傾向変化を探ってみる
歴史や他のスポーツでも時代を経ることで傾向が変わることがあるように、マイルチャンピオンシップはここ10年でもかなり傾向が変化しているレースです。
エリザベス女王杯はずーっと変わらない傾向で進んでいるので、予想しやすいんですがマイルチャンピオンシップは結構変わるので難しいところ。
このレースは過去に一番どでかく当てた相性の良いレースだったんですが、近年の傾向変化でちょっと相性が悪くなってきている感じ。ですので、その流れを変えられるようにきっちりと傾向を読んでいきたいと思います。
強い馬が強い堅実レース期(2004年〜2007年頃)
2000年代中旬はデュランダル、ダイワメジャーといったマイル路線で普通に強い馬がおり、マイルチャンピオンシップはGIの中でも荒れないレースという印象だった。
この頃のレース結果を見ていただいてわかるように、2004年〜2007年ですべて5番人気以内の馬が上位を独占。この時期は荒れないマイルチャンピオンシップ期だったと言える。
路線のレベル弱化が著しかった大波乱レース期(2008年〜2011年頃)
2008年頃からマイル路線は極端なスター不在になり、レベル低下が顕著に。その結果、2004年〜2007年まではすべて5番人気以内の決着だったのに対し、2008年〜2011年の4年間は二桁人気馬が必ず1頭は絡むという大荒れっぷり。
まぁ私は基本的にこういうとんでもない大穴狙いすることがあるので、この時期のマイルチャンピオンシップは相性が良かったです。
特に2009年は
1着:◎エーシンフォワード 13番人気
2着:◯ダノンヨーヨー 1番人気
3着:△ゴールスキー 6番人気
4着:▲サプレザ 2番人気
とほぼ完璧な大穴予想で三連単47万円配当。本当はサプレザ3着ならしこたま勝ってたんで良かったんですが、まぁ素晴らしい結果でした。
ちなみに2010年も、、、
1着:◯エイシンアポロン 6番人気
2着:☆フィフスペトル 11番人気
3着:△サプレザ 4番人気
4着:◎ダノンヨーヨー 12番人気
まぁ馬券自体は外れたんですが、大穴ダノンヨーヨー本命で三連複本線でアポロン頭の三連単ヨーヨー2、3着固定も買っていたので、残り50mでサプレザに差されたときは頭を抱えました。
ディープインパクト絶対王政期(2012年〜)
絶対的なマイルの主役がいない波乱の時代にピリオドを打ったのは、新たなマイルのスターではなく「ディープインパクト産駒」でした。
2012年はちょうどディープインパクト産駒の初年度産駒が4歳になった年。そこからの3年間の結果を見ていただければ一目瞭然。ディープインパクト産駒は2勝していますし、掲示板に乗った15頭の内、なんとディープインパクト産駒が9頭という独占ぶり。
ディープインパクト産駒以外の馬で上位に来た馬を見てみると、5番人気以内で能力上位だった馬、それ以外は先行して惰性で粘り切った馬だけでした。
そしてもう一つこの時期のレースで興味深いのは、絶対的な本命とされているディープインパクト産駒は勝てていないこと。
2012年はディープ産駒で最上位人気だった3番人気ファイナルフォームが馬券外
2013年は1番人気に推されたダノンシャークが早め抜け出しをはかるところをトーセンラーが大外強襲で勝利
2014年は3番人気フィエロが早め抜け出しで勝ったと思ったところを内からダノンシャークが突っ込んできて勝利
このような感じでディープインパクト絶対王政でありながら、勝っているのはどれも伏兵の馬というのは興味深いところ。
仮説ですが、人気に推されるとどうしても包まれたくないので外目を回すことになりがちですし、勝ちに急いで早め抜け出しのパターンになることが多い。
ただし、ディープインパクト産駒の本来の良さである絶対的な瞬発力を活かすには、伏兵の立場で一か八かを狙うような騎乗の方が合うんではないでしょうか。
さて、このように年代ごとのレース傾向を見てきました。今年はどんなレースになるんですかねぇ。
出走登録馬を見てもディープインパクト産駒は多数出走していますし、モーリスというスター馬が誕生したとはいえぶっつけとなると信頼度は下がりそうなところ。
恐らくですが、今年も2012年〜のディープインパクト産駒絶対王政期の流れが続くんじゃないかと思っています。
10年区切りとかでただデータを見ていてもしょうがないのです。こうやってレース傾向が変わってきたところまでを踏まえなければデータ予想なんて何も役立ちません。スマホでデータだけ見て予想する人たちに勝つためにもこういったところは抑えておきたいです。
今年の出走馬をみると、最も人気に支持されそうなディープ産駒はフィエロでまちがいないでしょう。
前走のスワンSは明らかにたたき台仕上げ。藤原厩舎は本番に向けて仕上げるのは抜群に上手いですし、マイラーズCの末脚を見てもこの馬は京都では別馬になる感じ。ここは堅軸なんじゃないかと思っています。
ただ、フィエロみたいな馬が勝てないのが近年のマイルチャンピオンシップの特徴というのは先ほど述べたところ。フィエロが上位に来つつも、何か伏兵のディープインパクト産駒がとんでもない末脚で突っ込んできて差し切る、こんな感じの見解が一番しっくりくるかなぁと思っています。
あ、マイルチャンピオンシップは「マイルの神様」にとって特別なレースなはずなので、恐らく今週は気合入っているはずなんで是非見てあげてください。もう既に本命馬はわかりきっていることですが、現地まで応援に行くみたいです。
最後に、1頭面白そうな馬を紹介しておきます。
もともとクラシック期はダービー有力候補と言われていたように素質は間違いなく高い馬。3歳時はトモの発達が遅れていた感じでしたが、古馬になって完成形になって来ている感じ。
ディープインパクト産駒は走ってから後追いしてはダメというのはエリザベス女王杯のマリアライトとラキシスの例でわかっていただけたはずで、ちょっと足りないと思われている時期こそガツンと狙ってみたい気はします。ダノンシャークとの比較からも十分やれていいでしょう。