X

天皇賞(秋) [9] 全頭診断その3 イスラボニータその他

カレンブラックヒル

父ダイワメジャー 母父グラインドストーン

総合評価E

最も勢いのあった3歳秋の天皇賞でも明らかに距離の壁を感じる失速で5着。確かにあの年はシルポートの超ハイペースというエクスキューズもあったが、いまはあの頃のような勢いはない。今春の中山の重賞勝ちを見ても、パワー馬場での時計がかかる決着になってダイワメジャーの血が爆発してやっと好走が可能と言ったところか。

加えて枠順も最悪となれば、ここは見送りが妥当だ。

 

マーティンボロ

父ディープインパクト 母父ヌレイエフ

総合評価D

今年重賞2勝と勢いある馬にしては人気は嫌われているなという印象。ただこの馬にしても重いディープインパクトの印象で、瞬発力勝負で台頭するタイプとは思えない。勝った重賞どちらもキレないクランモンタナや、道悪のエリザベス女王杯で台頭したラキシスなど、キレないタイプをひきつれてきている。パンパンの良馬場の東京では厳しいか。

 

イスラボニータ

父フジキセキ 母父コジーン

総合評価C

ゴムまりというかクロヒョウというか凄い馬体をしている馬なだけに、スピードを存分に発揮するこの舞台は合うだろう。2000mまでなら上がり3Fも33.0くらいは出せる瞬発力も兼ね備えている。あとは古馬との力関係だけだろう。

不安はダービーで競り負けたワンアンドオンリーが神戸新聞杯、菊花賞と良いパフォーマンスを見せられていないこと。これがトーホウジャッカルやサウンズオブアースといった勢力の急成長なのか、それとも今年の3歳世代のレベルの低さなのか、それが今回のイスラボニータの天皇賞ではっきりとする。

レースセンスの塊のような馬で、末脚でぶったぎるタイプではないので、この外枠は大幅マイナス。馬券に絡むことは大いにあっても頭まではないと見るのが妥当だろう。

加えてフジキセキ産駒はいつ父親の適性が爆発するかわからない。古馬になればマイル路線を主軸にするだろうが、ここでその血が垣間見えてしまう可能性もなくはない。

 

トーセンジョーダン

父ジャングルポケット 母父ノーザンテースト

総合評価D

父ジャングルポケットはグレイソヴリン、母父ノーザンテーストの特注血統。

一昨年の天皇賞は超ハイペースの消耗戦でこの馬が最も得意な形だった。それとは違い昨年のジャパンカップは超スローペースを先行した恩恵を受けただけで、この馬の衰えた能力でも足りてしまうメンバーレベルだったということだろう。

今回は昨年のジャパンカップよりは確実にメンバーが揃い、スローペース濃厚での外枠。さすがにこれでは厳しいだろう。

 

アスカクリチャン

父スターリングローズ 母父ダイナレター

総合評価E

特注血統のノーザンテーストを保持しており、いつも人気以上に好走する。とはいってもこのメンバーで天皇賞の舞台では荷が重すぎる。挑戦するのであれば昨年の方が良かった。

 

マイネルラクリマ

父チーフベアハート 母父サンデーサイレンス

総合評価E

直近のオールカマーを制し、マイルから徐々に中距離へと足場を移して本格化してきた印象。キレないけどしぶといという典型的なラフィアンの馬で、チーフベアハートの仔だなぁとレースぶりを見てしみじみと感じる。

ノーザンダンサー系の血統も良いし、人気的に見くびられていて狙い目にも思えるが、今年のペースであればキレ負けは明白。唯一好走があるとすればミドルペースでの消耗戦での前残り。だが、それも大外枠を引いた今回は厳しいか。

 

これで全頭診断はすべて終了!!

私の今回の天皇賞の見解が少しは見えてきただろうか?

 

さて、今回の馬の中で期待できるのはこの馬だ。

↓↓↓

で公開中!(キーワードG)

KAZ: