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有馬記念 [4] 果たして捲りは決まるのか?

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果たして捲りは決まるのか?

ゴールドシップが出走するとなれば考えなければいけないのが、

今の中山の馬場で捲りが決まるのか?

という問題です。

前回のエントリーではオーバーシードと芝質の問題についてを扱いましたが、今回はそれを踏まえて現在の中山馬場はどんな状態なのかを見ていきたいと思います。

まず、捲りという脚質を考えてみると、

最終コーナーにおいてインコースで全力で走っている馬を、外側からそれよりも早いスピードで抜き去って、ゴールまで差し切る戦法

見ただけでわかりませんか?

これって強い馬じゃなきゃできない戦法なんです。

最近の例で言うと、ショウナンパンドラの未勝利戦の内容なんてレース映像で見ていただけるとわかりやすいです。出遅れたロスなど物とせず、各馬がスパートをかけているところをそれよりも早いスピードで押し上げて行ってそのまま差し切った。

こういった芸当はよほど抜けた能力を持つ馬であるか、よほど内が荒れている場合でなければハマりません。

昨年はオルフェーヴルが、一昨年はゴールドシップがこの捲り作戦で有馬記念を勝ちました。

だが、前回のエントリーでも書いたように、それは中山4回開催が行われたことによって、野芝が枯れ果てたことにより、内よりも外のほうが伸びやすい馬場になった影響があるでしょう。例年の有馬記念はもうこの時期になると中山の馬場も荒れてきて時計がかかり、外の方が良い場合が多いです。だからこそ有馬記念では捲りが決まるのです。

ですが、今年は第4回中山開催がありませんでした。

今開催の中山は開幕週から差しは決まっていますが、先行も残っています。比較的フラットな馬場といえるでしょう。

大雨が降った先週にしても先行勢は結構残ってました。差しが決まっていたレースにしても、レッドレイヴンが勝ったディセンバーSや、キャットコインの勝った2歳500万下は完全なハイペースの前崩れレース。ラップを見ればこの2レースは前が残れるはずのないレースであるということは明白です。

そして象徴的だったのは12/20の未勝利戦のエヴァンジルの勝ち方。最内を一頭突いて伸びてきたのですが、明らかに内はまだ伸びます。内外フラットな馬場になれば内と外どちらが有利となるかは一目瞭然。コースロスのない内です。そして今週はずっと晴れ予報。馬場がこれ以上悪化することもないでしょう。

例年よりもダメージが少なく、一週前が道悪競馬になったとはいえ内外にそこまで差のない中山コース。そこを例年のように無理矢理外を回すまくり競馬で通用するでしょうか?そしてそういう競馬をしそうなゴールドシップやウインバリアシオンはそれをしても上位に来れるほどの能力を持っているでしょうか?

今回の有馬記念のポイントはここに尽きると思います。

開幕週から差しが決まっていることで外差し、まくり有利と考えている人が多い。だが、第4回開催が行われていないという事実に加えて、先週のレースを見ても内が悪いわけではない。相対的に例年よりは内が良くなりそうな中山馬場。

あなたは内で上手く立ち回る馬を買いますか?

それとも外を無理矢理ぶん回す捲る馬を買いますか?

これが有馬記念が私たちに与えた問題です。この問題を当日までに解き明かしていきましょう。

今のところは私はこの馬を重要視する予定。それがどちらに当てはまるかはちょっと考えてみてください。

 

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