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黒船賞2021の予想を公開!

黒船賞2021(高知ダート1400m)の予想です。

3月16日に高知競馬場で開催され発走時刻は16:10です。出走馬はスリーグランド、テイエムサウスダン、モジアナフレイバー、サクセスエナジーなど。高知競馬場のダート1400mで行われるJpnIIIです。

 

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黒船賞 2021予想

予想の根拠

高知競馬場で1年に1回だけ開催される地方交流重賞。ダート1400mの重賞ということで地方馬が互角に馬券に絡めるようなイメージも持つが、過去5年で見ればエイシンヴァラーが一度大仕事を成し遂げただけでそれ以外は中央馬が上位を独占。この時期は他にダート短距離重賞がないということもあって、他の1400m交流重賞よりも中央馬のメンバーレベルが高くなりやすいんだと思います。

なんと言ってもこのレースの特徴は小回りのコーナー4回の1400mという地方交流らしい条件。前に行った馬が圧倒的に有利という事で1コーナーまでの主導権争いも激しくなりますし、3コーナーぐらいから仕掛ける馬も出てくるので道中で手綱を持つ余裕があんまりありません。そんなわけでコーナー4回の1400m戦の流れに対応できない馬は能力があっても大敗したりすることがザラにあるレースで、こういう条件に適性があるかどうかを見極めるのが重要でしょう。

レース展開を考えると、揉まれたくないサクセスエナジーが1枠1番で松山騎手が乗るとなればまず積極策が確実。サクセスエナジーが逃げると見ていいでしょう。それ以外に競りかけてきそうな馬がおらず、隊列はわりとすぐに落ち着きそう。スムーズに前々で立ち回れる馬が圧倒的に有利なレースになると思います。

というわけで予想の発表。

 

どんなレースになるかを推理

[コース特徴] 小回りで前に行った馬が圧倒的に有利だが、そのためにテンも勝負所も主導権争いが激しくなりやすい
[馬場レベル] フラット馬場
[馬場バイアス] フラット馬場
[血統傾向] 特になし。
[レース展開] サクセスエナジーが先手を取り切って隊列はわりと落ち着きそう
[メンバーレベル] C=標準
[勝負度] C

 

黒船賞  2020の印

【本命 ◎11 テイエムサウスダン】

もう典型的なサウスヴィグラス産駒と考えれば良さそうな馬で、未勝利勝ち以降のレースぶりを振り返ってみても揉まれずの先行策さえ取れればほとんど崩れていない感じ。全日本2歳優秀は距離が長い上にハイペースで展開向かず、端午Sは先行馬多数のハイペース戦を1枠から先行では厳しかったか。天保山Sは水の浮く馬場で大外枠からデムーロで位置を取れずでノーカウントでいいだろう。

休み明けからのここ3戦を振り返ってみても、霜月Sは長期休養明けで大型馬の+26kgと厳しい臨戦過程ながら逃げて3着に好走。すばるSは速い流れからの持続力勝負を揉まれずの外目好位から抜け出して圧勝。根岸Sは例年速い上がりを要求されるレース質で、そもそも条件的に向かなかった上にハイペースで先行総崩れとなっては走れないのも仕方がないだろう。

今回は「末脚の質が問われる」東京ダート1400mから打って変わって「先行力と持続力が問われる」高知ダート1400mと最高の条件替わり。サウスヴィグラス産駒にとって揉まれない外枠も最高だと思いますし、この条件にしては先行馬も多くないので最近の岩田騎手ならスッと先行して外目の2番手ぐらいの位置を取ってきそう。すでにコーナー4回の地方交流重賞も兵庫ジュニアグランプリで適性を見せているのも評価できますし、その時と同じような外目2番手からの競馬ができればここは勝てる可能性が高いと思います。

 

【対抗 ◯1 サクセスエナジー】

典型的な叩き良化型のスピード持続力タイプで、一度好調期にはいるとどんなに間隔が詰まっていようが、斤量を背負っていようが強い競馬を見せる。

昨秋は休み明けで走れるタイミングになかったテレ玉盃オーバルスプリントを勝利。その後はJBCスプリントが出遅れ、兵庫ゴールドトロフィーは内枠から揉まれて厳しい形になりながらも地力を見せて勝利したが、ここ2戦は中央重賞の流れや相手関係が合わずに惨敗となった。

根岸Sでかなり厳しい展開ながらもそれなりに粘っていたのを見ると今は好調期にあると見て良さそう。今回も兵庫ゴールドトロフィーの時と同様に内枠を引いてしまいましたが、あの時と比べれば徹底先行タイプの馬が少ないので松山騎手なら主張して行ききるはず。得意としている交流のコーナー4回のダート1400mでスッと先手を奪えれば好走の可能性は高いと思います。

ただ、前述の通りでここ2戦が中央重賞での惨敗で調子と能力がブラックボックスな感じな点と、最近は2回に1回ぐらいの確率でスタートで出遅れているので、今回もやらかさないかという点は気になります。

 

【単穴 ▲7 スリーグランド】

いかにも晩成傾向のシニスターミニスター産駒という感じで、使うごとに徐々に良くなってきている。ただ、それにしても前走の戸崎騎手の逃げは驚きの戦法だった感じで、前走は逃げたことで一気にパフォーマンスを上げてきた感じはある。揉まれ弱いシニスターミニスター産駒らしいところがあるんじゃないだろうか。

今回は果たして前走のようにスタートを出て前に行けるか、という点と、3歳時の川崎コース以来となる地方の小回りコースへの適性がポイント。どうも今までのレースぶりを見ていると、ダートスタートの東京コースでは行き足悪くなかったのでスタート地点が今回もダートなのは良さそう。

ただ、2走前まではずっと追い込み競馬に徹していたような馬ですし、前走も東京コースでスッと行けたので実質的には「先頭から差す競馬」をやっていた感じ。今回は小回りコースで自在な競馬ができるかはやってみないとわかりません。

 

【特注 ☆8 モジアナフレイバー】

2年連続の南部盃での3着と4着の実績を見ても能力は今回のメンバーでは最上位と見て当然。ただ、ここ2戦の勝島王冠と東京大賞典が強い相手と戦ったにしては物足りない走りで、出来落ちがないかは心配なところ。

ベストはマイルだと思いますが、そのマイル戦にしても南部盃が行われる盛岡1600mは地方競馬の中でも群を抜いて広いコース。2年連続で出遅れながらも向こう正面が長いおかげで位置を取れていた感じですし、果たして小回りのダート1400mで流れに乗れるかは半信半疑。

 

【△9 ノボバカラ】

昨年シーズンはダート1400mでまずまずの成績を収めたが、どうもさきたま杯だけ非常に強い競馬をしている点が引っかかる。兵庫ゴールドトロフィー、かきつばた記念は超低レベルなメンバー相手の上位好走で大して評価はできないのですが、どうも左回りコースの方が良いみたいで、浦和1400mならいつも上位争いできているように適性が高かったんじゃないだろうか。

今回は右回りの1400m戦でかきつばた記念程度の指数じゃ太刀打ちできなさそうなメンバー構成。ここ2戦は1200mとはいえ見どころゼロですし、今回は明け9歳になっての重賞挑戦という事で衰えがないかも気にかかる。

 

【△6 インペリシャブル】

鎌倉記念を逃げ勝って以降は低迷期が続いていたが、昨夏あたりから復調気配。今回の条件において強調できるのがプラチナカップで2着の実績で、その時に1着だったベストマッチョが交流重賞で中央馬と互角の走りができており、3着馬のダノンレジーナのその後の活躍を見ても小回りダート1400mでは強いという見方ができる。

その後の黒潮盃の圧巻の強さから考えるとここ2戦が案外だが、戸塚記念は距離が長すぎた感じで報知グランプリカップは休み明けで+18kgで仕上がっていなかったか。今回は叩いて一気の距離短縮ですが、プラチナカップぐらい走れるならば穴を開ける可能性はあるか。

 

【△4 ヴァケーション】

この馬のキャリアハイの走りは平和賞と全日本2歳優駿の連勝だと思うが、この2レースには共通した点があり、それはマイルの距離でハイペースになって上がりが凄まじくかかったという事。この馬は母がダート1000mで勝利している馬ですし、おそらく距離適性はマイルぐらいまでで短距離での消耗戦に強い馬なんでしょう。

2歳王者になって以降はクラシック路線に進んで長い距離で速い脚を要求されていいところなし。ここ2戦でようやく短距離に使ってきましたが、2走前は1コーナーも4コーナーも大きく外に膨らみながら楽々と差し切る強いパフォーマンス。前走の楠賞こそ結果を出せませんでしたが、速い上がりの決着でしたしなかなかスムーズな競馬ができなかった点も響いたか。

今回も強い相手に対してチャレンジャーの位置付けは変わりませんが、レベルが高い相手と戦ってハイペースになった方が消耗差しが得意なこの馬向きの流れになる可能性はある。まだ2歳王者を見限りたくはないところだ。

 

【消2 ブラゾンドゥリス】

過去にこのレースを勝ったことがあるがJRA所属でキャリア絶頂だった時。もう衰え著しく近走の時計レベルを考えても通用するはずがない。

 

【消3 グリム】

今回と似たような道中ペースが激しい小回りが舞台だったエルムSで人気を背負って惨敗。母父サクラバクシンオーだがこの馬はキタサンブラックタイプで短距離馬ではないんだろう。

そんな条件適性云々の前に今回は脚部不安で1年半の休み明け。武豊騎手も無事に回って来ればいいと思っているでしょうし、快速馬たちにテンで置かれて後方から回ってくるだけで終わると思います。

 

【消5 ドライヴナイト】

中央時代から揉まれずにスピードの持続力を活かせばやれていた馬。そのスピードが衰えてきたから地方に移籍したわけで、その地方でもやっとやっとの戦績で交流重賞挑戦で内枠。無理だろう。

 

【消10 アイアンブルー】

基礎スピード不足。はるか後ろで回ってくるだけで終わるだろう。

 

【消12 スペルマロン】

高知競馬の中では大将的な存在だが、溜めてキレるタイプでもなくロージズインメイ産駒らしい体力を活かす競馬で活躍しているタイプ。前走のだるま夕日賞は逃げて体力を活かし切ったからこそ圧勝になった感じで、それでも指数的には黒船賞では全く足りないレベル。大高坂賞は構えての差し比べの戦法でアイアンブルーに負けていますし、まず先行すらできないだろう今回は厳しいはず。昨年の黒船賞も後方から回ってくるだけで見せ場を作れませんでした。

 

【推奨買い目】

三連複 11→1,7,8,9,6,4 本線ベース

三連複 11→1,7,8 重ね買い

馬単 11→1,7,8,9,6,4 本線ベース

馬単 11→1,7,8 重ね買い

三連単 11→1,7,8 ボーナス

 

【買い目及び予想のポイント】

今年の交流重賞で初めて「ちゃんと買いたい」と思えるレース。ここは岩田騎手がこちらのイメージ通りの外目2番手のポジションさえ取ってくれれば◎テイエムサウスダンは馬券圏内は堅いと思います。

◯▲☆の3頭は本線と考えていい能力の持ち主ですが、それぞれ不安もあるので崩れる可能性もあり。基本的にはこの3頭に重ね買いをしつつ、崩れたとしても穴馬突っ込んできて配当は値上がりのイメージで買ってみたい。

KAZ:
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