兵庫ゴールドトロフィー2020(園田ダート1400m)の予想です。
12月23日に園田競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はラプタス、ゴールドクイーン、サクセスエナジー、サロルンなど。園田競馬場のダート1400mで行われるJpnIIIです。
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兵庫ゴールドトロフィー 2020予想
予想の根拠
年末の園田競馬場で行われるダート短距離の名物重賞。このレースの特徴は2つあり、まず一つ目は地方馬が普通に馬券に絡めること。そして二つ目は差しが良く決まるということだ。
中央競馬では近い日程でカペラステークスがあり、南関競馬では同週にゴールドカップがあるという日程の関係でそこまでメンバーレベルが高くなりにくく、なおかつ園田の地元馬にとってダート1400mは庭中の庭。そんな地の利も活かしてか毎年のように地方馬が馬券に絡んでくる。
小回りで一見すると先行有利な舞台だが、そういう舞台が得意そうなスピードタイプばかりが出走してくるために出入りが激しい展開になりがち。ここ2年を見てもすんなりと逃げた馬は粘り込んでいるが、それを追いかけた組は潰れて差し馬が台頭している。同型との兼ね合いや騎手の仕掛けどころが非常に重要なレースだろう。
今年の出走メンバーを見ても、中央馬で今が旬と言えるような馬はおらず、なおかつ中央馬も地方馬もとにかく揉まれたくないスピードタイプの馬ばかりが揃ったという印象。昨年も大荒れとなったが、今年も激流ハイペースからの大荒れになっておかしくないんじゃないだろうか。
というわけで予想の発表。
兵庫ゴールドトロフィー 2020の印
【本命 ◎9 ナリタミニスター】
母コテキタイは桜花賞馬で、父シニスターミニスターと母父のサウスヴィグラスの特徴がいかにも出たようなキャラクターの馬。スパッとキレる脚はないが、とにかくバテずにじわじわと伸びてくる馬で、上がりがかかる馬場や展開になればなるほどパフォーマンスを上げてくると見て良さそう。
近走を見てもほぼ西日本では敵なしで崩れていないレースぶりで、姫路さぎ賞は不良馬場で明らかにキレ負けした感じで最後もこの馬なりの脚は使えていた。前走の笠松グランプリは骨っぽいメンバーが集まって普通にレベルが高かったはずで、この馬は大外を回して上がり37.7でキレ負けして3着なので力負けではないだろう。
ゴールド争覇の時計指数を見ても普通に今回のメンバー相手に通用して良さそうですし、園田競馬場は火曜時点で良馬場で明日も晴れ予報なら時計のかかる良馬場になるはず。どう考えてもハイペースで上がりがかかる消耗戦になりそうですし、この馬は自在タイプで相対的なスピード差からも今回は差す競馬になりそう。斤量52kgで園田所属の吉村騎手なら馬場も展開も向くなら十分に一発あっていいんじゃないだろうか。馬のキャラからしても消耗戦なら相手なりに戦える感じがします。
【対抗 ◯4 イルティモーネ】
昨年の兵庫ゴールドトロフィーは中央馬のメンバーが相当に弱かったとはいえ2着に激走。最後の脚色を見ても差し切るような勢いでしたし、園田の舞台で斤量に恵まれて展開ハマればそこそこはやれていいはず。
今年初旬は調子を落としていたが、近走はまた復調気配。本命に推したナリタミニスターとは園田チャレンジカップで差のない内容で走れていますし、どう考えても今年も展開には恵まれそう。2年連続で差し込んでくる可能性はあるだろう。
【単穴 ▲1 サロルン】
デビューから7連勝といういかにも競馬ファンが好きそうな戦績の馬。と言っても嫌いたいような連勝内容ではなく、船橋での5連勝はスピードの違いで逃げて最後はノーステッキでの大楽勝。前走は今回と同条件の楠賞を使ったが、スタートで煽ってしまって内枠で終始揉まれる絶体絶命の事態に。今まで揉まれたことがない馬にしては最悪のレースだったと思うが、いつもとはまるで違う差し競馬にも対応してティーズダンクを楽々と差し切った。あの前走内容からもこの馬は普通に強いだろう。
何よりも今回と同条件を経験している点は強みで、前走でアクシデントとはいえ出遅れて揉まれる競馬を経験できたのもプラス。そこからの継続騎乗で赤岡騎手なら無理に先手を主張することもないでしょうし、前走と同じく内枠好位で脚を溜める競馬を選びそう。今年の中央馬はピンかパーな馬が多い印象ですし、この馬があっさり勝つことがあっても驚けないと思います。
【特注 ☆12 ラプタス】
黒船賞とかきつばた記念の連勝はさすがに相手や展開に恵まれたと見て評価していなかったのだが、ここ2戦が展開や相手に恵まれないながらも非常に強いパフォーマンス。プロキオンSはかなりのハイレベル戦でなおかつハイペースを逃げて6着なら上出来ですし、東京盃も大外枠からハイペースを追いかけて早め先頭でギリギリの4着なら普通に強い内容だろう。
なぜか「逃げなきゃダメ」と陣営が思っている点がネックだが、前走の東京盃にしても新聞を見ると逃げているような通過順位に見えるが、実際は2番手から早め先頭の競馬なので逃げなくても大丈夫なはず。今回はどう考えても展開的には厳しそうだが、番手でも競馬ができるという点と外枠を引けたことで揉まれずに競馬ができるという点で他の先行タイプよりは強調できると思います。
【△5 ベストマッチョ】
この馬も揉まれてはダメな淡白スピードタイプではあるが、今回のメンバーと枠順を考えると最も逃げられる可能性が高いのはこの馬か。
テレ玉杯オーバルスプリントでは内のノブワイルドがガシガシ追って先手を奪おうとするのに対して、こちらは馬なりでノブワイルドに競りかけるスピードを披露。こちらは外目の番手でも良かったのでノブワイルドに行かせたが、この一戦を見てもこの馬はノブワイルドよりもテンのスピードが速い。
前走のJBCスプリントを見ても、この馬より内の枠から先行した馬は、内から順にヒロシゲゴールド、モズスーパーフレア、ノブワイルド、マテラスカイの4頭。おそらく今の日本のダート短距離で最もテンに速い4頭に枠なりに前に行かれただけで、この馬はスッと5番手を取れているあたり相当なスピードがあると見ていい。
今回の兵庫ゴールドトロフィーはもう誰が見ても先行馬多数でハイペースになりそうだが、そういうレースでも案外ハナを奪ってしまった馬だけ粘るケースは良くあるもの。今回は逃げ馬の中では最も内寄りの枠を引きましたし、おそらくサクセスエナジーよりはこちらの方がテンのスピードは上。揉まれたくない馬のキャラを知っている森泰斗騎手ならハナに行くと思いますし、そうなれば他の徹底先行タイプの馬よりはこの馬の方が期待値は上と見ます。
【△3 サクセスエナジー】
今までの実績からも能力自体はナンバーワン級。ただ2点だけ癖がある馬で、とにかく休み明けが走らない叩き良化型でなおかつ揉まれるとダメな気分屋。休み明けの点は今回は違うので問題ないが、この枠を考えても今回は揉まれる競馬になりそう。とにかく前に行く馬が多いので、揉まれずの外目の位置を取るのは至難の技に見えますし、斤量などを考えても今回は積極的な評価はしづらい。
【△7 ゴールドクイーン】
今までの戦績を見ても明らかで、とにかくハナを切らなきゃダメな淡白スピード型。ハナが切れた時のかきつばた記念やJBCレディスクラシックの内容は素晴らしく、今回も逃げられるかどうかが全て。ただ、かきつばた記念は同型不在での楽逃げでしたし、JBCレディスクラシックを見てもかなりガシガシ追って先手を奪っていてそこまでテンに速くはない印象。今回はこの馬より内の枠にベストマッチョがいるので、近走のテンのスピードを見てもあちらの方が速そう。ベストマッチョのキャラを知っている森泰斗が譲るとは思えませんし、そうなるとこの馬は2番手以下が決定する。キャラ的にもそうなると厳しいんじゃないだろうか。
【△10 トップウイナー】
条件戦を連勝してからの欅S勝ち、プロキオンS5着までは強いレースぶりだったがその後の2戦が実に案外。テンのスピードからついていけていませんし、ちょっと出来落ちになっている感じが否めない。今回のような条件ではテンについていけないとリズムに乗れないでしょうし、陣営コメントを見ても本調子の状態ではなさそうな感じがします。
【△11 リョーノテソーロ】
空気のようなオッズになりそうだが、もともと中央で芝のオープン勝ちがあるような素質馬。ジャニュアリーSでも上がり2位で差し込んできているのでダート適性はそこそこありそうですし、何よりも今回は展開が向きそう。園田の転入初戦の前走は不甲斐ない内容だったが、鴨宮騎手がちょっと下手に乗っていた部分もあった。今回は田中学騎手に替わって展開向けば大穴が開いても。
【消2 メイショウオオゼキ】
さすがにここではスピード不足。途中でついていけずに終わるだろう。
【消6 ナチュラリー】
園田でのレースを振り返ってみてもとにかくハナを切らないと話にならない馬。能力的にはここでは当然厳しいが、テンのスピードはそれなりに速いので位置は取れそう。何が何でもハナを切らなきゃダメなのでこの馬の存在がよりハイペースに拍車をかけそう。
【消8 ツーエムマイスター】
中央時代の戦績通りに地方に移籍してからも揉まれずの積極策でしか結果を残せていない。この馬の場合はテンのスピードで劣る感じがするので、ナチュラリーとは異なって展開にも影響を及ぼせずに終わるんじゃないだろうか。
【推奨買い目】
三連複 9→4,1,12,5,3→4,1,12,5,3,7,10,11 本線ベース
三連複 9→4,1,12,5,3 重ね買い
三連複 9→4,1,12 重ね買い
【買い目及び予想のポイント】
ここは能力が足りそうで、馬場、展開、斤量と全てがハマりそうな◎ナリタミニスターの一発に期待する。地元の雄ではあるが、今回は中央勢もネームバリューがある馬が多いので7番人気ぐらいにはなるでしょう。
そこから相手が非常に難しい=ということは、どの馬にもチャンスがある、と見て2列目は広めにして大波乱を期待して三連複を買いたいところ。徐々に上位印に狭めての三連複を買いますが、一番上のだけ当たっても結構つく配当になるんじゃないでしょうか?
相手は正直わからない部分が多いのでガラガラポンで大きな当たりが出て欲しいイメージで買います。