香港カップ2022(シャティン芝2000m)の考察です。
12月11日にシャティン競馬場で開催され発走時刻は日本時間17:40です。出走馬はジャックドール、パンサラッサ、ジオグリフ、レイパパレなど。シャティン競馬場の芝2000mで行われるGIです。
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香港カップはどんなレースになりやすいのか？
シャティン芝2000mで行われる香港国際競争のメインレース。日本馬が得意な2000mという距離帯で、なおかつシャティンの馬場は日本に近い芝質。57kgの負担斤量も日本とあまり変わりませんし、地理的な近さから輸送の負担もそこまでない。そんなわけで日本馬が非常に走りやすい条件が揃っているレースで、近年は日本調教馬が独壇場のような状態に。基本的にヨーロッパのタフすぎる馬場じゃなければこの距離帯の芝レースでは日本が世界ナンバーワンと考えていい時代になっています。
シャティン芝2000mはスタートしてからすぐに１コーナーがあるので基本的に内枠が有利な舞台。過去のレース結果を見ても外枠より内枠の活躍が目立っていますし、だいたい穴を開ける馬はインでじっとしてロスなく立ち回ってきた馬が多いです。
コース形態は札幌競馬場に似ているというのが個人的な印象で、日本馬の独壇場ではありますが日本の主流条件でキレキレの脚を使うような馬よりも、日本の中では非主流条件向きの馬があっている感じ。ちょうど同じ距離の札幌記念と似たようなレース質になりやすい感じで、実際に札幌記念で連対したラヴズオンリーユー、ノームコア、ネオリアリズム、モーリス、トウケイヘイローなどが香港カップでも好走しており、日本競馬の中でも札幌記念を走るようなタイプが向くレースと見ていいでしょう。
今年はどんなレースになりそうか？
週末の香港の天気予報は晴れ。近年同様に良馬場での開催となりそうです。どうも現地入りした日本馬の関係者のコメントを逐一見ていると例年以上に馬場が速いようで、池江調教師は「例年に比べ芝が硬い。1秒くらい速くなるかも」というコメントを出しています。スピード勝負になる分には日本馬は問題ないので、日本馬が走りやすい馬場になっているんじゃないでしょうか。
今年は日本馬が５頭出しで超強力なメンバーが揃った感じだが、パンサラッサ、ジャックドール、レイパパレと前に行く馬が多いのでペースも流れそう。前述の通りの高速馬場でパンサラッサがぶっ飛ばす逃げを打てば開催初の1分59秒台に突入しそうで、縦長の隊列でスムーズにインを立ち回れる好位差しタイプが有利になりそうです。
考察まとめ
【レース質】札幌記念に非常に良く似たレース質。＜□■□■＞
【狙えるタイプ】内枠。
【狙えるタイプ】この路線は日本馬が強い。
【狙えるタイプ】日本では少し主流からズレる馬。
【狙えるタイプ】札幌記念で好走実績、もしくは走りそうなタイプの馬。
【狙えるタイプ】インで脚を溜められる差し馬。
香港カップ 2022の印
【本命 ◎11 ジオグリフ】
父はクロフネとほぼ同じイメージの持続力血統で、母は小回りコースで一瞬の決め脚を活かして活躍した馬。この馬もそのキャラを受け継いでいると見て良さそうで、これまでの重賞勝ちはどちらもコーナー4回の中距離戦で立ち回りとギアチェンジ性能を活かしてのものでした。
香港カップは札幌記念に似た適性が問われると考察文で書きましたが、この馬は札幌記念は勝っていないにしても同じ札幌コースの重賞をワンサイドゲームで圧勝した実績あり。あのレースぶりからも札幌記念に出れば好勝負になる馬だと思いますし、そういう馬は香港カップの適性も高いです。
能力的にもハイレベル世代のGI馬で全く問題ないですし、ここ２戦に関しては東京コースで直線の長い舞台で切れ味とロングスパート性能が問われて良さを発揮できなかった感じ。今回はコース替わり絶好で枠も展開もドンピシャに向きそうですし、パンサラッサをジャックドールが早めに捕まえるような展開になればインで脚を溜めていたこの馬が最後にビュンと差し切ると見ています。
【対抗 ◯3 ジャックドール】
天皇賞(秋)は決め手を活かしても仕方がないこの馬で悠長に構えた藤岡騎手のミス。パンサラッサが可愛がってもらえるレースだったことを考えれば、早めに踏んでいけばGIは勝っていただろう。札幌記念と相性の良いレースで今年の札幌記念を勝っている馬ですし、藤岡騎手と違って早めに踏んでいきそうな武豊騎手で能力全開となっても。
【単穴 ▲2 ロマンチックウォリアー】
立ち回りセンスが抜群で自在性を活かしてこそ良さそうなタイプ。前走で高速決着にも対応できていますし、パンサラッサが作る流れにも対応できそう。普通に上位評価でいいんじゃないでしょうか。
【特注 ☆1 パンサラッサ】
天皇賞では大逃げで大いに湧かせてくれたが、ああいう奇策は舐められているからハマる感じでジャックドールの藤岡騎手が悠長に構えてくれたおかげでプレッシャーもなかった。今回はさすがにマークされるでしょうし、ジャックドールが乗り替わったことで早めに突かれそう。今回は崩れる可能性もあるか。
【△5 ロシアンエンペラー】
昨年はこのレースでラヴズオンリーユーやヒシイグアスと接戦の３着。香港ゴールドカップも普通に強い勝ちっぷりでしたし、まともなら香港中距離馬の中では最上位級。秋２戦は結果が出ていないが、前哨戦を捨てレースにして本番で仕上げるのは香港でよくあること。内寄りの枠で展開にも恵まれそうなので抑えたい。
【△12 レイパパレ】
コーナー４回の舞台で立ち回りセンスを活かしてこその馬で、昨年の香港カップはスミヨンのダメ騎乗でノーカウントでOK。今年はちょっと勢いに欠けるのとモレイラ騎手が休み明け。先行馬多数で変な展開になりそうな点がネック。
【推奨買い目】
単勝 11 ジオグリフ 本線
馬連 11→3,2,1,5,12 (11→3,2は重ね買い) 本線
三連複 11→3,2→3,2,1,5,12 (11→3,2,1は重ね買い) 本線
三連単 11→3,2→3,2 ボーナス
【買い目及び予想のポイント】
ここは条件ベストの◎ジオグリフに期待。突き抜けるイメージがあるので単勝と馬連がなんとか当たってほしい。