香港カップ2018(シャティン芝2000m)の予想です。
12月8日にシャティン競馬場で開催され発走時刻は日本時間17:30です。出走馬はサングレーザー、ディアドラ、タイムワープ、ステファノスなど。シャティン競馬場の芝2000mで行われるGIです。
[PR] 最強の海外競馬情報を現地からお届け!
■海外レース実績
10月7日凱旋門賞提供:3連単(36点)結果:10-9-6 3連単:108.5倍的中
投票上限金額⇒【75,950円】
10月20日コーフィールドカップ
提供:3連単(48点)結果:1-13-2 3連単:801.6倍的中
投票上限金額⇒【400,800円】
『香港ヴァーズ(G1)』『香港スプリント(G1)』
『香港マイル(G1)』『香港カップ(G1)』提供あり!
情報が薄いレースこそ狙い目。新聞紙面には決して載らない現地からの情報で今回も…
海外競馬において、長距離輸送による馬のダメージや馬の状態の見極めは不可欠で、
正直なところ、現地からの情報と日本で報道されているものとでは少なからず誤差があることは間違いがない。
やり手のトレセン班が香港からお届けします。
香港国際競争の情報を見る
香港カップ 2018予想
香港カップの週中分析記事はこちらから
予想の根拠
※最初に書いておきますが、今回の予想考察記事は昨年の香港カップの予想時の記事のほぼ焼き増しです。と言うのも昨年の予想記事でこのレースの特徴をほぼ全て捉えているのでブラッシュアップの必要がないから。というわけで、その点はご了承ください。
香港シャティン競馬場の特徴は芝質が日本より重い事、直線が400m超えと長い事、などいろいろと言われますが、こと芝2000mに関して言えば・・・
スタート直後200mで1コーナーを迎えるので、圧倒的に内枠有利のコース
というのが一番わかりやすい表現だと思います。レース映像を見ればわかりますが、隊列が定まる前に1コーナーに突入してしまうので、外枠の馬は良いポジションを物理的に取れない傾向にあるのがこのレース。一昨年のエイシンヒカリはうまい事外から先手を主張できましたが、基本的には内枠が絶対有利なレースです。一昨年のエイシンヒカリ及び出遅れからインを立ち回った昨年のモーリスを除けば近年はすべて1〜3番の馬が勝っているということからもそれはわかります。
こちらは過去3年の香港カップの4コーナーのキャプチャ映像。
これを見てもこのレースは圧倒的にインベタ競馬をする馬が有利なレース。
洋芝に近い芝質でスタート直後にコーナーがあるコース、ということでイメージは札幌記念に近いようなレースか。道中でインで脚を溜められる馬が断然有利で、基本的に立ち回り勝負になりやすいのが香港カップ。
ただ、札幌記念と大きく異なる事として直線が長い事。けっして小回りコースで惰性で乗り切れるような舞台ではなく、最後は直線での末脚が確実に要求されます。ですので、番手から粘り込むような馬の活躍は目立たず、どちらかといえば2年前のヌーヴォレコルトや一昨年のシークレットウェポンのような上手く立ち回って末脚を活かすタイプが活躍している印象。
今年の香港カップを予想する上でのポイントは馬場と展開と頭数になるか。
香港は土日にかけて雨が降るとの予報で、当日になってみないとどれくらい降るかがわからないが、少なくともパンパンの高速馬場にはならなそう。
ついこの間まで「2000mで2分を切った」と言うことで大騒ぎだったシャティンの芝コースだが、今年に入ってからは2000mで2分を切るレースは当たり前に。香港ジョッキークラブカップでもハイペースの影響はあったにせよ、1分59秒3のレコードタイムが生まれました。そんな高速化しつつあるシャティンの芝コースですが、雨が降ればそこまでの高速馬場にはならないか。馬場としては欧州調教馬に有利な馬場に近づきそうだ。
その上でこのレースは少頭数ながら絶対に逃げたいというグロリアスフォーエバーとタイムワープの全兄弟がどういう競馬をするかが鍵。どちらも一本調子のスピードタイプで逃げてこそ、という同じようなキャラの兄弟。前走はこの2頭が競り合ってハイペースを演出してどちらも自滅しており、今回はグロリアスフォーエバーが1枠を引いたがどういう競馬になるだろうか。
例年であれば内枠絶対有利の立ち回り戦になりやすい香港カップではあるが、今年は少頭数で捌きやすいレースになりますし、雨の影響で前が止まらない高速馬場にもならなそう。それに加えて逃げ馬2頭が引っ張ってやり合うような展開になれば差しも十分に決まるか。少々タフな馬場でも苦にせずに差し込んで来れるような瞬発力タイプが魅力的だ。
というわけで予想の発表。
香港カップ 2018の印
本命 ◎
本命は今の充実度を考えてもかなり高い確率でこの馬の勝利が見られそうだ。
例年の香港カップであれば危険人気馬として扱う可能性も高かった馬。レースセンスはそこまでありませんし、後ろから行って末脚を伸ばすタイプなだけに立ち回り戦になりやすい香港カップでは一見すると適性がなさそうなタイプ。
ただ、今年に関しては前述の通りでまず10頭しかメンバーがいないので、立ち回りよりも絶対的な瞬発力の方が問われそうな感じ。この馬は父◯◯◯◯◯系でまず間違いなくシャティンの馬場は合うでしょうし、コーナー4回の重い芝もすでに経験済み。馬場とコースの適性面に関しては問題ない上に、前走はこの血統でそこまで適性があるとは思えなかったパンパンの良馬場での決め手勝負で圧巻の瞬発力を見せつけました。それだけこの馬は今がサラブレッドとしての旬ということでしょう。
ここ数戦を見ても道中の位置取りほどスタートが悪くありませんし、ひょっとするとこの枠順で今のこの鞍上の好調ぶりを考えると前付けしてくる可能性もありそう。グロリアスフォーエバーとタイムワープがいることで極端なスローの前残りもないでしょうし、しっかりと道中で脚を溜めて捌くことができればここは勝てると思います。
対抗 ◯サングレーザー
対抗もまともならばここではサングレーザーの能力が上位だろう。
夏頃までは完全なマイラーと見ていて中距離では厳しいと考えていたが、ここ2戦は札幌記念、天皇賞(秋)と全く馬場や展開異なる2000m戦で連続して勝ち負け。特に前走の天皇賞は淀みない流れで地力がないと上位には来れなかったレースで、もうこうなっては中距離でも評価せざるを得ないだろう。
心配なのは唯一状態面。札幌記念と天皇賞(秋)はどちらもダメージの残りそうなレースでしたし、天皇賞(秋)では馬体を12kg減らしていました。まともならばディアドラとセットで勝ち負けの可能性はかなり高いと思いますが、少波乱あるとすればこの馬が状態整わずに飛ぶパターンか。
単穴 ▲グロリアスフォーエバー
三番手は展開的にグロリアスフォーエバーが一か八かで面白そう。
タイムワープの全弟という血統背景で、夏の条件戦でいきなりシャティン2000mのレコードタイムを叩き出して注目され始めると、その後のレース内容を見ても兄タイムワープと能力的に遜色はなさそう。
前走の香港ジョッキークラブカップでは外枠からタイムワープに競りかけてハイペースを演出。結果的には共倒れとなったが、かなり厳しい競馬をしてより粘ったこちらの方が現状のフレッシュさや能力という面では評価できるか。
今回はこちらが1枠でタイムワープが外枠という枠並び。タイムワープ陣営のコメントを見ている感じでは何が何でもハナを取りに行くということだが、すぐにコーナーがあるシャティン芝2000mではまずこちらがスッとハナに立つはず。そこからコーナー間にタイムワープが無理矢理にハナを奪いにきそうで、そうなったら前走の反省からも2番手で控えるだろう。こちらはタイムワープと違って控える競馬も問題ありませんし、無理矢理にハナを取りに行く分で最後にタイムワープが垂れそうなので、そこを2番手からスルスルと伸びて馬券圏内の可能性は高そうだ。
特注 ☆ストーミーアンタークティック
かなり半信半疑な部分はあるが、この程度のメンバーならストーミーアンタークティックでも通用して良さそう。
近走は勝ちきれないレースが続いているが、クイーンエリザベスII世ステークスではあの欧州年度代表馬のロアリングライオンと接戦。ウッドバインマイルでも差のない競馬を見せていますし、これだけ走れれば今回ぐらいのメンバーでは通用しても良さそう。
ずっとマイルを使っている馬なので今回は2000mの距離がどうかだが、4走前のダルマイヤー大賞での最後の伸びっぷりをみてもむしろこの距離の方が合っている可能性あり。この時に負けたのはドバイシーマクラシック勝ち馬のベンバトルでしたし、そういった戦ってきた相手を見ても、ディアドラとサングレーザーぐらいしか強敵のいないここなら通用してもおかしくなさそう。
ストーミーアトランティック産駒という血統面が中距離でどうなのかという点が全くわからなかったりと、かなり未知数な部分は大きいが、おそらく人気もないでしょうし伏兵という点では印を回して面白そうだ。
△ ステファノス
最後の抑えでステファノスまで。前走を見る限りは衰えが顕著だとは思うが、毎日王冠のようにそこまで地力が問われない立ち回り勝負になればまだギリギリやれそう。今回は絶好枠でグロリアスフォーエバーとタイムワープが競り合う3番手ぐらいのポジションが取れそう。立ち回り次第で2、3着ぐらいならあっても。
消 タイムワープ
もう人気のディアドラとサングレーザーを評価する以上、3番人気濃厚のタイムワープは拾っても仕方がないので消します。
昨年の香港カップは超スローで逃げられての展開利。その後はゴールドカップでレコード勝ちするなど強い競馬も見せていますが、自分の競馬ができないととにかく脆いタイプで、ゴールドカップ以外のレースはほとんどが散々な結果に。
前走はグロリアスフォーエバーに競りかけられての大敗。今回はグロリアスフォーエバーが1枠を引いたのに対してこちらは外枠。競りかけて行っても潰れるし、控えれば自分の競馬はできなそう。それでいて3番人気となれば妙味もないので垂れる方にかけたほうがいい。
印まとめ
◎ディアドラ
◯サングレーザー
▲グロリアスフォーエバー
☆ストーミーアンタークティック
△ステファノス
勝負度 E or F
推奨馬券
三連複 9,1→8,6,7
※香港国際競争の馬名前の数字は馬番号になります。