エンプレス杯2017(川崎2100m)の予想です。
3月1日に川崎競馬場で開催され発走時刻は16:30です。出走馬はワンミリオンス、リンダリンダ、ブランシェクール、タマノブリュネット、タイニーダンサーなど13頭。川崎競馬場2100mで行われるJpnII戦です。
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エンプレス杯 2017予想
過去のレース傾向
中央競馬のダート中距離路線は主役不在の低レベルな時代となっているが、それよりももっと酷いのが地方交流の牝馬ダート路線。長らく主役だったワイルドフラッパーとサンビスタが現役を退いて以降、消去法でホワイトフーガが頂点と立っていましたがこの馬が大して強くないのはレースぶりを見ても明らか。実際にホワイトフーガは過去2年のフェブラリーステークスで全く通用していませんし、牡馬混合ならば1600万を勝てるかどうかという馬でしょう。
そんな低レベルな牝馬ダート路線の中でニューヒロインとして登場したのがTCK女王杯を制したワンミリオンスなわけですが、ホワイトフーガが折り合い欠いて、タマノブリュネットがスタートで出遅れて、タイニーダンサーが走る気を起こさず、トーセンセラヴィが故障発生で競争中止、という有力馬の不運が4つぐらい重なっての勝利という感じ。
実際に差のない接戦を演じたのは南関所属のリンダリンダなわけで、そのリンダリンダがいきなり急成長を遂げるとは思えず、今の牝馬交流路線はホワイトフーガがいなければ南関の一線級と中央馬の一線級は大してレベルが変わらないということか。
TCK女王杯の走破時計も例年より1〜2秒遅いような感じで全く評価できなそう。直近の成績に騙されずに、本当に強い馬はどれかをきっちりと見極めていくべきレースだと思います。
まずは川崎ダート2100mの持ち時計比較をしてみましょう。
タマノブリュネット 2:19:3 <良>
ポッドガゼール 2:20:7 <重>
ヴィータアレグリア 2:18:3 <良>
トーセンマリオン 2:19:3 <良>
リンダリンダ 2:20:6 <重>
タイニーダンサー 2:19:1 <重>
例年の基準で考えるとエンプレス杯は2:15:00くらいの走破時計で決まるレース。ただ、今年に関して言えば持ち時計を持っている馬が全くおらず、恐らくは2分19秒台での決着になりそう。
もともと中央馬がこのレースで良く走るのは、ワイルドフラッパーやアムールブリエなどの強い馬が厳しいペースを刻むおかげで地方馬はついていけないからであり、今年に関して言えばそういうレベルの馬がいないんですから十分に南関所属馬で足りるレースになって良さそう。
普通に考えれば持ち時計最速のヴィータアレグリアがバテない強みを活かして能力最上位という感じに見えるのですが、この馬は明け6歳でキャロットファームのコメントを見ても調整は万全ではなさそう。今回が引退レースということを考えても飛びつきたくはありません。
ワンミリオンスにしてももともと道悪ダートの短距離が得意だった馬がここに来ての2100m戦。前走もかなりの低レベル戦ですし、とてもじゃないですが信頼できる馬とは言えなそう。
タイニーダンサーも関東オークス覇者ではあるんですが、とにかく気ムラな馬で走る時と走らない時の差が激しい馬。長距離戦は得意条件ですが、軸として信頼できるかは微妙なところです。
まぁ総じて、今年のエンプレス賞は恐ろしくレベルの低いレース。
JRA所属馬のレベルが低い上に、南関の牝馬路線のレベルも低そう。それに加えてタイニーダンサー、ワンミリオンス、ヴィータアレグリアといったところがピンかパーな部分があり、タマノブリュネットは出遅れたとは言え前走含めた近走成績が案外すぎる感じ。
ここはおおきく振りかぶって大穴狙いでいってもいいんじゃないでしょうか。
エンプレス賞 2017 の印
本命 ◎トーセンマリオン
本命は全く人気ないでしょうが、大穴としてトーセンマリオンに期待したい。
その根拠として挙げられるのは3点。まず前走戦ったタマモベルベットという馬がそこそこ強い馬であること。TCK女王杯4着のポッドガゼールもその前のレースでたまもベルベットに負けており、B1クラスだったとはいえ負けた相手が強かったと考えて良さそう。そことの比較で考えればポッドガゼールくらいの能力はあると考えていいはず。
2点目は川崎ダート2100mの成績がかなり良いこと。3歳時には大きく離されたとはいえ関東オークス3着。その後のロジータ記念も半年の休み明けで全く仕上がっていなかったのに5着。そして昨年のエンプレス杯では6着に好走した。
3点目はその昨年のエンプレス杯の走破時計と内容で、今年のメンバーならば足りていいと思うのが理由。
これが昨年のエンプレス賞のラスト100m地点のキャプチャ画像だが、トーセンマリオンはここでも上位争いに食らいつく大健闘ぶり。前を行く馬は女傑アムールブリエに、全盛期時のヴィータアレグリアと、MAXパフォーマンスを発揮すれば強いティンバレス。
今年のメンバーを見てもヴィータアレグリアは衰えているでしょうし、タマノブリュネットが中央馬の中でも一番強いくらいのメンバー構成。それならば昨年のエンプレス杯でタイム差なしで走れているトーセンマリオンでも十分にやれていい気がします。
その昨年の走破時計は2:19:3。今年は全く雨が降っていないパサパサの良馬場ですので、おそらくは2分19秒台での決着が濃厚。そうなれば持ち時計上位でこのコースも得意なこの馬程度で今年は十分に足りていい気がします。
対抗 ◯タイニーダンサー
まともに走ればタイニーダンサーはここでは上位なはず。
関東オークスを勝利し、その後も活躍するレースは大体が時計のかかる長距離戦がほとんど。サウスヴィグラス産駒ですが短距離のイメージは全くなく、逆に時計のかかるスタミナ条件でしか走ってこない馬。
そういう馬キャラだけを見れば今回は狙い目なのですが、どうも馬の走る気があるかないかで走る時と走らない時があるピンかパーなタイプ。前走も全く走る気がなくて惨敗でしたし、圧勝まであれば走る気なくて惨敗もあって良さそう。
単穴 ▲リンダリンダ
三番手評価はリンダリンダにしました。
この馬自身が強いとも思いませんし、今の南関牝馬路線がレベル高いとも微塵も思いませんが、ここまで交流牝馬路線のレベルが下がればこの馬の安定感は強みになるはず。
どんな条件でもきっちりと走ってくる馬で、先行力あってバテないので安定して走ってきます。ここでも抜けた存在ではないですが、TCK女王杯1、2着の中で距離延長とコース替わりでどちらが信頼できるかとなればリンダリンダなのでこちらを上位評価に。
特注 ☆ブランシェクール
この馬がこんなに人気しちゃうのがレベル低い証拠だが、ブランシェクールが来ても仕方がないレースだ。
中山ダート1800mが大得意というところを見てもスタミナ条件は得意なはずで、先行力ある点もプラス。タマノブリュネットもヴィータアレグリアも1000万勝ちで交流に進んで重賞を勝っているわけですし、この馬も地方の馬場の適性さえあれば。
△ タマノブリュネット
脚質が微妙だがMAXパフォーマンスを発揮できればタマノブリュネットは上位か。
今の低レベルな牝馬交流路線ならば能力上位の馬。ただ、末脚を活かしたいタイプだけに大井→川崎のコース替わりはマイナス。
△ ワンミリオンス
ワンミリオンスは半信半疑なので今回も抑え評価に。
もともと道悪が大得意で距離も1400mぐらいがいいスピードタイプ。前走は良馬場の1800mをこなしましたが、ほかの有力馬の自滅に助けられた感じでレースレベルも相当低かった。芝馬のようなタイプなので大井コースは合っていたでしょうし、そこから川崎コースのスタミナ条件に変わってそのまま走ってくるとはあんまり思えない。
△ ヴィータアレグリア
さすがに今回はヴィータアレグリアは厳しそう。
もともと位置さえ取れればバテないという馬で、今回は絶好のメンバー落ちで一見すると狙えるとも思ったが、今回がキャロットファーム規定での引退レース。ここ2戦はさっぱりな内容でしたし、クラブコメントを見てもかなり弱気な感じ。繁殖入りの方が大事なはずでここは無理はしてこないか。
△ ポッドガゼール
この条件なら能力的にはリンダリンダと互角だろうポッドガゼールも抑えておく。
距離は長ければ長い方がいい馬で、ロジータ記念ではリンダリンダと0.1秒差。前走のTCK女王杯の内容や着差を考えても展開次第ではやれるはず。まぁ後ろから行く馬なので抑えでいいでしょう。
印まとめ
◎トーセンマリオン
◯タイニーダンサー
▲リンダリンダ
☆ブランシェクール
△1タマノブリュネット
△2ワンミリオンス
△3ヴィータアレグリア
△4ポッドガゼール
勝負度D
推奨買い目
三連複 ◎→◯▲☆△1→◯▲☆△1△2△3△4
馬連 ◎→◯▲☆△1△2△3△4
相手は何が来るのか全くわからない低レベル戦なので広めに買いたいと思います。大荒れまで十分にあると思うので、トーセンマリオンが来たら回収できるようにしておきたいところ。
まぁ今回に関しては超人気薄からの狙い目なので「当たる!」と断言はできませんが、狙う妙味は十分にあると思うので気楽な気持ちで狙ってみたいです。
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