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ビジネス的馬券論

このブログに辿り着いたということは「競馬をより深く知りたい」「競馬の収支をもっと改善したい」と考えている人がほとんどだと思います。

ただ、競馬を独学で勉強するにしても「血統」「ラップ」「調教」「データ」「パドック」「騎手」「展開」など、競馬にはありとあらゆるファクターがあってどれを勉強すればいいかわからない、どれを重視していいかわからない、という人が多いかと思います。

 

私は競馬を学ぶというのは英語を学ぶのと同じだと思っています。

英語というのも「単語」「熟語」「文法」「リスニング」「英作文」「英会話」など、ありとあらゆる勉強分野や勉強法があり、大体の人はどれをやっていいかわからず、どこから手をつければいいかわからずで挫折していきます。

ただ、英語の勉強というのはつまるところ「英語を使いこなせるようになる」というゴールさえ達成できれば何をやったっていいわけです。

これは競馬も同じ話で「目の前のレースを勝てるようにする」「年間でプラス収支にする」といったゴールさえ達成できれば、あとはどんなプロセスを踏んだっていいわけです。このあたりは英語の勉強と同じで、ゴールを見失ってしまっていって、プロセスの複雑さで挫折している人が非常に多い感じがします。

 

先ほども書いたように競馬には「血統」「ラップ」「調教」「データ」「パドック」「騎手」「展開」など、あらゆるファクターがあって、ファン、予想家によってどれを重視しているかは人それぞれ違います。

ですが、人それぞれどのファクターを重視しているか違っていたとしても、そのファクターを突き詰めることで目指しているところは、、、

プラス収支に持ち込むための期待値の高い馬を探す

という点で同じだと思うのです。

 

ライトファンの方の中には1番人気の馬をずっと買い続けるという方もいるでしょうが、それだと期待値が低いためになかなかプラス収支に持ち込むことはできません。

そんな誰もが強いとわかっている馬を買うのではなく自分だけが強いと思っている馬、自分だけが走ると思っている馬を見つけ出す作業を競馬ファン、予想家たちはしのぎを削って行っているわけです。

その「自分だけが走ると思っている馬」を見つけ出す方法として、血統、ラップ、調教などがあるわけで、そのどれを使ったとしても間違いではありませんし、いろいろなファクターを組み合わせて自分なりの予想法を見つけていけばいいと思います。

 

ちなみに私は先ほどあげた予想ファクターをほぼ全て駆使して「自分だけが走ると思っている馬」を見つけ出して期待値を高める作業しています。

予想の根幹としては「徹底的なレース分析、レース回顧」がベース。

JRAの平場レース全てで徹底的に回顧を行い、それぞれのレースのレベル、不利を受けた馬、能力を発揮できなかった馬などを記録。

蓄積されたプロファイリング情報に血統、調教、展開などのスパイスを加えて、徹底的にロジカルな予想を組み立てるのが私の予想方法です。

(1)偶然ではなく必然的に的中に辿り着けるようなロジカルな予想

(2)的中は時の運の部分もあるのでハズれても納得できるような予想

この2点を重視して、ロジカルでワクワクする予想をできるように、皆様にお届けできるように日々競馬と真摯に向き合っております。

 

私の予想方法の詳細をここですべて書くにはスペースが足りないので、そのあたりはこれからブログやメルマガをお読みいただいてその全貌を理解していただければと思います。全貌をここで書くのは難しいですが、今回は私の競馬の考えの中でも中核を成している部分を少しだけ書こうと思います。

 

[1] ベースは徹底的にロジカルに予想をするべし

先ほども書いた通りで競馬を予想する上でのファクターは英語の勉強法と同じで何を重視してもいいと思っています。ただ、何を重視するにしても、その根底に確固たる根拠があるロジカルな予想でないと収支は安定しないというのが私の考え。

私の場合は色々な要素を重視していますが、レースを予想する際に最も重視するのは「馬の絶対能力」「そのレースへの適性」の2点。いくら馬が強くてもこれから走るレースへの適性がなければ力は発揮できないと思いますし、その逆も同じでレース適性だけあっても馬が弱ければ走れません。まぁディープインパクトやイクイノックスぐらい強い馬がいれば適性なんて関係なく走っちゃうんでしょうが(汗)

例を挙げると、ターコイズステークスは12月の中山芝1600mで開催される牝馬限定のマイル重賞ですが、このレースは中距離を走れるスタミナが問われるのが特徴。冬時期の中山芝は牝馬にとっては過酷なのでスピードだけでは乗り切れない舞台なんでしょう。

そういう観点からスピードタイプとスタミナタイプの馬に出走馬をそれぞれ分類。スタミナタイプでなおかつ能力上位の馬たちのところを青く塗りつぶしましたが、結果はフィアスプライド、フィールシンパシー、ミスニューヨークで上位3頭が独占の結果になりました。

どんな予想ファクターを使ってもいいと思いますが、しっかりとこの馬は買う、買わないという自分なりの確固たる根拠は持つべきだと私は考えます。

 

[2] 過去のファクターのみの予想はすでに出涸らし、より未来志向の予想をするべし

この10年ほどでスマホの普及、競馬youtuber、競馬ブロガーの増加などで、過去のデータなどを分析して予想をする層が一気に増えました。特に午前中のレースのオッズを見ているとわかりますが、もう今のファンは前走2着とか前走3着という馬に飛びつくことはないですし、それよりも前走の時計が優秀だった馬、前走の指数が優秀だった馬、今回明らかに展開に恵まれそうな馬などを積極的に買うようになっています。

競馬予想のデジタル化に伴ってファンのレベルは間違いなく上がっていると思いますが、一方で以前と変わらずに波乱のレースはたくさんありますし穴馬は毎日のように馬券圏内に突っ込んできます。レベルアップしたファンの予想と実際の結果がズレれているから波乱が起きるわけですし、今のファンたちの目指している予想の方向性がズレているからこういう結果になっていると言えそうです。

 

過去のファクターの予想を重視する予想は先ほど述べたロジカルな予想という観点では正しいのですが、これから起こるレースが「未来で起こる事象」だという視点が抜け落ちています。

例えば、とあるレースで前走差しに回っていた馬がズラリと揃っていて、その中で前走逃げていた馬が1頭だけ出走。過去のファクターのみを見るなら前走で逃げた馬が展開に恵まれると考えるのは当然で、現代競馬はそういういかにも恵まれそうな先行馬は過剰に人気します。

ただ、そんな先行馬が少ないレースということは出走馬を登録している調教師、実際に騎乗する騎手も重々承知しているわけで、前が有利になりそうな展開の中でどういう競馬をするかという作戦を練ってくると考えるのが妥当。福永騎手がレース前に何時間も競馬新聞にマーキングをしていたのは有名な話ですし、藤原調教師が事細かく騎手と戦法を打ち合わせるのも有名な話。感覚で乗っていそうに見えるデムーロ騎手でも競馬新聞をしっかり読み込んでいるそうですしね。

そんな各陣営の思惑や作戦立案を経て、実際にゲートが開いてみると、今まで全く先行したことがない馬がスッと先手を奪って逃げ切り勝ち・・・なんていうことがほぼ毎週起こっているわけです。

今のファンはレベルアップしているのは間違いないですが、どうしても過去のファクターのみを照合して予想を終わらせてしまいがち。そこで予想を終わらせずに、今回はどういうレースになるかというのを色々な観点からしっかりと考えて未来志向の予想をするべきと私は考えます。そこまで考えている人がいないからこそ、配当的な妙味もそちらの方があるでしょう。

 

[3] 現代競馬は極端な格差社会、ノーザン、ルメール、川田をどう扱うかを真剣に考えるべし

2023年の中央競馬でG1は24レースありましたが、そのうちの17レースで勝利したのがノーザンファーム生産馬。一時は10連勝の快挙を見せましたし、もうG1レースでノーザンファームを無視していたら全く的中なんてできないような結果になりました。

 

そんなG1レースでノーザンファームが主戦として圧倒的な信頼を置いているのがルメール騎手。そのルメール騎手の2023年のG1レース成績は、、、


※2023年のルメール騎手のGIレース成績

あれだけルメール騎手というだけで人気になるにも関わらず、単勝複勝ともに回収率100%超え。連対率52%で2回に1回は連対しているわけですし、複勝率71%というのを見てもG1レースはもうルメール騎手はほぼ間違いなく来てしまうということです。

 


※2023年のルメール騎手の全レース成績

G1レースだけでなく平場のレースまで範囲を広げても、ルメール騎手は2023年の通算で連対率42%で複勝率は55%。勝率が25%ということは4回に1回はルメール騎手が勝っていたわけで、もう今の時代にルメール騎手を無視して予想をすることなんて無謀なわけです。

 

そのルメール騎手とリーディングを争った川田騎手も2023年は凄まじい成績をあげました。


※2023年の川田騎手の全レース成績

騎乗技術が円熟味を帯びてきて完璧な存在に近づいてきたことに加えて、川田騎手は「勝てる馬しか乗らない」乗鞍厳選主義なので全く崩れないのが特徴。それぞれの陣営も川田騎手に乗ってもらうレースに向けて万全に仕上げてきますから、もうほとんど隙がないんですよね・・・トータルで連対率50%、複勝率60%という数字を見せられてしまうともう何も言えません(汗)

 

そんなわけで今の日本の競馬界は「ノーザンファーム」が全てを牛耳っており、そのノーザンファームが全幅の信頼を置く「ルメール騎手」と、自力で最高峰の位置まで登り詰めた「川田騎手」が圧倒的な存在として君臨しているというのは紛れもない事実。先ほど出した数字を見ても「ノーザンファーム」「ルメール」「川田」に喧嘩を売るスタンスではもう戦っていけないレベルになっていると思いますし、いかにこの3つの圧倒的な存在と共存していくかがこれからの競馬予想の最重要要素になりそうです。

もうそれぞれの存在が圧倒的すぎてほとんど弱点はないのですが「ノーザンファーム」「ルメール」「川田」それぞれに苦手としている条件もありますし、2023年のG1レースでルメールと川田が一緒に馬券に絡んだのは5回だけ。仕方がない時は素直に信頼、苦手条件で嫌える時はここぞとばかりに喧嘩を売る。そんなスタンスの切り替えが今の競馬予想では重要になっています。

 

以上、今回のこの場所でお伝えしたいことは全てになります。

というより、予想方法の全てを書くことはとてもじゃないができないので、これからブログやメルマガを読んでいただいて少しずつ理解していただければと思います。

 

最後にこれからブログ、メルマガを読んでみようと思っている方に2つだけお願いがあります。

筆者に共感いただいて少しでもブログで考察や予想を見てみたいと思っていただいた方は、ぜひ以下の2点を守っていただけると幸いです。

 

(1)他人の予想を否定、批判しない

これは先ほども書きましたが、競馬の予想方法に正解はありません。それぞれ期待値の高い馬を探すためにあらゆるファクターを用いているわけで、血統をメインに予想している方も調教をメインに予想している方もみんな違ってみんないいわけです。

競馬予想業界でも他者の予想を見下して自分を上げているような方がいますが、基本的にそんな謙遜心、向上心のない人の考え、予想は信頼しないほうがいいと思います。是非ともこれを読んでいる皆様は、他人の予想を否定、批判しないでみんなで競馬を楽しむスタンスでいてほしいです。

 

(2)予想がハズれても他人(騎手)のせいにしない

某ポータルサイトを見ていると、自分の予想が外れると本命馬の掲示板にあらゆる罵詈雑言を書き殴って鬱憤を晴らしているケースによく遭遇します。まぁその罵詈雑言の一番の対象は最も貶しやすい騎手のことが多いですが、果たしてそんなポータルサイトで騎手の批判をしたところでレースの結果が変わるんでしょうか?

騎手だって調教師だって人間ですしミスはあります。あんな500キロ近い馬が16頭も一緒に走って、スタートの出遅れもなく、直線で前が詰まることもなく、自分の思った通りにゴールしてくれるなんて不可能に近いのです。それも理解せずに本命馬が凡走したのを全て他人のせいにするというのはどうなんでしょうか。

詳細はメルマガの方で継続特典で配布しております「馬券の買い方マニュアル」を見てほしいですが、競馬というのはほとんど当たらないのが当然です。それをちゃんと理解していれば一度ハズれたぐらいで他人に当たり散らすこともなくなると思いますし、精神的にも安定して競馬を楽しめると思います。

ポータルサイトの掲示板を開いてイライラを罵詈雑言の文字にして打ち込んでいる暇があったら「この馬は今回どん詰まりだったので次走は買い」とメモをしたほうが100倍良いはず。私だって「おいおいその乗り方はないだろ・・・」と思うことは良くありますが、そう思っても自分の心の中、もしくは近しい人に軽く愚痴るぐらいにしておいて、見苦しい他者批判はやめてほしいなと思います。

 

最後に2つだけブログ、メルマガを読んでみたいと思っている方にお願いを書いてみました。

と言っても、大体の方はあんまり関係ないことだと思いますけどね。もし守れていない方がいたら、ぜひこの機会にこの2つだけは守っていただけると嬉しいです。それは嫌だというならば、ウチのブログ、メルマガは合わないと思いますのでご退場いただいたほうが良いかと思われます。

 

簡単なエッセンスだけしかここでは書くことができませんでしたので、競馬予想の深い世界についてはブログ記事、メルマガを読んでいただければと思います。

 

ぜひ一緒に奥深くて楽しい競馬の世界を楽しんでいきましょう!

KAZ


公開日:
最終更新日:2024/01/05

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