今日は11/19(土)に行われる東京スポーツ杯2歳ステークスのレース考察を行います。東京芝1800mで行われるGIII戦です。
【2016】東京スポーツ杯2歳S 予想考察
枠順考察
ムーヴザワールドが強いと思っている馬が多いのか、ブレスジャーニーが強いと思っている馬が多いのか、明らかに「逃げた」馬が多い感じでの10頭立てになった今年の東スポ杯2歳ステークス。
昔の競馬の常識で言えば、札幌2歳ステークス覇者のトラストが1番人気で迎え撃つ・・・というような構図なんでしょうが、札幌2歳ステークスが年々レベルが低くなっていることは現代競馬のファンなら理解しているでしょうし、それよりもタイムランクAで快勝したムーヴザワールドが断然人気になるのは確実。ブレスジャーニーは前走のパフォーマンスから人気はするでしょうが、バトルプランという血統が「なんか不安」と思われて少し人気を落としそう。
素質馬も多数揃った印象ですし、クラシックを占うレース・・・と言いたいのですが、当日の天気は朝から雨模様。今開催の東京コースはもう雨が降ると馬場で全てが決まると言っても過言ではなく、
雨の影響が多分にあった毎日王冠は外を伸びた外枠のルージュバックとアンビシャスがワンツー。その上でほぼ最低人気だったヒストリカルが最後方から大外一気で3着に突っ込んできました。
前日に雨があった影響が残っていた天皇賞(秋)は4コーナーで外を通った3頭のワンツースリー。普通のレースであれば絶好位に思えるインを通った馬たちが軒並み失速していますから、もう通った位置取りで決まったと言って仕方がないレースだと思います。
このように今開催の東京コースは雨が降ったら外しか伸びないというのがセオリーとしてあります。土曜日もコース替わりとはいえまずその傾向になるはずで、外を回して追い込んでくるタイプには注意が必要。少頭数ですが外枠の方がプラスになるはずです。
展開考察
マイネルエパティカをわざわざここに使ってくるというのは、マイネル軍団の会員さんのために賞金を・・・というよりは、岡田繁幸名義のトラストが走りやすいようにするラビットの意味合いが強そうで、恐らくはマイネルエパティカに逃げさせてトラストは2番手で折り合って抜け出す形を試してくるはず。
良馬場であればその形でまんまと抜け出したトラストは有力と思っていましたが、雨馬場の東京コースでは早め抜け出しは一番やってはいけない形。とにかく最後に仕掛けた馬が有利になりやすいので、ちょっとトラストに関しては評価を落とした方がよさそう。
ムーヴザワールドは前走で馬群を破る競馬をしているので、ここも無理矢理に外を舞わ雨ような競馬はルメールはしてこないと見ていますが果たして。
今回のまとめと想定オッズ
最後に今回のまとめと私が独自に考えた想定オッズを書いておきます。
1 ムーヴザワールド 2.1倍
2 ブレスジャーニー 4.0倍
3 トラスト 5.2倍
4 スワーヴリチャード 5.8倍
5 キングズラッシュ 8.5倍
6 エルデュクラージュ 9.7倍
7 オーバースペック 15.5倍
8 ジュンヴァリアス 34.0倍
9 ショワドゥロワ 44.2倍
10 マイネルエパティカ 58.4倍
ムーヴザワールドが単勝2倍台での1番人気になり、それを既に結果出しているブレスジャーニーやトラストが追う形か。ひょっとするとスワーヴリチャードが未知の魅力でこの2頭よりも人気してもおかしくないと思います。
今年の東京スポーツ杯2歳ステークスはそれなりに素質馬揃っていますが、先にも書いた通りに馬場で全てが決まってしまいそうな感じもするレース。
今回のメンバーの中でも枠順を見て面白いと思うのはこの馬です。
前走もレースレベルはそこまで高くないと思いますが、今回も素質馬揃ったとはいえ2歳時からバリバリに活躍するような馬はいなそう。もうやることは最後方から大外一気と決まっていますし、3戦連続で上がり最速を出していることは無視できない事実。
ダート血統というところに不安は感じますが、プリサイスエンド産駒は昨年世代のゴールドインゴットなどを見ても芝の中距離で走れる馬も出る印象。もともとアドマイヤムーンと同じエンドスウィープの系統ですし、ただのダート短距離のミスプロ系とも言えないはずです。
騎手も厩舎も大いに不安な部分多く、その点で前走の好走が無視されて人気を落とすはずですが、前述の通りに雨馬場の東京芝は外を通って一番最後に仕掛けた馬が有利になりやすい傾向。騎手の技術や捌きが問われにくいレースになりそうですし、それならばこの馬がヒストリカルしてくれることに期待できるかも。