今日は10/2(日)に行われるスプリンターズステークスの予想です。
関東地方はさほど雨が降らずに土曜競馬も終了。この感じだとスプリンターズステークスは良馬場でできそうですね。ただ中山の芝は時計がかかっていた印象なので、週中の雨の影響でパンパンの良馬場というわけにはいかなそうな気はします。
今日は久々の現地観戦なので、中山のレースは全て当てたいところ(笑)
スプリンターズステークス 予想
秋シーズンの開幕を告げるスプリンターズステークスはビッグアーサーの1強という論評。ここ最近、重賞で1番人気馬が連勝を続けている事からも、この春のスプリント王への支持は大きそうで、今のオッズを見る感じ単勝2倍を切るかどうかというぐらいまで人気を被りそうです。
そこまでビッグアーサーに人気が集中しているとなると、まず予想はこの馬から考えるしかないでしょう。
正直言うと最初はビッグアーサーは今回に関してはぶっ飛ぶ可能性もあるかなぁと見ていました。スプリンターズステークスが行われる中山芝1200mは下り坂スタートでテンのスピードがかなり早くなる激流ラップになりやすいコース。現役屈指の快速馬が集まるGIレースでは先行争いがかなり激しくなり、しかも最後の直線には坂があるのでかなりの消耗戦になります。
そういうレースになるとサクラバクシンオー産駒はスタミナ面の裏付けありませんし、阪神カップで1400mで伸びあぐねたところを見ても、ビッグアーサーには付け入る隙ありと見ていました。
ただ、今年のメンバーを見てみると、高松宮記念と比べても快速馬ハクサンムーンが引退し、徹底先行タイプのローレルベローチェは回避。そして先行タイプのアクティヴミノルが直線で回避し、前に行きそうなナックビーナスまで抽選で漏れるという結果に。
ミッキーアイルは前に行きそうですが、シュウジもビッグアーサーも今回は位置さえ取れればいいでしょうし、ソルヴェイグあたりも陣営コメントをみる限り番手でいいとのこと。ネロも前走の行きっぷり微妙で、しかも差し競馬で結果を残してしまったからには大外枠から無理矢理前に行くとも思えず、、、
と、こう考えていくと高松宮記念と比べれば前がだいぶ楽になりそうなメンバー構成。さすがに昨年ほどのスローペースになるとは思えませんが、明らかにスピードは最上位クラスのビッグアーサーがスタミナ面の不安を露呈して負けるようなレース質になるとはあまり思えません。
この見解を枠順の並びも後押ししている感じで、番手で位置さえ取れればいいや、というタイプの馬が軒並み内枠を引けた事で、スッと位置が取れてすぐに隊列は落ち着きそう。すぐに決まった隊列をミッキーアイルが外からハナを奪うだけのレースになりそうで、前半は33秒台で落ち着くはず。こういうレースになればスッと番手につけて2番手くらいで競馬をしそうなビッグアーサーが崩れるとは思えず、今回もまず勝ち負けになりそう。
ただ、ビッグアーサーが1強、という論調に関しては違う気がします。ここ最近のスプリント路線と今回のメンバーを見れば、今回は1強のレースではなく「2強」のレースなはず。ビッグアーサーと同じだけの能力持つもう1頭の馬から狙ってみたいレースという結論になりました。
というわけで、予想の発表。
本命は◎ミッキーアイルにしました。
高松宮記念ではビッグアーサーと少差の2着。いくら高速馬場だったとはいえ、1:06:7なんていう走破時計で勝ち負けをしている馬が弱いはずはなく、3着以下を突き放しているところを見ても、今のスプリント界のトップはビッグアーサーとミッキーアイルという評価でいいはず。
その高松宮記念はローレルベローチェとハクサンムーンという徹底先行タイプの馬が玉砕逃げを打ったため、前半32.7という超ハイペースのレースに。前へ行った2頭はもちろん大敗していますし、この展開で一度逃げを試みて3番手につけたミッキーアイルは相当なスプリント能力があると見て良さそう。最初から番手で脚を溜めたビッグアーサーよりもこちらの方がきつい競馬だったのは間違いなく、この2頭は展開次第で十分に逆転できる能力差と見ています。
今回はそのハイペースの要因だったローレルベローチェとハクサンムーンがいないですし、スタート抜群に速いミッキーアイルならば楽にハナを取りきれるメンバー構成。外枠がどうこうと言われていますが、逆に揉まれずに内を見ながら行けるこの枠はミッキーアイルにとっては良いはずで、この馬のリズムでハナに立てそうなのも魅力。
現代競馬では休み明けが非常に人気的に嫌われるので、今回は単勝10倍もついていますが、頓挫があったとかではなくもともと直行での狙い澄ましてのローテーション。気性が立っているタイプなだけに、ポン駆けの方が逆に良さそうな馬で、それなのに休み明けで一気に人気を落とすのはちょっとどうかと思います。
調教で前半飛ばして終いバタバタの内容が不安視されていますが、この馬は毎回調教で最後にもたれる馬ですし、そこまで心配しなくても良さそう。そもそもビッグアーサーと同じくらいの能力の馬が、久々に楽にハナに行けそうなメンバー構成で単勝10倍つくならば狙う価値はあるはず。少なくとも10回に1度はこの馬が勝つでしょう。それならば期待値的には問題ありません。
対抗は◯ビッグアーサーにしました。
そもそもの大前提がスプリント路線でこの馬は能力抜けており、倒せるのはミッキーアイルぐらい。その上でそこまで持久力勝負にならなそうな展開ならば崩れることもないだろう、というのが予想の根幹にあるので、この馬を評価しないのはおかしいことです。
前走内容を見ても純粋なスピード能力が他の馬とはまるで違う感じで、藤岡康太騎手が乗っていた時は差し遅ればかり目立つ馬でしたが、福永騎手が乗ってからはスタートも抜群で完璧なスプリンターとして完成されてきた感じ。1枠は少し不安ですが、他の先行タイプよりもスピード上位なので、スッと出てミッキーアイルの後ろの2番手はつけられるはず。そういう隊列になれば直線では2頭のデッドヒートでしょう。
三番手は▲レッツゴードンキにしました。
もともと母系が短距離タイプの馬で、3歳夏頃からはだんだん距離が持たなくなってきた印象。それでもGI馬なので能力面は間違いなくあるはずで、ローズSであのペースで4着に残したところを見ても持ってる基礎体力は並の馬ではありません。
折り合いつかない気性により今年の春からは短距離路線を使われてきましたが、最初の内は1200mのペースに戸惑っていた印象。特に高松宮記念では完全にスピードの絶対値で負けていた印象でした。
ただここ2戦で続けてスプリント戦を使われてきたことにより、この距離にも慣れてきた印象で、ここ2戦負けているのは斤量軽い3歳馬のみ。今回は斤量差も少なくなりますし、恐らくそこまで速いペースにならないとしても、直線では好位の馬はビッグアーサーとミッキーアイルを追いかけなければいけない厳しいレースになるはず。そうなった時に3着ぐらいに来るのは位置を取って粘りこむタイプではなく、こういうひと脚使える馬でしょう。
前走は久々のスプリント戦で一変しての勝利。内枠を引いた差し馬ということで外を回すことを懸念している人もいるみたいですが、この馬は母父サクラバクシンオーにしては競馬が上手なタイプで、キタサンブラックやアデイインザライフのようなノッシノッシ走る馬ではなく、ショナンバッハのようにスッと加速できるタイプ。
一瞬の加速力で馬群を伸びることができるタイプの馬なので、逆に内枠は向きそうですし、位置をとって粘ろうとするだけの馬よりは、こういう脚が使えるタイプの馬を評価したいです。
あんまり好位付けの先行馬が粘りこむイメージはないので、もう1頭抑えるならば末脚の破壊力最上位のダンスディレクターまでか。あんまりアルデバランII産駒にGIで好走するようなイメージはありませんが、短い直線で爆発的に決め脚が炸裂するタイプの馬だと思うので、中山は悪くないと思います。
印まとめ
◎ミッキーアイル
◯ビッグアーサー
▲レッツゴードンキ
☆
△ダンスディレクター