今日は11/26(土)に行われる京都2歳ステークスのレース考察を行います。京都芝2000mで行われるGIII戦です。
【2016】京都2歳S 予想考察
枠順考察
人気の中心になりそうなヴァナヘイム、プラチナヴォイスの萩ステークス組がそろって外枠を引きました。まぁ少頭数なので関係ないといえばそうなのですが、どの馬もスタートは下手じゃないけど前に行くまでもない・・・といった馬ばかりなので、前へ行くか後ろに行くかの判断に迫られる可能性はあります。
このレースは枠順というよりは展開、隊列が全てかと思うのでサクッと次の項に移ります。
展開考察
大方の逃げ予想となっているアダムバローズですが、陣営コメントを見ても前走は「行く馬がいないから行っちゃった」という感じですし、実際に映像を見てみても1枠1番でスッとスタート出たら他に誰も行かなかったという感じでした。
前走で500万を勝ったことで賞金的な余裕はできたでしょうし、血統的にも少しクラシックを狙いたくなるような配合。今回は「先を見据えて」控える競馬をしそうな匂いがプンプンします。ただでさえ鞍上が藤岡弟騎手ですから、逃げなんて決めつけないほうが良さそう。
こうも逃げる馬がどれかにこだわるのは、このレースが以下のようなデータのあるレースだから。
[引用元] http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2016/1126_1/
4コーナー先頭の馬の複勝率が53.3%というのが京都2歳ステークスの真実なわけです。それに加えて2〜4番手の複勝率も3割を超えていますし、もうほとんどの年で前々での行った行ったレースが続いているということ。
この時期に行われる中距離重賞という設定にも関わらず、このレースは大した素質馬が集まるケースが少なく、集まっても一頭だけ(エピファネイアやトーセンスターダム)という感じ。その割に陣営が素質を買っている馬は折り合い重視の競馬をするので、大して強くない馬同士の戦いで位置取りだけで決まるケースがほとんど。今年も過大評価な匂いがプンプンするヴァナヘイムが1番人気に推されるようなメンバーですから位置取りだけで結果が決まる可能性はかなりあるでしょう。
スタートの速さや枠順などを考えると逃げる可能性が一番ありそうなのはソーグリッタリングか。デビューしてから3戦ともスタートはピカイチですし、内枠に行きたい馬も皆無。外からアダムバローズ、プラチナヴォイスあたりがガシガシ押してハナに立つとも思えず、この馬が逃げの形になるか。
デムーロとしてもこのレベルの馬でクラシックに向かおうなんて思っていないでしょうし、馬の教育よりも目先の賞金を優先する気がします。
一方でカデナあたりは「2歳馬は教育優先主義」の福永騎手なので、能力自体は認めますが、折り合い重視で溜めに溜めた結果、差し届かずというパターンは大いにありそう。
今回のまとめと想定オッズ
最後に今回のまとめと私が独自に考えた想定オッズを書いておきます。
1 ヴァナヘイム 3.2倍
2 プラチナヴォイス 3.5倍
3 カデナ 4.8倍
4 ダノンディスタンス 7.7倍
5 ベストアプローチ 8.3倍
6 ソーグリッタリング 10.1倍
7 アダムバローズ 11.7倍
8 ワンダープチュック 25.5倍
9 マイネルザウバア 34.8倍
10 エーティーラッセン 55.0倍
ヴァナヘイムとプラチナヴォイスはほとんど差のないオッズになるはず。さすがに前走で決定的な差を見せられたのにも関わらず未だに血統ロマンだけでヴァナヘイムが抜けた人気になるとは思いにくい。
別路線組のカデナも専門誌の印のつき方を見ているとnetkeibaの想定オッズではおさまらなそうで、実質的には3強という感じの人気になるか。
今年の京都2歳ステークスは例年以上にはメンバー揃った感じですが、それでもここからクラシックへ、という匂いはしないレース。あくまでもこのレース限定で走る馬を見つけたほうが良さそうです。その中でもちょっと危ないなぁと思うのはこの馬。
前走はトゥザグローリー、トゥザワールドの全弟であるトゥザクラウンや、メイショウベルーガの子が出たりしており、菊花賞デーに行われる新馬戦だからこそ「伝説の新馬戦」というイメージがついており、メンバーレベル高かったと思われているが、見返してみても大してレベルは高くなさそう。
新馬戦レビューの時からこの新馬戦は見掛け倒しな感じあり、と書いていましたし、2着馬アドマイヤローザこそ未勝利を勝ちあがりましたが、後のメンバーは未勝利でも微妙なレベル。
前走を見てもこの馬は大してスタート早くなさそうですし、今回は枠順もあまり良くなさそう。血統的にも日本ではどうかなぁと思いますし、積極的に嫌うというわけではないですがあんまり買いたくない1頭です。