今日は10/22(土)に行われる富士ステークスのレース考察を行います。東京芝1600mで行われるGII戦です。
2週間後に門別競馬場で行われる北海道2歳優駿に行ってこようかなぁなんて今考えています。一口馬主とかではありませんが、今年のPOGで指名したエピカリスがデビューから圧倒的な内容で2連勝。ここまでの強さを見せて北海道2歳優駿に挑むのは同厩舎のオーブルチェフ以来ですし、行ったことのない競馬場に行く良い機会だと思って宿泊先などを色々と手配しています。
全てが無事に行けば北海道2歳優駿→全日本2歳優駿の2連勝で、これでUAEダービーの招待が届くはずなので、放牧からヒヤシンスS→UAEダービーというローテーションを期待。ドバイに行くのであればこちらもこちらで行ったことのない競馬場に行く良い機会だと思っています。
もう1頭のエース候補、コロナシオンも重賞を何個か勝てそうな大物感ある馬ですし、今年のPOGはちょっと気持ち悪いぐらい当たっているので今からワクワク。
今週末もソウルスターリングというフランケル産駒の超良血馬がアイビーステークスで始動するので、これまでオープン勝ちとなるといよいよ今年のPOGは凄いことになってきます(汗)
【2016】富士ステークス 予想考察
枠順考察
ロードクエストを筆頭に重賞ウィナーがズラリと揃ったことで、ただでさえ少頭数でしたがダンツプリウスとストーミーシーが直前で回避。さらにメンバーが減っての11頭での開催に。
ぱっと見、先行馬が少ないメンバー構成で「これはスローで前残り!」と安易に決め付けたくなるレースですが、このレースはどんなにスローでも差し優勢の特殊なレース。逃げ馬はほとんど馬券に絡みませんし、逃げ馬どころか早仕掛けした馬が全て潰れるという特殊なレース。
<2014年 ダノンプラチナ>
例えば昨年のレースで言えばフルーキーが良い例。2番人気で人気の一角となり、大外枠から好位追走で直線半ばでは絶好の2番手。普通のレースではここから追い出せばまず馬券圏内というところでしたが、、、
最後はあっさりとダノンプラチナとサトノアラジンに差されての5着。そして少しだけ左下に見えていますが、青帽の馬は大穴のシェルビー。そのレベルの馬にも外から差し負けていたというのは注目に値します。
<2014年 ステファノス>
2014年の富士ステークスで1番人気となったのはダノンシャーク。この時期のマイル路線では確実に上位の存在でしたし、ここも早め抜け出しの王道競馬であっさり勝利というところでしたが、、、
最後は外から差してきた馬にドドッと交わされての7着。最後に一気に差されたのは能力の衰えでは?という声もあるでしょうが、この次走でダノンシャークはマイルチャンピオンシップを制覇。そんな馬が少し早仕掛けしただけでここまで垂れるというのは少し変な感じもします。
こうして過去2年を見ても明らかに仕掛けのポイントを早めた馬が最後に止まってしまうレース。スローペースからの瞬発力勝負になりますが、それ以上にこの時期の東京芝はタフな差し馬場になるので、早めに仕掛けるとスローでも最後に足が鈍るということではないでしょうか。
今年のレースでその早仕掛けの危惧がありそうな人気馬は、、、
イスラボニータ
フルーキー
の2頭。
イスラボニータは蛯名騎手からルメール騎手への乗り替わりはプラスだとはいえ、陣営が「早仕掛けが今までの敗因だから」とルメールに伝えているともあまり思えず、ルメール自身もそつなく早め早めに乗る騎手なので、手応えよければ動いてしまう可能性は高そう。内目の好位が取れる位置が取れたので、ここから好位の優等生競馬をすれば直線入り口ではとんでもない手応えを見せるのがイスラボニータという馬。そこを信用して早めに追い出せば最後に外差し馬にズバッとやられるか。
また、フルーキーも鞍上がデムーロでこの枠となると、かなり積極的に乗ってきそう。ちょうど先週のクイーンズリングのような乗り方をしてくるはずで、ただフルーキーという馬はしっかり脚を溜めてこその馬に見えるので、変に前々で競馬をすると昨年と同じパターンになる気もします。
展開考察
※すみませんブラックが2頭いました。右側がブラックスピネルで左側がブラックムーンです。
先週のシャルールを見てもそうですが、ノリさんはざっと出馬表を見て行く馬がいなければ行っちゃうと思います。というわけでここはミュゼエイリアンの逃げが濃厚。
その次に相対的に前に行きそうなヤングマンパワーにマイネルアウラート。あとはデムーロが外目から積極的に乗りそうなフルーキーあたりが前々のレースになるか。
少頭数ですし差し届く馬場なので、位置取りは関係ないはず。逆に差し遅れ気味に外から伸びてくる馬の方が買えるレースと言えるかもしれません。
今回のまとめと想定オッズ
最後に今回のまとめと私が独自に考えた想定オッズを書いておきます。
1 ロードクエスト 2.5倍
2 ダノンプラチナ 4.2倍
3 イスラボニータ 6.5倍
4 ヤングマンパワー 7.8倍
5 フルーキー 8.0倍
6 ガリバルディ 9.1倍
7 ブラックムーン 14.5倍
8 ブラックスピネル 20.8倍
9 テイエムイナズマ 32.7倍
10 マイネルアウラート 45.5倍
11 ミュゼエイリアン 68.0倍
京成杯オータムハンデを派手に勝ったロードクエストが1番人気確実。2番人気もダノンプラチナですが、イスラボニータ、ヤングマンパワー、フルーキー、ガリバルディぐらいまでは単勝一桁台に支持されそうな気はします。
今年の富士ステークスは少頭数ながら先ほども書いたように、仕掛けどころが非常に大事になってくるように見えるレース。
今回のメンバーの中でも枠順を見て面白いと思うのはこの馬です。
「前走は特殊なレースで外枠を引いてスムーズに運べたフロックな勝利!」
という見解が多いようですが、特殊な馬場だったにしてもここ最近の走りとは全く異なる伸びを見せていますし、この馬は前走で一変した可能性が高そう。
一変の要因となったのは恐らく乗り替わりと脚質転換で、準オープンぐらいからは前々での競馬になっていたのを、後ろで脚を溜めるいかにもこの産駒らしい競馬に変えたことで末脚が炸裂したんでしょう。
思えばこの馬の半兄マルカシェンクもとにかく後ろで脚を溜めて末脚一気というタイプでしたし、オープン昇級後の内容を見ても行きたがってなし崩しに脚を使って最後は伸びきれず、、、という競馬続きだったのをこの騎手が後ろで溜める競馬で本領を発揮させた感じ。
今回も後ろで脚を溜める競馬になるでしょうし、枠順も絶好のところを引きました。もともと半兄マルカシェンクはこのレースで2着の実績ありますし、とにかくリファールの血を持つ差し馬を買えばいいのがこのレース。ここは条件揃ったこの馬は面白いでしょう。