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【2016】朝日杯FS / 有力馬考察(ミスエルテ、ダンビュライトなどの徹底分析)

今日は12/18(日)に行われる朝日杯フューチュリティステークスのレース考察を行います。阪神芝1600mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。

 

先ほど行われた名古屋グランプリは◎ケイティブレイブ ◯アムールブリエでしたが、さすがにカツゲキキトキトは切っておりました(>_<)

ダートの中長距離戦という一番JRAの層が厚い舞台で、南関ではなく名古屋所属の馬が3着というのは快挙中の快挙と言っていいかも。もともとスタミナはずば抜けている馬でしたが、モズライジン相手に競り勝つとなると4歳になる来年は非常に楽しみですね。

【2016】朝日杯FS 予想考察

朝日杯フューチュリティステークス 有力馬考察

ミスエルテ

先週の阪神ジュベナイルでフランケル産駒のソウルスターリングが快勝。その点からもこの馬の過剰人気は必至でしょうし、報道的にも1強のようなされ方をするはず。

ただ先週のソウルスターリングと違う点がこの馬は3点もあります。

(1)ファンタジーSからのローテーションで距離不安があること

(2)出遅れて大外ブン回ししかできないだろう脚質不安があること

(3)ルメールでなく川田であること

確かに父フランケルが伝える圧倒的な運動能力は持っているでしょうが、それを「距離短縮」で「先行策」でリーディングジョッキーの「ルメール」で活かせたソウルスターリングとは違い、この馬は距離延長で大外ブン回しで川田騎手で発揮しなければいけません。

前走にしても2着はショーウェイというとても強いと言えない馬が粘り切ったレースでしたしメンバーレベルは相当低そう。もともと距離面に不安があったからのファンタジーSローテだとも思いますし、折り合い欠いて外回して全く伸びず・・・というパターンも結構ある気がしますが。

 

ダンビュライト

いちょうステークスはブレスジャーニーにあっさりと競り落とされてレースレベル的にもどうかなぁと思わせましたが、現2歳戦線の中でも屈指にメンバーレベルが高かった東スポ杯2歳ステークスでブレスジャーニーが勝ってくれたおかげでこのダンビュライトの株も上がりそう。

夏時点で全く素質馬が出てこない新馬戦の中で唯一評価していた馬で、

【7/9(土) 中京5R】ダンビュライト
<レースレベル>★★★★★☆ <勝ち馬レベル>2歳重賞級
道悪馬場で時計面などでは全く比較できないが、ラヴェリータの子やレッドディザイアの子、ディープインパクト産駒が複数頭出走していたのを見ても、現時点での2歳新馬の中では一番レベルが高かったか。勝ち馬ダンビュライトはこのレースを馬なりで位置を押し上げて少し追っただけでの圧勝。血統的にも筋が通っている素質馬で、今まで大物が出ていない2歳路線の中では現時点では一番マシな印象。これから素質馬が出てきたら続々と抜かされそうだが、新潟2歳ステークスぐらいなら勝負になっていいはず。

こんな感じで新馬戦レビューでは評価をしていた。まさにそんな感じのイメージになってきている印象で、素質馬が出たらあっさりと追い抜かされそうだが現時点ではやれていいはず。ルーラーシップ産駒の2歳馬ではこの馬とキセキが抜けている印象で、今回で好走できればクラシックでも面白い1頭になる。

 

モンドキャンノ

新馬戦は北海道開催期間中で最高レベルにメンバーが揃っていた一戦。函館2歳ステークスこそバシレウスライオンに負けましたが、京王杯2歳ステークスでは阪神JF3着のレーヌミノルを競り落としての勝利。

キンシャサノキセキ産駒だけに更なる距離延長は微妙だと思いますし、函館2歳ステークスの時ですらかなりハミを噛み気味で折り合い面が心配な馬でしたから、京王杯2歳ステークスはよほどルメールが上手く乗ったという印象が強い。

それを考えると今回のバルザローナへの乗り替わりはマイナスでしかなさそう。今秋のこの騎手はヤングマンパワー、ジューヌエコールなどかなり馬質恵まれている印象も、全く馬の力を引き出せずのダメ騎乗続き。今回も距離不安ある馬だけに能力認めてもバルザローナで切り、というのは十分にアリかと思います。

 

クリアザトラック

この馬は1戦1勝馬なのでメルマガの新馬戦レビューの短評をそのまま持ってきたほうがいいか。

【11/5(土) 京都7R】クリアザトラック
<レースレベル>★★★★★☆ <勝ち馬レベル>重賞級
ディープインパクト産駒が多数出走していた素質馬揃いの一戦。最後の2ハロンだけの瞬発力戦になったが、それだけで後ろを大きく引き離したのを見ても上位馬は相当に強そう。勝ち馬のクリアザトラックは映像を見ても相当に強そうだが、クロウキャニオンの系統は初戦は例外なく好走する傾向。それでも一番出世したのが弥生賞勝ちのカミノタサハラぐらいでなかなかクラシックには縁がない。この馬も強そうだがそのイメージで良さそう。

あんまり★5つも打たないのでかなりの高評価。本当はもっとこのレースの上位馬が活躍していくと思ったんですが、その点でちょっと当初よりは評価が落ちるかもしれません。兄弟にある大舞台に勝ちきれない面はネックですが、さほどレベル高くなさそうな現2歳の牡馬勢なら上位にあると思います。

 

サトノアレス

新馬戦、2戦目の未勝利とあと一歩のところで勝利を逃していたが、3戦目の未勝利で圧巻の内容で勝ち上がり。そのサトノアレスが勝った未勝利戦は6着馬くらいまでが既に未勝利を勝ち上がっているこの世代でも屈指の出世レースになっており、その評判通りに次走のベゴニア賞も危なげなく勝利した。

どうも全兄サトノフェラーリが評判馬の割にサッパリだった印象が拭えないのですが、この馬の前走内容を見ても、伸びないインから一瞬で加速して先頭に躍り出て、あとは余力十分で押し切った内容。この世代のディープインパクト産駒の牡馬では現時点でナンバーワン評価としても良さそう。

未勝利戦の内容を見ても、ベゴニア賞の内容を見てもギアチェンジの速さが売りのマイラータイプに見え、タフな東京コースをあれだけ楽勝したことを見ても阪神マイル戦は絶好。そもそも阪神マイルコースはディープインパクト産駒の独壇場と言えるコースですし、呪縛を解き放った感じある藤沢厩舎の連勝あってもおかしくないと見ています。

 

今年の朝日杯フューチュリティステークスは牝馬のミスエルテが断然人気になりそうなところを見ても、この世代の牡馬レベルが相対的に低そうなのが戦前からも分かる感じ。

現時点でこの馬は危なそうだなぁと思う馬を最後に挙げておきます。

その馬の名はブログランキング(危険)で公開中

 

鞍上の記録がかかっているのでそれなりに人気すると思うんですよね。前走で倒した相手も字面だけ見ると骨っぽいので。

ただこの馬は典型的なマンハッタンカフェ産駒で揉まれると何もできなそうなタイプ。前走は鞍上の作戦勝ちでしたし、マイルへの距離短縮も全く合わなそう。6番人気くらいにはなると思いますが、さすがに今回は必要ないと思います。

 

KAZ: