安田記念2021(東京芝1600m)の予想です。

6月6日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:40です。出走馬はグランアレグリア、サリオス、インディチャンプ、ケイデンスコールなど。東京競馬場の芝1600mで行われるGIです。

土曜日に行われた鳴尾記念は馬場も展開もさっぱりわからなかったのに、読み通りの結果で終了。ほんとに競馬というのは奥が深いですね（汗）

＜鳴尾記念 レース結果＞
１着：◎ユニコーンライオン　８番人気
２着：無印ショウナンバルディ　９番人気
３着：無印ブラストワンピース　５番人気

まず間違いなく紐抜け、相手抜けが濃厚とお伝えした通りで、2〜3着はなかなか読みづらい馬が来ての大波乱。こんな結果になると見立てて印は3点のみで複勝大本線、単勝ボーナスでという見解も良かったかと思います。

それ以外の平場レースが微妙な結果で土曜はトントン程度で終わりましたが、この勢いで安田記念も当てられればと思う次第でございます。というわけで安田記念の予想へ。

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今週Ｇ1安田記念はヴィクトリアマイルを楽勝したグランアレグリアが登場
1本被りの人気になるのは間違いなさそうです
しかし安田記念の1番人気は5連敗中、同年ヴィクトリアマイル勝ち馬も

アパパネ　　　　1番人気6着
ヴィルシーナ　　7番人気8着
アーモンドアイ　1番人気2着

過去10年では未勝利です。
2走前大阪杯組はコントレイルが宝塚記念を回避表明するなど競走馬にとって足元への負担も大きかった1戦。ただでさえヴィクトリアマイルから中2週と厳しいローテ、グランアレグリアは目に見えない疲れがあってもおかしくありません。

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安田記念 2021予想

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安田記念の週中分析記事はこちらから

• 【安田記念2021の予想ヒント】過去データやラップ、血統などを分析考察します

予想の根拠

今年の安田記念のポイントは「明らかに外が伸びる馬場」と「枠順の並び」になるんじゃないだろうか。

土曜日の東京芝のレースを見ても、ダービーウィークと同様に明らかに外が伸びる馬場になっており10レースの由比ヶ浜特別では早くも逃げ馬がインを開けて走るような馬場になっていた。もう騎手全員が「インはダメ」「外が伸びる」という共通認識を持ったでしょうし、そこに加えて日曜の昼過ぎから短期間にまとまった雨が降るとなると外差し傾向はさらに加速しそう。おそらく日曜メインレースの頃は「いかに外めをスムーズに走らせられるか」というジョッキーの腕勝負になる気がします。

そんな妄想の上で枠並びから想定できる隊列を考えてみます。

このメンバーならトーラスジェミニの逃げは確定的でそれに競りかけるような馬もいないので極端に速いペースにはならなそう。トーラスジェミニの鞍上が戸崎騎手となると直線でインを開けて馬場の中どころに持ち出す可能性も十分にありそうで、そうなると単純に外枠の差し馬が絶対的に有利とも言えない感じはします。

今年の安田記念はファン、騎手、調教師の誰もがグランアレグリアが絶対的な存在と考えているはずで、そのグランアレグリアが内目の枠を引いたのはポイントか。決してスタートは速くない馬なので中団の後ろぐらいの位置になりそうで、その隣枠に池添、デムーロ、福永、川田という歴戦の猛者ジョッキーたちがつけるような並びになりました。

おそらくデムーロはグランアレグリアに勝つために積極策を取ると思いますが、池添騎手のダノンプレミアム、福永騎手のインディチャンプ、川田騎手のダノンキングリーはグランアレグリアに絶対に馬場の外側に出させないような徹底マークを敷く可能性が高い。さすがのグランアレグリアでも伸びないインを突いて勝ち切れるかは半信半疑ですし、外に出すにしても仕掛けが遅れる可能性は十分にある。

全馬がグランアレグリアを意識した競馬になりそうで、そんな中で外伸び馬場でスムーズに外を通れる馬がどう考えても有利になるはず。あんまり外枠の差し馬という部分には固執せず、グランアレグリアを誰もがマークする中で恵まれそうな馬を今回は狙ってみたい。

というわけで予想の発表。

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安田記念　2021の印

本命　◎ラウダシオン

伏兵の立場ながら驚きの激走で安田記念を勝利した父のイメージに被る馬で、派手さがないので常に過小評価されている（自身も過小評価していた）のだが、東京マイルを走った2戦はどちらもこちらの想像を遥かに超えたパフォーマンスを披露。それだけ東京マイル適性が高く、なおかつ父親同様に地味なので強さが伝わりづらいんだろう。

特に評価したいのは昨秋の富士ステークスの内容で、前半3F=33.8のハイペースをかかりながら3番手追走で2着にまとめた内容は相当に優秀。それ以降はGIでもと思わせるようなパフォーマンスは見せていないが、それはただベスト条件の東京マイルを使っていないだけという可能性が高いんじゃないだろうか。

考察文でも書いた通りで、今年の安田記念はトーラスジェミニの逃げが確定的でそこまで速いペースにはならなそうで、なおかつ外差し馬場の意識が強まって有力馬は皆構えるはず。有力馬の騎手たちはグランアレグリアを外に出さないために閉じこめる意識で乗ってきそうですし、そうなると必然的に後ろの仕掛けは遅れるはず。

もう日曜メインの頃にはトーラスジェミニが直線でインを開けるような馬場になっている感じがしますし、そうなると外枠から外を回す差し馬のメリットはそこまでではなさそう。差しに構える馬よりも、外めの好位ぐらいで馬場の良いところを選びながら通れる馬が最も有利になりそうな感じがします。そう考えるといかにもこの馬は恵まれるんじゃないでしょうか。

この種牡馬の産駒は今の東京芝1600mで最も買える血統と言ってしまっても良さそうで、トータル成績で複勝率40%で単勝も複勝もベタ買いで楽に100%を超える。この馬が東京マイルを走る時だけGI級のパフォーマンスを見せるのもこの血統の特徴をそのまま見せている感じがしますし、この回収率を見てもここまで人気ないなら十分に狙って良さそうな感じがします。

鞍上も好調時は連続してGIで好走する傾向にありますし、自在性あって好き勝手に乗れるこの馬は騎手と手も合っていそうな感じ。グランアレグリアに完敗していて、なおかつ前走のメンバーが弱かったことで人気がないんだと思いますが、今年の安田記念はやたらに高齢馬ばかりで4歳馬はこの馬とサリオスだけ。あちらは最悪の枠順を引いてしまった感じがしますし、それなら成長力、舞台適性、意外性、馬場、展開と全てが味方してくれそうな今回は激走あってもいいんじゃないかと判断しました。

【対抗 ◯5 グランアレグリア】

昨年からのマイル以下の距離でのパフォーマンスを見ても、マイル路線なら歴代最強級の能力がある可能性。昨年のアーモンドアイの例から中2週でパフォーマンスを落とすと言われそうだが、その昨年のアーモンドアイが負けたのはこのグランアレグリア。アーモンドアイが状態まともでも負けていた可能性は高い。

今年の安田記念は昨年に比べればだいぶメンバーレベルが落ちたように感じますし、伏兵陣にグランアレグリアのような馬はいない。この枠で外伸び馬場となると外目の枠の騎手たちに徹底マークされそうな感じはしますが、少々追い出し遅れたりインを通ったりしても能力は抜けているはず。負けたとしても格好はつけるだろう。

【単穴 ▲8 インディチャンプ】

この馬の最大の売りはピッチ走法を活かした一瞬の決め手とタフ馬場を苦にしないところで、その良さを活かせるのは4歳時のマイルCSを勝利した時のようなタフ馬場の京都芝1600mがベストか。東京マイルが合うとは思わないが、それでも過去2年の超ハイレベルだった安田記念で連続好走しているわけですし、前走の高松宮記念も外差し馬場で伸びないインを突いてこの結果なら上出来。今回は久々のマイル戦と6歳になっての衰えがどうかですが、過去2年に比べればメンバーレベルはかなり低い印象ですし、これ以上は印は落とせないか。

【特注 ☆13 シュネルマイスター】

今年のNHKマイルカップは走破時計1:31:6というのも優秀ですし、3着以下が大きく離れたのを見ても上位２頭は普通に強い競馬をしていると見て良さそう。素質的にはここでも通用していい馬だと思います。

ただ、NHKマイルカップはこれだけ速い時計が出たということは消耗も大きかったように思いますし、3歳馬で中3週の臨戦過程でどれくらいやれるかは正直走ってみないとわからない。まぁこの時期の斤量差4kgは相当に大きいと思いますし、外差し馬場を考えると枠順も絶好。上位評価でいいんじゃないだろうか。

【△12 ケイデンスコール】

新潟記念勝ちでNHKマイルカップ2着の素質馬が今年に入って復調してきたのは確かだが、どうも最近のマイル重賞路線はGI級の馬が高松宮記念路線(レシステンシア、インディチャンプ、ラウダシオン)や大阪杯路線(グランアレグリア、サリオス)との二刀流をしている馬が多く、GIIIやGIIのマイル重賞はかなりメンバーレベルが低くなっている。京都金杯や中山記念も微妙なメンバーでしたし、特に前走のマイラーズCは例年とは比べものにならないぐらいにレベルが低かった。

1:31:4という走破時計は見た目では凄く優秀に見えるが、こうしてゴール前の画像を見てみてもカイザーミノル、ダイワキャグニー、アルジャンナ、ギベオン、ザイツィンガー、エアロロノアといったGIではまるで勝負にならない馬たちが相手だった事は忘れてはいけないか。今年のマイラーズカップはそういう馬たちでも1分31秒中盤で走れるぐらいの馬場と展開だったということです。

今回は外差し馬場で絶好枠が引けましたし、過去2年の安田記念に比べればメンバーレベルもだいぶ低いので成長力次第ではこの馬でもチャンスはありそう。ただ、近3戦の低レベル重賞とは違いグランアレグリア、サリオス、インディチャンプ、シュネルマイスター、ラウダシオンあたりのGI馬が相手になりますし、単純に力が足りない可能性は結構あると見ています。

【△14 カテドラル】

近2走は田辺騎手と手があっている感じで連続2着好走。ただ、東京新聞杯もダービー卿チャレンジトロフィーもメンバーレベルが相当に低そうでしたし、今回は相手強化でさすがに厳しそう。それでも今の外差し馬場は合いそうな感じがしますし、3歳時にNHKマイルカップ、マイルCSでも善戦できたように相手なりに走る可能性もある。

【△1 サリオス】

昨秋の毎日王冠やマイルCSのレース内容からも能力が高いのは言うまでもないはず。ただ、どうもマイルCSの負け方や血統背景からマイルがベストにはあんまり思えず、ガチムチな馬体ということを考慮に入れても1800m〜2000mぐらいがベストのダノンプレミアムに似たような馬というイメージ。今回は古馬マイルGIとなるとマイルCSの時のように位置を落とす可能性がありそうで、この条件でスピード負けしないかは気になるところ。

また、今の外差し馬場を考えるとこの1枠1番も最悪。2〜4番の馬が位置を取りに行きそうなのでインに押し込められそうですし、外目の枠の騎手たちがグランアレグリアを外に出させないような徹底マークをしてきた場合、この馬も外に出すのは容易ではなさそう。松山騎手のキャラクターからも後ろに下げて外を回すとは考えにくいですし、おそらく位置をとってインをタイトに回ってきそう。力は上位でインを突いて見せ場は作りそうですが、大阪杯の時と同様に馬場バイアス合わずに凡走となりそうだ。

【△6 ダノンプレミアム】

この馬はずっとコーナー4回の2000mがベスト条件と言い続けてきた馬で、持続力と立ち回りセンスこそあれど決め手がないのでワンターンの東京マイルは適性が合わないはず。それでも今年のメンバーレベルは過去2年に比べればかなり低く見えますし、この相手なら乗り方次第でやれちゃってもいいか。

【△11 ダノンキングリー】

4歳春までの戦績を考えれば今回のメンバーでも最上位級。ちょっと安田記念と天皇賞(秋)が何もできずの惨敗なので評価は難しいが、ダノンレジェンドの半弟だけに前走は距離が長かったんだろう。常識的に考えてこの休み明けは厳しそうですが、わざわざ川田騎手を確保してきた点や今の馬場で外枠を引けたことなどを考えても、ここまで人気ないなら100円ぐらいは抑えておいてもいいのでは？

印まとめ

◎ラウダシオン
◯グランアレグリア
▲インディチャンプ
☆シュネルマイスター
△ケイデンスコール
△カテドラル
△サリオス
△ダノンプレミアム
△ダノンキングリー

勝負度 E

買い目