ユニコーンステークス2020(東京ダート1600m)の考察です。
6月21日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はカフェファラオ、レッチェバロック、デュードヴァン、タガノビューティーなど。東京競馬場のダート1600mで行われるGIIIです。今回の記事では過去データやレースラップ、血統、予想オッズなどを考察いたします。
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ユニコーンステークス 2020 考察
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レース傾向
毎年のように書いていることだが、この時期にしてようやく初めて訪れる３歳ダート馬の重賞レース。これだけ芝の重賞レースが乱立しているんだからもう少し３歳ダート路線も充実させれば良いと思うが、もうJRA的にはダートで上を目指したいんならアメリカに行けということでしょう。
そんなダート路線が整備されていない影響で否が応でもこのレースを目標とするしかない馬が多くなりますし、世代有数のダート馬がズラリと揃って毎年かなりのハイレベル戦になります。こうして過去の好走馬を見渡しても過去５年の勝ち馬ノンコノユメ、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、ルヴァンスレーヴ、ワイドファラオはどれも古馬相手のGIレースをその後に勝利。それだけ世代間では能力抜けているような馬が強いレースとも言えそうです。
POINT1 → 3歳ダート路線は全く整備されていないためにハイレベルなメンバーになりがち。その後に古馬混合GIを勝てるような馬が毎年勝利している。
レースラップ分析
そもそもダート競馬の世代別重賞がこのレースまで一つもないということでメンバーレベルが高くなりやすいことは前項で述べましたが、このレースしかないということは少々適性がなくてもこのレースを目指す馬が出てくるのも当然。特に未勝利や1勝クラスでは多数の条件が組まれていながら上級戦になると一気に番組が少なくなるダート短距離路線を勝ち上がってきた馬は無理にでもこのマイルの条件を使わざるを得ません。
そんなこともあってユニコーンステークスは短距離馬がスピードを活かす競馬をするおかげで前傾ラップのハイペース戦になりがち。最後に上がりがかかるところをズバッと差してこれる差し追い込みタイプの好走が目立ちます。伏兵での好走が目立つのはこの展開利に乗じて漁夫の利を得て差し込んでくるタイプの馬です。
POINT1 → ダート短距離路線が全く整備されていないおかげで無理にこの距離に出走してくる短距離馬が多い。そのおかげで前半ペースが速くなりやすい。
POINT2 → 前傾ラップの消耗戦になるので最後は差し追い込みがズバッと決まる。
血統傾向
東京ダート1600mは主要会場の東京競馬場のメインコースということでオーソドックスな舞台に思えますが、実際は日本競馬のダートコースの中でもかなり異質な舞台。そもそもダートのマイル戦はJRAでは東京競馬場にしかありませんし、キレないからこそダートを使う馬が多い中でこの舞台は長い直線での末脚が問われます。そんなわけで血統的な特徴も出やすいと言えるか。
そんなジャパンオーガナイズドされたダート戦であるのでサンデーサイレンス系の最強ダート血統であるゴールドアリュール産駒の成績が非常に優秀。ダート適性が高い上にサンデーサイレンス系特有のキレも備えているわけで、そりゃこの舞台に合うわけでしょう。
また東京コースのマイル戦なら芝でも非常に優秀な成績を誇るヴァイスリージェントの成績も優秀。今回と同じ舞台でクロフネが武蔵野ステークスを圧勝したのを見ても、やはり東京の長い直線で持続力を活かしてこそこの血統の良さは出ます。
POINT1 →ダート適性がありながら鋭い末脚も使えるゴールドアリュール産駒の成績が優秀。
POINT2 →左回りのマイル戦ということでヴァイスリージェント系の持続力が活きる。
考察まとめ
というわけで枠順発表前のユニコーンステークスの想定オッズはこちら。
枠順発表前の想定オッズ（当サイト予測）
| 人気 | 馬名 | オッズ |
| 1 | カフェファラオ | 2.0 |
| 2 | レッチェバロック | 2.8 |
| 3 | デュードヴァン | 5.1 |
| 4 | タガノビューティー | 6.0 |
| 5 | フルフラット | 18.2 |
| 6 | サトノラファール | 19.4 |
| 7 | 以下、オッズが読みきれないので省略 |
年明けぐらいから感じていたことではありますが、今年の3歳馬ってかなり世代レベルが高そうですよね？
降級制度の廃止だったり明け４歳のダート馬が大して強くないというのもあると思いますが、もう１勝クラスや２勝クラスでは3歳ダート馬が無双状態になっていますし、今年の世代レベルは高いと思います。
そんな中でも怪物級との呼び声が高いカフェファラオとレッチェバロックの２強オッズになるんじゃないでしょうか。
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