テレ玉杯オーバルスプリント2020(浦和ダート1400m)の予想です。
9月22日に浦和競馬場で開催され発走時刻は16:25です。出走馬はノブワイルド、サヴィ、サクセスエナジー、トップウイナーなど浦和崎競馬場のダート1400mで行われるSIIIです。
ちょっと三日間開催のドタバタが終わって、火曜日に交流重賞があってもうすぐに週末の中央競馬が始まるという事で、今週はブログ回顧をお休みとさせてください。
もう3日間開催はこりごりです・・・終わった後になんとか半沢直樹の録画分を見たのですが、それを見終わってからバタッと気を失って今日の昼までずっと寝ていました。人生史上最高の睡眠時間ではないでしょうか。やっぱり競馬は土日の2日間ぐらいがちょうどいいです(汗)
さて、そんな疲弊した三日間開催ですが、さして良い結果は得られなかったので、連休最終日の地方交流重賞で最後の勝負を仕掛けましょう!
※テレ玉杯オーバルスプリントは本命馬のみブログにて公開といたします。
テレ玉杯オーバルスプリント 2020予想
予想の根拠
テレ玉杯オーバルスプリントに名称変更されてから6年が経過したが、最初の1年こそ捲りが入っての差し決着となったが、過去5年に関しては上記図の赤字で示した通りで逃げた馬が5年連続で連対という圧倒的な成績。過去3年は逃げ馬がそのまま押し切り勝ちとなっていますし、現在ノブワイルドがその圧倒的な逃げ戦法で2連覇中。ここまで傾向がはっきりしているレースも珍しい。
そんな逃げ馬が圧倒的に有利なテレ玉杯オーバルスプリントだが、一方で2、3番手につけた馬の成績が著しくない。過去5年のレース結果を見ても1コーナーで2、3番手につけた馬で馬券に絡んだのは2019年のワイドファラオと2016年のレガルスイだけ。これだけ逃げ馬が有利なレースにしては珍しい傾向だが、それもレースラップを見れば理由がわかるはず。
このテレ玉杯オーバルスプリント及び浦和ダート1400mというコースは、日本の競馬場のコースの中でも最も前傾ラップの消耗戦になりやすい舞台の一つ。とにかく前半部分でビュンと速いペースを問われて、あとは浦和コースは3〜4コーナーがきついのでそこからゴールまでずっと上がりがかかりっぱなしという消耗ラップになる。
どう考えても前に行く馬には厳しいラップ構成だが、自分のリズムでマイペースで逃げる馬はそこまで苦しくはない感じで、一方でその逃げを2、3番手で追いかけなければいけない馬は3コーナーあたりで押し上げようとして無理をするために手応えがなくなって早々に失速・・・最後は上がりがかかったところを差し馬が強襲するも逃げ馬だけはバテずに連対・・・というレース展開になることが非常に多い。
特に今年で3連覇がかかるノブワイルドという馬は、この浦和ダート1400mの前傾ラップの申し子と呼べるような存在で、過去2年のテレ玉杯オーバルスプリントのラップ構成を見ても、それ以外の年よりも明らかにハイペースで暴走気味の前傾ラップを刻んでいる。ただでさえ2、3番手で追いかける馬には厳しい舞台だが、そんな舞台で逃げる馬がノブワイルドとなると更に厳しさは増すと言えるだろう。
非常に汚い図で申し訳ないが、今年のテレ玉杯オーバルスプリントの1コーナーへ入る隊列を図式化してみた。
ゴールドクイーンが回避となったことでノブワイルドの逃げを邪魔する馬はいなくなったはずで、なおかつ「談合が行われているんじゃなか?」と邪推したくなるほどにノブワイルドは毎回内枠を引くので、今回のメンバーでもまず逃げを打つのはこの馬だろう。
こうなると圧倒的に逃げ有利なこの舞台でノブワイルドは力を存分に発揮できると思うが、忘れてはいけないのが先に書いた「ノブワイルドを追いかける2、3番手の馬は潰れる」というテレ玉杯オーバルスプリント及び浦和ダート1400mの展開傾向。今年は2、3番手につけそうな馬も印がズラリと並ぶ上位人気の馬になりそうですし、しっかりとその辺りの展開、隊列を見極めた上で予想を組み立てました。
というわけで予想の発表。
テレ玉杯オーバルスプリント 2020の印
【本命 ◎8 ブラックジョー】
今夏より地方競馬に転籍となったが、そこからの走りはどれも見どころ十分なものばかり。初戦の川崎マイル戦では強敵ハルディネロに3コーナーから無理矢理に捲りで挑んでいっての2着で、普通の馬ならあそこで仕掛けたら大バテしても仕方のないもの。2戦目では今回と同じ浦和競馬場できついコーナーにきっちりと対応しての差し切り勝ち。浦和ダート1500mで楽に逃げた馬を差し切るというのは並大抵のことではなく、しかも最後の脚色を見てもまだまだ余裕十分であと100mあったら圧勝になっていたか。
転籍3走目はまさかの逃げの手を見せたが、トキノパイレーツと言った重賞馬もいる中で楽勝という圧巻のパフォーマンス。この時に見せた時計指数から言っても南関では重賞級の能力はあるはずで、まだ能力がバレていない内が狙いどころ。前走に関しても、そもそも中央時代の戦績からマイルの距離が長かったはずで、それでいて3頭で後ろを離す展開で先行争いを演じて最後の200mまでは先行争いに加わっていたなら評価できるレースぶりだろう。
この厩舎に入る馬は中央時代の戦績が微妙でも、気付いたら浦和コースマイスターになっていたりと本当に厩舎の総合力の凄まじさを感じさせることがしばしば。特にこの厩舎は日本の調教師の中で最も「前走距離」を意識している印象で、消耗戦になりやすい浦和ダート1400mだからこそ、前走でマイルを使っての短縮ショックを狙っているというのはローテでも伺える。ノブワイルドが前走で1000mを使っているのも、テンのスピードを強化するための狙い澄ましたローテーションだろう。
どう考えてもノブワイルドの逃げの特徴、強さ、驚異を最も知っている厩舎、騎手だと思いますし、ノブワイルド及び他の中央馬のテンのスピードが速いために今回は5、6番手ぐらいからの位置になりそう。ノブワイルドとの関係性上、途中で逃げ馬を潰しに行く競馬などするわけがありませんし、まず中団で脚を溜めての終い勝負になるはず。ですが、考察文でも書いた通りで、浦和ダート1400m及びノブワイルドが逃げるテレ玉杯オーバルスプリントでは2、3番手につける馬よりも、こんな感じで勝負度外視で後方から末脚を伸ばす馬の方が期待値は高い。
今回出走する中央馬はどれも死角が多い上にノブワイルドを潰しに行く競馬をしそうなキャラの馬及び騎手が多い印象。その中で溜めて末脚を活かす競馬をしそうな馬はこれぐらいですし、ひょっとするとこちらが思っている以上にズバッと差し込んでくる可能性はあります。
【対抗 ◯3 ノブワイルド】
もう相手はこの馬をほぼ信用していいだろう。浦和ダート1400mで逃げたらほぼパーフェクトな成績を残していますし、本格化以降で唯一潰れたのは昨年のJBCスプリントで特攻娘藤田菜七子のコパノキッキングのあまりに早い捲りを食らったときだけ。まぁつまりは現役最強級のコパノキッキングぐらいじゃなきゃこの馬の逃げを途中から潰しに行く競馬なんてできないということでしょう。
今回も絶好の内枠を引くことができましたし、近くにサヴィやトップウイナーなどスピードのある馬がいますが、左海のキャラクターからしてそんな馬たちにハナを譲るなんてことは考えられませんし、まず何が何でも逃げるだろう。そうなれば今回のメンバーで途中で捲ってこれる馬もいませんから、さきたま杯オーバルスプリントの傾向からしても必然的に勝ち負けにはなるんじゃないかと思います。
【単穴 ▲10 サクセスエナジー】
前走のプロキオンステークスはスタートの行きっぷりからして完全に出がらしのような内容に。叩いて叩いて良くなって好調期はダート短距離界でも最強級のパフォーマンスを見せるが、一度リズムを崩すとさっぱりになって休み明けは一切走らないというのがこの馬のキャラクター。今回は前走の大敗から間隔を開けての休み明けになりますし、まず強い時期のこの馬のパフォーマンスは出せないと考えるのが妥当。
ただ、昨年のテレ玉杯オーバルスプリント、今年の黒船賞でもそうですが、休み明けでこの馬としては全然仕上がっていなくても、元々の地力の違いでそれなりに格好をつけてしまうのも事実。今回は58kgを背負っての大外枠なのでテンに行けないと思いますし、そうなると位置を落としそうなイメージ。ただ考察文でも書いた通りで、今回はノブワイルドについていった2、3番手の馬が一番厳しい展開になりそう。この馬はついていけなくなりそうな分、仕掛けが遅れて3着ぐらいに差し込んでくる可能性は人気馬の中では一番高いかなと見ました。
【△2 トップウイナー】
シドニートロフィーの勝ちっぷりは掛け値なしに優秀で、そこから連闘で挑んだ欅ステークスを勝利するのもまぁ当然。プロキオンステークスはハイペースの中ではよく粘っていたと思いますし、クラスターカップは前半33.7の激流をついていって失速なら仕方ないとも言えるか。まぁ玄人層がいかにも推しそうなイメージの馬です。
ただ、ここ2戦は展開や相手が強かったとはいえ、速い流れをついていってバテ他というのは事実。バゴ産駒で母父テイエムオペラオーとスプリント色の薄い血統背景ですし、やはりこの馬はマイペースで先行してこそ味が出る馬でしょう。
今回は初のコーナー4回のダート1400mになりますし、盛岡ダートとは違って非常にタフな南関の馬場もポイント。そして何よりノブワイルドの作り出す激流を和田騎手ならついていってしまいそうな感じがしますし、道中2、3番手のポジションになりそう。そうなると考察文でも書いた通りでこの舞台では勝負所で厳しくなってしまうと思いますし、案外3コーナーぐらいでもういなくなってしまう可能性は高いと見ています。
【△4 サヴィ】
中央馬の中ではこの馬が最も怪しさ満点の印象。バレンタインSや名鉄杯では特に見どころあるレースぶりではなかったが、ここ2戦で一気にパフォーマンスを上げての連勝。条件戦時代からのレースぶりを見ても明らかに時計の速い道悪ダートを得意としており、ここ2戦はどちらも道悪馬場が向いたんだろう。
その前走はコパノキッキング、ヤマニンアンプリメという現役最強級のダート短距離馬を倒しているということを推奨根拠に挙げる人が多そうですが、ちゃんとレースを見ればコパノキッキングは58.5kg背負って出遅れ、ヤマニンアンプリメでは佐賀では絶対に通ってはいけない砂の深い最内を通っていますし、決してこの馬が力でねじ伏せたわけではない。
今回はしばらく雨が降っていないパサパサの良馬場の地方ダートというこの馬にとっては最悪な馬場コンディションに見えますし、癖の強い浦和競馬場も初見参。積極的な競馬が持ち味の川田騎手なら前半部分から出していってノブワイルドの逃げの2、3番手を取ってしまいそうですし、そうなると考察文でも書いた通りでこの舞台では勝負所で厳しくなってしまう。かなり人気に推されそうですが、案外3コーナーぐらいでもういなくなってしまう可能性は高いと見ています。
【△ベストマッチョ】
最も2番手の位置を取りに行ってしまいそうということでこの馬をヒモの最も下の位置とした。中央時代から揉まれなければオープンでも通用する馬だったので強いことはわかっていますし、ここ2戦の内容は優秀。ただ考察中でも述べた通りで浦和ダート1400m及びノブワイルドが逃げるテレ玉杯オーバルスプリントで2、3番手の位置というのは最悪のポジション。おそらく戦績からも色気を出して勝ちに行く競馬をしてしまうと思いますし、そうなると展開的に最も厳しくなるのはこの馬か。
【推奨買い目】
三連複 8→3,10,2,4,6 本線ベース
三連複 8,3→10,2,4,6 重ね買い
三連複 8,3,10 重ね買い
三連単 8,3→8,3→10,2,4,6 ボーナス
【買い目及び予想のポイント】
ここは展開がズバッとハマりそうな◎ブラックジョーに穴で期待。過去5年のレース結果を見ても逃げれば◯ノブワイルドは勝ち負けになりそうなのでこことの2頭軸が本線。もう最高に上手くハマれば、逃げるノブワイルドが勝ち負けになって、なおかつ中央馬はどれも2、3番手につけそうなので良いパフォーマンスは出せなそう。最高にはまったブラックジョーが勝ち負けまで来てくれる三連単が当たれば大爆発だ。