七夕賞2022(福島芝2000m)の予想です。
7月10日に福島競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はヒートオンビート、アンティシペイト、ヒュミドール、モズナガレボシなど。福島競馬場の芝2000mで行われるGIIIです。
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七夕賞 2022予想
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七夕賞はどんなレースになりやすいのか?
サマー2000シリーズの開幕を告げる福島芝2000mで行われるハンデ戦。開幕2週目に行われるのだが、この時期は梅雨で雨の影響を受けることが多いために、その年の馬場がどういう状態かで好走馬の傾向がガラリと変わるのが七夕賞の特徴。
【2021年】
雨の影響を受けた重い馬場+差しの決まらない馬場=スタミナタイプの先行馬が上位独占
【2020年】
雨の影響を受けた重い馬場+インが死んだ外伸び馬場=スタミナタイプの差し馬が上位独占
【2019年】
雨の影響を受けた重い馬場+若干外が伸びる馬場=外を捲った差し馬のワンツー
【2018年】
雨の影響を受けた重い馬場+フラット馬場=スタミナタイプの差し馬が上位独占
【2017年】
雨の影響を受けていない軽い馬場+フラット馬場=機動力を活かせた立ち回りタイプが上位に
【2016年】
雨の影響を受けていない軽い馬場+フラット馬場=機動力を活かせた立ち回りタイプが上位に
【2015年】
雨の影響を受けていない軽い馬場+フラット馬場=機動力を活かせた立ち回りタイプが上位に
【2014年】
雨の影響を受けていない軽い馬場+フラット馬場=機動力を活かせた立ち回りタイプが上位に
近4年は雨の影響を受けたことでスタミナ寄りのレースになっていますが、それ以前は比較的軽い馬場で立ち回りセンスが問われるようなレースに。あんまり直近のレース傾向だけを参考にするのは危険かもしれません。週末のお天気や馬場がどうなるかで柔軟に予想思考を変えたいレースです。
どんな天気や馬場になるかで好走脚質や有利な枠番は変わってきますが、基本的にラップ傾向はどんな馬場になっても同じような感じ。小回りコースで行われる重賞ということで、テンからかなり速い流れになって中盤ラップも緩みません。その結果として最後は上がりがかかるスタミナ勝負になりやすく、直線の長い主流コースでの決め手勝負に強い馬はあんまり適性が向かないレースと言えます。
前半から中盤のペースが緩まずで上がりが掛かるレース質はダートの中距離戦に近いものがあり、このレースはダート血統やダートで好走実績がある馬が大穴を開ける傾向。
【2018年】11番人気1着 メドウラーク 母父クロフネ
【2018年】12番人気3着 パワーポケット 父エンパイアメーカー ダートで4勝実績
【2016年】11番人気3着 オリオンザジャパン 父クロフネ ダートで5勝実績
【2015年】16番人気3着 マデイラ 父クロフネ
【2012年】14番人気1着 アスカクリチャン 父スターリングローズ
過去10年でも意味不明な大穴級がこれだけ走ってきており、どれもダート色の強い血統背景だったりダートで実際に実績があるような馬たちだった。道中ラップが緩まずで上がりがかかるスタミナ勝負になりやすいので、芝の主流条件で強い馬よりはこういうダートっぽい馬を買うべきレースと言えるでしょう。
今年はどんなレースになりそうか?
今週が福島競馬場は開幕2週目。開幕週は特に速い馬場ではありませんでしたが、ラジオNIKKEI賞でロスなく立ち回った馬が上位を独占したようにインの方が有利な馬場でした。
今週は本来なら金曜と土曜が雨で土曜の競馬開催中に雨が降ることで馬場レベルは悪化すると見ていましたが、天気予報が見事に外れて雨はほぼ降らず。土曜メインの阿武隈ステークスを見ても後方待機勢はほぼ絶望的でしたし、このまま雨が降らなければ立ち回りセンスが問われる馬場になると思います。
出走メンバーを見てみると、トーラスジェミニ、ロザムール、ヤマニンデンファレなど先行タイプの馬がズラリと揃った。まず間違いなくペースは速くなるはずで、それに加えてアンティシペイトが前走同様に早めに捲る競馬を示唆。これで雨が降ってのタフ馬場なら先行馬が全て潰れての外差しスタミナ決着を想定していましたが、良馬場なら速いペースでも極端な外差しは厳しそう。ダート血統やスピード血統を保持していて、3〜4コーナー部分から機動力を活かしてスルスルとポジションを押し上げることができる馬が良いんじゃないでしょうか。
考察まとめ
【レース質】小回りでダート要素の強い持続力+スタミナ勝負。<□■■□>
【狙えるタイプ】非主流タイプの持続力&スタミナに優れた馬。
【狙えるタイプ】ダート血統 or ダートで実績があるような馬。
【狙えるタイプ】3〜4コーナーで機動力を活かして上がっていける馬。
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七夕賞 2022の印
◎モズナガレボシ
グランプリボス産駒はスピードの持続力に優れていてダート1700mが得意な馬が多く、それに母父クロフネとなるとこの馬はバテずにじわっと伸びる才能を持った馬か。これまでのレースを見ても立ち回りセンスはあってとにかくワンペースに伸びてくる印象。小回り+タフ馬場で上がりの速さを問われない条件が最高に得意なはずで、昨年の小倉記念を大外一気で差し切ったのもまさにそんなレースぶりだった。
その後はなかなか結果が出ていないが、福島記念は休み明けでカオスなハイペースで度外視可能。チャレンジカップはスローペースの瞬発戦でキレ負けしていますし、日経新春杯は距離長かった上に先行馬が壊滅した流れとなれば仕方なし。目黒記念に至っては適性ゼロでなぜ使ったのかもよくわからなかった感じで、大敗したのは当然と言えるような結果だったか。
そんな近走の中でも新潟大賞典は非常に強いレースぶりで、ハイペースで先行馬が総崩れの流れを大外枠から早め先頭でいったんはそのまま突き抜けるんじゃないかというレース内容。休み明けで状態もまだまだだったでしょうし、直線の長い新潟コースも向かなかったと思いますが、そんな不利な条件でも上がりがかかる持続力勝負に持ち込めればやれていいということか。
今回は叩き3戦目で適性ベストの小回り+タフ馬場の福島芝2000m。雨が残って外が伸びる馬場を想定すれば最高の枠が引けましたし、アンティシペイトが途中で捲って前崩れのスタミナ勝負になるのも良さそう。他馬のキレが削がれれば削がれるほどパフォーマンスを上げそうですし、鞍上も福島コースならば最も信頼していいトップジョッキー。さすがにここまで買える要素が揃えばある程度は穴人気してしまうでしょうが、もうここはこの馬でいいはずです。
【対抗 ◯3 ヒュミドール】
戦績が安定しないようにも見えるが、ローカルの小回りコースなら重傷含めて(1-2-0-0)とパーフェクトな戦績。福島コースも得意そうですし、それなりに立ち回りセンスもあるので今回のレースはいかにも向きそう。これで雨馬場で外が伸びる馬場になるとどうかと見ていましたが、幸い天気予報がハズレた事でインの方が有利な馬場になりそう。2-3走前でパンサラッサの作る流れを経験していればハイペースも戸惑わないはずで、上手く内枠からスムーズに立ち回ってこれればここは上位争いでしょう。
【単穴 ▲4 エヴァーガーデン】
父が米国ダート3冠馬のアイルハヴアナザーでこのレースに合うダート血統。なおかつアイルハヴアナザーは福島コースで特注血統のロベルトとニジンスキーを内包していますし、同じくアイルハヴアナザー産駒だったマイネルサーパスも福島コースを大得意としていたように、この条件を得意とする馬が出てきやすい。さらに母父ゴールドヘイローもダート要素の強い非主流血統ですし、母母父もスタミナの鬼のリボーとなればもう福島コースの非主流条件を走るために生まれてきたような馬か。
条件戦時代に特に目立った活躍は見せていないが、アイルハヴアナザー産駒らしく使い込んで徐々にパフォーマンスは上げてきている感じ。前走の福島牝馬Sも4コーナーまではスルスルと手応え良く立ち回ってきたが、差し決着の中で直線入り口で前が詰まってしまってスムーズな競馬ができず。そもそもキレに欠けるので差し決着になっては厳しかったですし、シュッとした脚が使えないので勝負所で不利をうけて再加速できなかったのも仕方ない。
今回はおそらくベスト条件だろう福島芝2000mで良馬場のハイペース立ち回り勝負が濃厚。もうこの馬の立ち回りセンスなりダート血統の持続力が存分に活きるレースになりそうで、果たして能力が足りるかなんて一旦置いておいてここまで条件揃った穴馬は評価してみたい。
【特注 ☆11 アンティシペイト】
ルーラーシップ産駒であるが母が単距離を走っていたアンチュラス。オープン昇級後は長いところを使われてきたが折り合い欠いてまともに走れていなかった感じで、前走は2000mの距離を使われて圧巻のワンサイドゲーム。見た目通りに2000mでスムーズな競馬ができれば強そうで、今回もタフな馬場で外が伸びる馬場なら再現性は高いと見て当初は対抗評価だった。
ただ、天気予報がハズれて雨が降らなかったことで日曜の福島芝は立ち回りセンスも問われそう。この馬はもう前走と同じような大味な捲り競馬を仕掛けそうですし、果たして折り合い難しい馬で武藤騎手が2戦連続でああいう騎乗ができるかは半信半疑。この馬が捲り切れば外からの差し馬も突っ込んで来れる展開になるかもしれません。
【△4 ヒートオンビート】
チャレンジカップと中山金杯は川田騎手と横山武史騎手が完璧に乗ってきた感じで、基本的に小回りの2000mでは距離不足。今回は芝3200mからの短縮ローテで忙しそうですし、そもそも阪神芝3200mを走り切って余力があるのかも微妙なところ。友道厩舎の馬はゆったり走る調教をされているのでローカル小回りコースでは信頼できませんし、勝負所で手応えが怪しくなる予感しかしません。
【△7 レッドジェネシス】
友道厩舎育成らしいじっくり溜めてスタミナを活かしてこそのディープ産駒。戦績通りに中京コースの長丁場向きに見えますし、小回りの芝2000mは距離不足。今回は雨が降る馬場ならまだ良かったがこの天気予報の激変はこの馬にとってはマイナス。友道厩舎の馬はゆったり走る調教をされているのでローカル小回りコースでは信頼できません。
【△8 フォルコメン】
前走はデムーロ騎乗で出遅れたことで逆に末脚がさく裂。典型的なヴィクトワールピサ産駒らしくじっと溜めて末脚を活かしてこその馬だったか。血統背景やこれまでのレースぶりから2000mの距離自体は問題なさそうだが、今回は陣営コメントで積極策を示唆している点とデムーロから石橋騎手に乗り替わる点はマイナス。
【△9 ショウナンバルディ】
一連のレースを見ても立ち回りタイプなのだがコーナー部分での加速が苦手。今年の大阪杯や昨年の小倉記念、一昨年の小倉記念を見てもコーナー部分でもたついて位置を下げるも直線では伸びていますし、だからこそコーナリング性能がそこまで問われない中京コースが得意なんだと思います。昨年はタフ馬場で岩田騎手がコーナー部分でじっとして完璧に乗ったのが良かった感じですし、今年は標準馬場で勝負所で動く競馬になると厳しい。
【△13 プリマヴィスタ】
2走前の休み明けからパフォーマンスを上げているが、三方ヶ原特別は超高速馬場で1枠から完全にハマった印象。加速が遅いので小回りがあんまり向くタイプには見えませんし、ここに来ての成長力でどこまでやれるか。当初の雨予報で外が伸びる馬場になるならそこそこの印を打とうと思いましたが、綺麗な馬場での立ち回り勝負となると厳しい。こういうタイプが来るにはアンティシペイトが派手な捲りを打ってカオスな差し決着を作り出す必要がある。
【△15 ヴァンケドミンゴ】
福島コースに高い適性を示していた馬だが、好走時はどれもタフな外伸び馬場で外を回してのもの。近走は差しが決まらない馬場やスローペースに泣いている感じで、この馬が得意なレース質にはほとんどなっていない。
今回は雨馬場になって外差しが効く流れになれば絶好と見ていたが、天気予報が外れて雨馬場にはならず。おそらく良馬場でハイペースなら1分59秒前後の時計になるはずで、そういう時計のレースになると外を回して差してくるこの馬はなかなか届きにくい。
【△16 エヒト】
ここ2戦は非根幹距離で見せ場十分の競馬。ここに来て力をつけてきているのは事実だが、器用さに欠けるルーラーシップ産駒で小回りの芝2000mは若干忙しそう。当初の雨予報で外が伸びる馬場になるならそこそこの印を打とうと思いましたが、綺麗な馬場での立ち回り勝負となると厳しい。こういうタイプが来るにはアンティシペイトが派手な捲りを打ってカオスな差し決着を作り出す必要がある。
印まとめ
◎モズナガレボシ
◯ヒュミドール
▲エヴァーガーデン
☆アンティシペイト
△6,7,8,9,13,15,16
勝負度 B
※ここは当初は雨馬場想定で勝負度Aを打とうと思っていましたが、天気予報激変で良馬場になりそうなので相手印も変えて勝負度を一つ下げました。とは言っても、ここは相当に面白そうなので日曜最大の勝負レースになりそうです。ラジオNIKKEI賞に続いて当てたいところ!
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さて、2022年も7月になりました。
ここでは徹底分析メルマガ「競馬をビジネスにする」の新規読者募集をさせていただきます。
今までサイト「競馬はビジネスである」を通して、私自身、競馬ブログサイトの中でも最上級に時間をかけた分析の上、説得力のある予想をお伝えしてまいりました。外れても納得できるだけの自慢の予想をお送りできていたかと思います。
その予想・考察に結び付くまでにどのようなデータを作成しているのか?どのようなプロセスを踏んでいるのか?そういったところまでをメルマガ「競馬をビジネスにする」では全て隠すことなくお伝えいたします。
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