白富士ステークス2021(東京芝2000m)の予想です。
1月30日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はポタジェ、サンレイポケット、アトミックフォース、ブレステイキングなど。東京競馬場の芝2000mで行われるオープン戦です。
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白富士ステークス 2021予想
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予想の根拠
年明けの東京競馬場の開幕週に行われる名物レース。Dコース開幕週に行われるということもあって良好な馬場コンディションで行われる傾向で、その上でスローペースになりやすいので基本的にはイン先行有利な立ち回り勝負になりやすい。
過去5年のラップ傾向を見ても、ほぼ例外なくゆったりとしたスローペースからの上がり勝負になっており、先行馬が総崩れになったのはマイネルハニーが無理矢理にダイワキャグニーに競りかけて行った昨年ぐらいなもんじゃないだろうか。
血統傾向としては、王道条件の東京芝2000mながらこのレースはやたらに非サンデーサイレンス系の活躍が目立つ感じ。過去5年で父サンデーサイレンス系が好走したのは3頭だけになりますし、ディープインパクト産駒に関しては1頭の好走もありません。
具体的な好走血統を挙げてみても、キングマンボ、ロベルト、トニービン=グレイソヴリンなど、どちらかといえば東京コースよりも中山コースで走りそうな重厚な血統ばかり。冬の東京芝ということで単純に軽さだけでは乗り切れないというのが血統傾向からは見えてくるか。
今年の出走メンバーを見ても前に行く馬は少なそうなメンバー構成。奇策を狙って展開をかき乱せるほどにスピードがある馬がいない印象ですし、そうなれば例年通りにレースセンスがある重厚血統の立ち回りタイプが優勢となるんじゃないでしょうか。
というわけで予想の発表。
どんなレースになるかを推理
[コース特徴] 内枠圧倒的有利、立ち回り+末脚のキレが問われる
[馬場レベル] C=標準
[馬場バイアス]Dコース開幕週でイン先行有利馬場
[血統傾向] 非SSが優勢、キングマンボ、ロベルト、トニービンが特注
[レース展開] スローペースからの立ち回り勝負
[メンバーレベル] D
[想定ラップ] 12.8 – 11.4 – 12.0 – 12.4 – 12.4 – 12.3 – 11.8 – 11.4 – 11.0 – 11.7
[想定時計] 1:59:2
[勝負度] C
※2021年より馬場レベルという基準を設定。基準はS-A-B-C-D-E-Fの7段階。Sが超高速馬場、Fが超タフ馬場というイメージです。
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白富士ステークス 2021の印
【本命 ◎5 アトミックフォース】
典型的なサウスポーでとにかく左回りコースでマイペースの先行策が打てれば、、、というタイプ。3歳時からその条件さえ揃えば強いレースを見せていますし、実際に左回りコースで凡走しているのは道悪馬場やハイペースに巻き込まれて厳しい展開だった時ぐらいか。
前走は左回りコースと言ってもタフな舞台で、なおかつ途中で捲りが入って先行馬が壊滅するという前に行った馬にはどうしようもない展開で度外視可能。2〜3走前は色々と恵まれたにしても重賞で好走できていますし、やはり左回りの芝2000m前後の距離ならこの馬はそこそこ強いだろう。
今回は久々で陣営コメントを見る限り+20kg近い馬体増とのこと。ただ、夏時期に馬体を減らしていたことを考えれば馬体を戻したのはプラスに見えますし、過去の好走実績を見ても寒い時期に集中している傾向あり。今回はどう考えても楽な先行策が叶いそうな感じがしますし、開幕週の馬場で先手を奪ってしまえばまず止まらないと思います。
【対抗 ◯8 ビターエンダー】
典型的な左回り巧者で、左回りの芝2000m前後の距離で立ち回りの上手さを活かして良さそうなタイプ。ちょうど若い頃のダイワキャグニーに似たタイプか。近走は距離が長くて度外視できる内容ですし、今回は久々にベスト条件に使ってきた感じ。スローペースで前に行ける脚質も良いと思いますし、ここは順当に好走する可能性が高いか。
【単穴 ▲2 リンディーホップ】
とにかく左回りしか走らない馬で、高速馬場の左回りコースならほぼ崩れずに走っている馬。準オープン勝ちとなったユートピアSは牝馬限定戦とはいえかなり骨っぽい相手が揃っていましたし、そんな相手にあれだけの競馬ができればオープンならやれそう。昇級初戦の愛知杯はタフ馬場の超ハイペース戦を先行する展開でさすがに厳しかった感じ。今回は開幕週の馬場のスローペース戦を内枠から先行できそうですし、ここは一気に巻き返してもいいんじゃないだろうか。
【特注 ☆6 ポタジェ】
3連勝のディープインパクト産駒で半姉がルージュバックという血統背景からもかなり人気になりそう。確かに素質はありそうな馬だが、全姉ケイブルグラムと同様にキレない持続力型に出た感じで、近走は馬場や展開に恵まれている。今回はスローペースからの瞬発戦で脆さを見せる可能性も十分にあるだろう。
ただ、連勝中のディープ産駒ですし、プリンシパルSである程度は瞬発戦にも対応してきたところを見るに嫌いすぎてもどうかと思います。
【△4 アフリカンゴールド】
オープン昇級後は頭打ちの成績だが、メトロポリタンSや目黒記念のレースぶりを見ていると今は2400mぐらいの距離はちょっと長そうな感じ。目黒記念でも直線半ばまでの手応えは絶好でしたし、2000mぐらいの距離が良くなっている可能性はあるか。今回は久々で仕上がりが鍵になりますが、内枠で積極的に乗りそうな田辺騎手というのも良さそう。抑えておいていいんじゃないだろうか。
【△13 サンレイポケット】
前走は戦前の情報通りに太目残りで仕上がっていなかった感じ。今回はそこからの叩き2戦目でオープン格となれば人気になるのは当然。ただ、左回りコースが得意と言っても、シュッとキレる馬ではなく長く良い脚を使ってこその馬。2000mでは短いと思いますし、開幕週のスローペース戦で後方から外を回す競馬では届かない可能性が高い。
【△12 ブレステイキング】
母シユーマのディープインパクト産駒は欧州向きの血が出てしまっている影響か、上級クラスになると決め手不足を露呈して伸び悩む印象。この馬もまさにそんな感じの戦績になっており、オープン昇級以降はまともに走れていない。今回も長期休養明けで外枠でそこまでキレない馬となると厳しいのは当然だが、天下のルメールならスッと位置を取って完璧に乗りかねないと見て抑え印は打っておく。
【△3 ギベオン】
近走成績を見ても明らかに衰えがあると思うが、新潟大賞典は伸びないインを通っていますし、エプソムCはカオスな不良馬場、中日新聞杯は休み明けで超スローと言い訳は効く内容。金鯱賞は超スローに恵まれたとはいえロスなく立ち回ってギリギリ4着まで走っていますし、今回もこの枠で戸崎騎手なら同じような競馬になりそう。ハンデ59kgは確かに酷だと思いますが、今のファンはとにかく斤量で嫌う傾向にあるので人気にならないはず。こういうタイプは抑えておいた方がいいと思います。
【消1 ゴールドギア】
スタートを上に跳ねるように出る馬で致命的にテンに遅い。能力的にはオープンでやれるものがあるが、中山芝3600mの超スロー戦から一気の距離短縮となると前半で置かれるはずで、今回もスローペースの前残り戦になれば厳しいだろう。
【消7 フランツ】
揉まれる競馬がダメな馬で外枠で差しが決まる競馬じゃなきゃ好走できないタイプ。それに加えて、近走はロベルトの血が前面に出てキレなくなってきた感じ。ケフェウスSは外枠で揉まれなかった上にハイペースで決め手が問われないという最高の条件がそろっての好走でしたし、今回は内枠な上にスローペースで出遅れ癖あるデムーロとなればまず厳しいだろう。
【消9 マイネルファンロン】
とにかくキレない持続力型の先行馬。東京競馬場への適性はないですし、最近はムラ駆け傾向なので前走ほど走ることもできなそう。この騎手なら大して主張もしないはず。
【消10 オウケンムーン】
近走内容を見ても父オウケンブルースリ×母父エリシオの血統イメージそのままにスタミナ型にシフトしてきた感じ。おそらく左回りは得意だと思うが、今回は東京芝2000mの外枠で位置を落としてキレ負けして終わるだろう。
【消11 レッドサイオン】
条件戦時代は立ち回りの上手さで好走できていたが、オープン昇級後は頭打ちのパフォーマンス。巴賞やディセンバーSの走りを見てもなかなか厳しそう。今回は東京芝2000mのスローペース想定で外枠。さすがに厳しいんじゃないだろうか。
【推奨買い目】
単勝 5 アトミックフォース 本線
馬連 5→8,2 本線
三連単1頭軸マルチ 5→8,2,6 本線
三連複 5→8,2,6→4,13,12,3 本線
ワイド 8→2 抑え
【買い目及び予想のポイント】
ここは◎アトミックフォースから開幕週でスムーズに前に行けた馬の前残りを買いたい。基本的に買いたい相手は◯▲☆のみ。それ以外の△印に関しては三連複で抑える形を取り、上位印3頭には順番のズレも期待して三連単1頭軸マルチを買う。どうもポタジェは3着ぐらいには来そうなんだが勝つ気がしないのでその辺りのイメージが三連複では再現できない。
あとはオッズ次第で本命馬の単勝と◯▲相手への馬連は買っておいてもいいか。なんとか上位4頭で決まってもらって三連単の順番ズレで跳ねて欲しい。