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有馬記念 [4] 枠順発表!明暗を探る

さて、有馬記念まであと2日。。。

私は明日の始発で中山競馬場に行く予定。最近、入場待機列に並ぶ人が格段に増えた気がするのと、ゴールドシップの引退レースということで結構な人が来そうな予感。ここは余裕を持って土曜始発から並ぼうと思います。

今日はこれから予想が終わったらユニクロへ行って最新の防寒グッズを全て揃える予定。もう有馬の入場待機並びは寒すぎるので、外で野宿なんて無理なので、船橋の漫画喫茶で仮眠をして朝4時前に戻ってくる感じなんですが、そこから5時の開門までの1時間ちょっとくらいでも寒くて死にそうになります。

もし並ばれる方は本気で死ぬほど寒いので十分注意してください。多分、土曜の朝に行かないと座席一列取るのは無理かと思います。

 

有馬記念 枠順

さて、昨日枠順抽選会があったというのに、ちょっと古新聞気味になってしまったかと思いますが、枠順を見てみましょう。

今年の有馬記念は宣言しますが「展開予想が全て」だと思います。

前回エントリーで「余力が大事」と書きましたが、実際今回秋3戦以上使われているのはラブリーデイとワンアンドオンリーだけ。ラブリーデイは春6戦して宝塚記念を勝ったような馬ですからあんまり気にしなくていいでしょうし、そうなるとこのファクターで嫌えるのはワンアンドオンリーくらいなんですよね。

 

能力比較で予想をするにしても、今年のメンバーは能力差がほとんどなさそうな感じ。確かにゴールドシップが強いとは思いますが、ご存知の通り、この馬が走るか走らないかは彼と神しか知る由もないところ。そんなギャンブル的能力比較も意味あるのかなぁと思います。

 

血統で見るにしても、ステイゴールドがよく走ってるなんて誰でも知っていますし、それでゴールドシップを買うなんて本末転倒。かといってオーシャンブルーを本命に推せる勇気がある人がいるとは思えません。キングマンボの血がよく走るレースということはありますが、これはキングマンボもそうですけど、トゥザヴィクトリーの一族がよく走っていたという方が正しそうな感じも。。。

最近の馬場傾向で言えば、先週はやたらと重めのディープインパクト産駒と、母父ヴァイスリージェントの血を持つ馬が走っていました。ですので、血統予想をする人は父ディープで母父キングマンボの◎マリアライトか、母父オーサムアゲインの◎ルージュバックにするのが妥当かと思うんですが、外枠ということで結局血統予想の人もここに本命を打てる人はあんまりいなそう。

 

こんな感じで、メンバーレベルが拮抗していて、かつ中山芝2500mという特殊舞台で行なわれるレースとなると、大事なのはとにかく枠順と展開です。どの馬がスタートで出して行ってどのポジションを取り、どこで動くかで全てが決まると思います。

それこそ能力比較や血統、データなどは、この展開次第で全てがひっくり返るレースなんじゃないかと見ています。

 

ざっくりとした展開予想はこんな感じ。

このレースのポイントは内枠にある程度のポジションを取りたい馬が多数いることだと思います。

アドマイヤデウス、ゴールドアクターは間違いなく、番手の位置を取りたいでしょうし、ラストインパクトもスタートさえ決めればある程度の位置は取りたいはず。

オーシャンブルーも石川騎手ですからある程度色気を持って出していきそうですし、なによりワンアンドオンリーが浜中騎手というのが怪しい。とにかく積極策が持ち味の騎手ですから、溜めてキレないこの馬ならまず前へ持っていくと思います。

 

ただ、どの馬も逃げたいとは思っていないはず。恐らく逃げを打つのは、緑枠に入ったキタサンブラックとリアファルのどちらかになると思います。

ルメール騎手も横山騎手もこの枠を引いたからには、変に引いて外外を回るのは嫌でしょうから、序盤はある程度出していくはず。それこそ外を回るよりは行ききった方がいいと考えているはずです。どちらもスタートは上手い馬ですから、スッと2頭で被せ気味に行けば切れ込んではいけるはず。

ですが、内枠の馬も位置を取りに行くとしているわけで、そこを外側から切れ込んで行くような形になると序盤の1、2ハロン目は結構早くなりそう。

 

過去の映像を見てもらえればわかりますが、中山芝2500mのフルゲートのレースは本当に内枠の馬しか良い位置を取れません。浦和1500mのようなコーナー途中のスタートになるので、もう内枠の馬があっさりと良い位置をキープできちゃいます。なので、よほどのことがない限り中〜外枠の馬は内枠の馬よりは良い位置は取れないと思った方がいいです(あんまり中枠から外の馬に位置取りは願望を込めないほうがいいです)

 

1周目の直線向くまでは結構早くなって、若干の縦長レースになると読んでいます。ここでどんな位置が取れるのが最初にしてこのレースで一番のポイントでしょう。

隊列さえ決まれば、内枠の馬も逃げたい馬はいませんし、キタサンブラック、リアファルのどちらとも番手で全く問題ない馬。ルメール騎手、横山騎手はどちらも折り合いをつけるのは現役屈指に上手い騎手ですし、変にペースを上げるとは思えません。

1〜2ハロン目の先行争いだけ早くなって、一気に3〜4ハロン目からガクッとペースが落ち、中盤ラップがだだ緩みのレースになる

と私は考えています。

最初で脚を使うとはいえ、一気に中盤が緩んでしまえば位置を取ってしまった馬は相当楽ができるはず。このまま直線まで隊列が動かずに、最後の瞬発力勝負になれば先行馬と内枠の馬で決まるはずです。

 

ただ、このレースがそんな中盤からだだ緩みのスローペース瞬発力勝負レースになるとは思えない。あるとすれば、ゴールドシップが激しく出遅れてレースに参加できなかった時くらいじゃないでしょうか。

ジャパンカップのゴールドシップのレースを見ても、あれは明らかに有馬記念の予行演習。内田騎手がまさか直線入り口まで後ろで脚を溜める競馬をするはずがなく、何かアクシデントが起きない限りはゴールドシップは3コーナーからロングスパートの捲り勝負をしてくるはずです。

 

ここでポイントになりそうなのが、前をいくだろうキタサンブラックに横山騎手が乗っているということ。

もちろんゴールドシップが3コーナーから捲りをかまして、そこから一気にペースが早くなってのロングスパート勝負になるということも考えられるんですが、ジャパンカップでその予行演習をしたゴールドシップに騎乗していたのが横山騎手。そして今回はそのゴールドシップを一番理解している騎手がペースを作れる位置で競馬をするわけです。

横山騎手は策士です。中盤がスローペースになればゴールドシップが押し上げやすい展開になることくらい完全に理解しているはず。彼の過去の大舞台での騎乗を考えても、中盤がスローペースになったとしても、ゴールドシップが捲るだろう3コーナーの位置までそのペースをそのままスローに落としておくとはあんまり思えません。

ゴールドシップの捲り競馬を封じるためには、あの馬が捲りたいポイントで全体ラップをあげて、縦長の隊列にして捲る距離を長くしたいはず。

キタサンブラック=横山典弘のワンテンポ早いロングスパート抜け出し

これは結構ありえると思うので、頭の片隅には入れておきたいところです。

 

もし、そうならなかったとしても、リアファルも決め手勝負よりはスタミナを活かしたいタイプで、ルメールは早めにスパートをするはず。キタサンブラックかリアファルのどちらかはコーナーから追い出しを始めると読んでいます。

そうなれば、ゴールドシップが捲ってレースが壊れるかどうかは関係なく、

前半ある程度早い→中盤緩む→3コーナーからペース上がってのロングスパート

という展開はかなりの可能性でありうると見ています。この展開に向く馬を今回の有馬記念では狙い撃ちたい。

 

こういう展開になった時に一番厳しいのは「外枠を引いてロングスパート勝負で動かなければいけない馬」です。こういうタイプの馬はゴールドシップに捲られて被せられる可能性もあるので、今回は危険と見ています。

逆に今回買いやすいのは、キタサンブラックやリアファルが早めに動いた時も、自分は動かず、ゴールドシップの捲りでも動かない(or馬群の中で動けない)馬でしょう。

こういうレースはゴールドシップほどの化け物でない限り、先に動いた馬が負けです。内枠を引いて好位でじっくり脚を溜められる馬が最大の漁夫の利を受けるレースと見ています。こういう馬なら最悪、ゴールドシップが出遅れて超スローになっても対応できるというのも良い。

 

というわけで、今回の有馬記念は、

内枠で好位をとれて、直線まで他の馬につられずに動かないでいられる馬

が狙い目と見ます。

 

逆に危ないのは、

外枠でコーナーで脚を使わされる馬、ゴールドシップと一緒に動いてしまう馬

でしょう。

 

その危ない馬の急先鋒はこの馬と見ています。

その馬の名はブログランキング(E)で公開中

まずこの馬はトビが大きいので、コーナーが多いレースは基本的に得意ではないです。東京コースや京都外回りが合う馬なので、今回の8回コーナーを回らなければいけない中山コースはマイナス。

スタート決めて前付けできればいいとは思いますが、そこまで器用な馬にも見えませんし、恐らく枠順的にも後ろからの競馬になりそう。そうなるとゴールドシップと一緒に動く羽目になりそうで、かなり厳しい競馬になりそう。人気もそれなりにしそうなので、今回は嫌おうと思っています。

 

KAZ: