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中京記念 [3] 上位人気馬の総評

実際にフジロックが始まるのは明日からなんですが、木曜日は前夜祭っていうのがやっています。盆踊りをしたり抽選会があったり軽いDJやライブイベントがあったりします。

わかる人はわかると思いますが、もう私は前夜祭のDJ MAMEZUKAっていう人のDJを聞きにだけにフジロックに行っている気がするので、毎年前夜祭から参加。

前夜祭は特にライブ等はないので、関係者への挨拶回りなんかをするのに適しています。今年も30名超えの関係者への挨拶回りがあるので、前夜祭が実は一番忙しそうだったりします・・・

上位人気馬の総評

レッドアリオン

最近、キングカメハメハ産駒は完璧に適性を掴めた感がしており、それと同時にアグネスタキオン産駒も適性を掴んだ感じがしています(もう掴んだところで新しい世代はでてこないんですが・・・)

基本的にアグネスタキオン産駒は持っている基礎体力を小分けにして使う競馬ではなく、最初から最後まで出し切る競馬をしたほうが向くタイプ。だからアグネスタキオン産駒の名馬は逃げ馬や先行馬が多いんだと思います。ダイワスカーレットやキャプテントゥーレなんてまさにそんな感じでしょう。

出し切る競馬をするということはそれだけ1レースでの消耗度も大きくなるわけで、アグネスタキオン産駒は基本的に使い詰めるよりも休み明けの成績が良い。まぁこのぐらいまでは血統に詳しい方ならセオリー的にも感覚的にもわかっていることでしょう。

ただ、最近これに加えて感じることとして、

アグネスタキオン産駒は若駒時代はパワータイプだったのが、古馬になって適性が全面に出れば出るほど高速馬場専用機になってくる傾向が有る

という仮説を立てています。もうグランデッツァとレッドアリオンが完全にそのタイプに当てはまるんですよ。

恐らくアグネスタキオンという馬が、もう有り余るほどのスピードを全面に押し出した馬だったので、若駒時代はその適性が全面に押し出ていない分、相対的にこの大系統としてのダートっぽさが出てパワー馬場が得意な産駒が多いが、古馬になってタキオンが全面に出てくるともうスピードを押し出した競馬しかできなくなる感じがするんです。

レッドアリオンもまさにこんな感じの馬で、最近のレース内容を見ても、もうこの馬は平坦コースでの高速決着時でしか好走できないキャラになっている気がします。

もちろん中京はパワー系統の馬場ですので、今のレッドアリオンには合わないはず。ここは人気になりそうですがバッサリ行きたい馬です。

 

カレンブラックヒル

こちらは若駒時代は絶対的なスピードを押し出して能力で押し切るタイプの馬でしたが、古馬になってからはスピード面が影を潜め、とにかく持続力勝負でタフさと立ち回りのうまさを活かして好走するタイプに変わってきています。

その意味で「凌ぐ」タイプの馬ではあるので、適性はありそうな気はしているんですが、中京コースだとこの馬の売りである立ち回りのうまさが活きない舞台だと思っています。

今のこの馬の能力ですと「持久力」と「立ち回りのうまさ」の合わせ技が決まって、やっと重賞の舞台で好走できる環境が整う感じで、今回は持久力だけでどれくらいやれるかは疑問。ハンデ58.5kgも背負いますし半信半疑の評価が妥当でしょう。

また大阪杯を走ってしまった馬は、あれだけメンバーレベルの高い一戦だったにもかかわらず、ショウナンパンドラの宝塚記念3着を除いて、一頭も次走以降で馬券に絡んでいません。あの大阪杯で馬がおかしくなったケースは数多く、そういった意味でも信頼はできないです。

 

ダローネガ

もともとデイリー杯2歳Sで2着、小倉大賞典で3着と、重賞でも好走できる素質はあった馬。脚質自在ですが、切れる脚というよりは渋とい脚を使うタイプで、その意味では今の夏の中京を凌げるタイプの馬だと思います。

父ダイワメジャーもそうですが、強調したいのは母父ホワイトマズル。夏の中京ではダンシングブレーヴの血を持っている馬の活躍が目立ち、やはりそれだけタフな馬場だということなんでしょう。この馬は血統的にも見過ごせません。

2走前の休み明けより再度本格化した印象で、前走は東京で1番人気に推されて切れ負けするかと思いきやきっちり勝ちきったところを見ても、今回は人気馬の中ではかなり有力な一頭と言えるのでは?

 

オリービン

昨年の中京記念は5着。キレもクソもない馬ですが、ジリ脚で伸びてくるタイプの馬なので阪神芝1400mみたいな特殊条件の後押しが欲しいタイプ。実際、重賞で馬券に絡んだのはアーリントンCと阪神Cということでよほど阪神は得意なんでしょう。

前走はスローなレースを逃げ切っての2着。基本的に決め手に欠けるジリ脚タイプの馬なので、いくらそういった適性が必要ない中京記念と言えども重賞では期待値が下がります。なんだかんだジリ脚といっても荒れた馬場は苦にする感じもあり、今回は人気なので半信半疑。

 

アルバタックス

キングカメハメハ産駒の差し馬らしく、道中ハミをグイッと引っ張りながら脚が溜まれば最後にすごい脚を使えるって感じの馬。そのイメージ通りに折り合いがかなり難しいタイプの馬で、前走は1800m戦で外枠を引いちゃって終始折り合いを欠いていた感じ。

武豊騎手が社台から干された理由が「かかる馬を折りあえなくなった」というのが実情らしいので、それでも武豊騎手で来るということは、マイルなら折り合えるということと一度中京で武豊騎乗ですごく強い勝ち方をしているのが理由なんでしょうか。

準オープン勝ちの内容を見ても十分にこの程度の重賞ならやれる能力の持ち主。まぁググッと引っ張りながらも脚が溜まるっていうのが好走の条件だと思うので、あんまり外枠すぎず、かといってこのコースなので内枠すぎない中枠を引きたいですね。

 

この重賞は本当に重賞なのか、と上位人気馬を見て思いますが、まぁメンバーレベル云々は当ててから言えという話なのでまずは当てましょう。

 

本命候補2頭目はこの馬。

血統的にもベスト舞台ですし、前走オープン戦ながらも今回はメンバー落ちの感じがあります。今回のメンバーなら主役を張ってもいい器でしょう。

 

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しかし、実はこのシリーズにはチャンピオンを狙いやすい馬というのが存在する。それは、中京記念、関屋記念、京成杯AHと対象Rレースの内2つが左回りであり、『サウスポー』のマイラーにとってはもってこいの条件。当然、陣営もボーナス獲得の大チャンスとみて勝負を仕掛ける。

となれば、第1戦となる中京記念は重要。次戦の関屋記念は別定戦だが、このレースはハンデ戦、「前走で好走しちゃうとココでのハンデが重くなっちゃうからね。完全に叩き台だよ。もちろん、今度はシッカリ仕上げて出すから一変すると思うよ」と、レース前から“ヤリ”“ヤラズ”の駆け引きが行わているのだ。この裏事情を知らない一般ファンは、『前走大敗しているから…』という理由で勝負馬を切ってしまうことになる。だから、毎年波乱決着となっているのだ。

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