共同通信杯2022(東京芝1800m)の予想です。
2月13日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はダノンスコーピオン、ジオグリフ、アサヒ、ダノンベルーガなど。東京競馬場の芝1800mで行われるGIIです。
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共同通信杯 2022予想
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共同通信杯はどんなレースになりやすいのか?
日本ダービーと同じ東京競馬場で行われる3歳限定の混合重賞。以前からクラシックで活躍する馬を輩出するレースではあったが、近年は弥生賞、スプリングステークスが本番との間隔が短いことで敬遠されるようになり、実質的な皐月賞のトライアルレースとして共同通信杯の価値が高まってきている。昨年は皐月賞馬エフフォーリア、ダービー馬シャフリヤールが出走していましたし、イスラボニータ、ディーマジェスティ、ドゥラメンテなどこのレースをステップに春のクラシックを勝利した馬は数多い。
とはいえ、このレースで1番人気に支持されたような馬が順当に活躍しているかといえばそういうわけではなく、2014年にイスラボニータが勝利して以来、1番人気の馬は未勝利。昨年のステラヴェローチェや2019年のアドマイヤマーズのようにスローペースの瞬発力勝負の適性が高くなくて人気を裏切るパターンもあるが、2020年のマイラプソディ、2018年のグレイル、2017年のムーヴザワールド、2016年のハートレーなどのように、このレースを迎えるまではクラシック級と騒がれていたが、蓋を開けてみたら成長力がさっぱりでその後も鳴かず飛ばず・・・というパターンの馬も多い。それだけこの時期の3歳馬は成長期で一気に勢力図が変わることも多いので、あんまりこれまでの力関係だけで予想はしない方がいいと思います。2016年のディーマジェスティなんてまさにこの時期に急成長しましたしね。
東京芝1800mはスタート直後にコーナーがあって、序盤も中盤もペースが上がりにくい条件。基本的には中弛みで直線の瞬発力勝負になりやすく、それが3歳限定戦となるとその傾向はさらにはっきりと出ます。
これが2歳秋の東スポ杯2歳ステークスの頃となると、もうスローペースでも1800mを走り切るのが大変な馬が多数。そのために位置取りはあまり関係なく、直線でいかに速い上がりを繰り出せるかということが重要になりました。
もちろん今回の共同通信杯でも絶対的な能力や直線で速い上がりを繰り出せるかは重要になりますが、どの馬も成長して力をつけてきていることで1800mを走り切るのが大変な馬は不在。そんな背景もあって、体力がついてきたことで前々で運んだ伏兵がスローペースを利して粘り込むケースがこのレースは目立ちます。2020年のビターエンダー、2018年のエイムアンドエンド、2017年のエトルディーニュのようなキレはないけど先行力と持続力で穴を開ける馬には注意したいところです。
今年はどんなレースになりそうか?
今年は週末にかけての天気がポイントになりそう。土曜日の馬場を見る限り、木曜の雪の影響はほとんどなかった感じですが、日曜日はレース中にしっかりとした雨 or 雪が降りそうな天気予報。
実に降り出しが微妙な時間ではありますが、降り出したら降水量はかなりありそうなので馬場に影響はありそう。もうこればかりはある程度決め打ちしないと予想の前提が定まらないのである程度馬場は渋るとみます。
出走登録馬を見てみると、逃げそうなのはビーアストニッシドぐらい。まず速いペースになることは考えにくそうで、馬場がどうなるにしてもスローペースからの瞬発力勝負になりそうです。スッと位置をとって速い上がりが使える馬が最も好走しやすいんじゃないでしょうか。
考察まとめ
【レース質】中盤ラップが緩んでの瞬発力勝負<■□□■>
【狙えるタイプ】速い上がりが使える強い馬
【狙えるタイプ】前々で持続力を活かして粘り込む伏兵
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共同通信杯 2022の印
【本命 ◎8 ビーアストニッシド】
非常に地味ながらマイペースで走れれば非常に粘っこい走りを見せる馬で、毎年1頭ぐらいはいる走っても走っても人気にならない地味キャラ。ちょうど2017年の共同通信杯で先行策から2着に走ったエトルディーニュのようなイメージの馬と言っていいだろう。
2走前は重賞レースでマイペースの逃げを打って脅威的な粘りを見せて2着に好走。スピードの持続力に秀でた血統なので現状は逃げてこそ良さが出るような感じで、前走は内枠で初めて揉まれる競馬になって終始折り合いを欠く競馬であれだけ走れたなら負けて強しのレースだっただろう。
今回は誰も逃げそうな馬がいないですし、騎手のコラムを見てもおそらくポンとハナに立ちそうな感じ。あんまり東京コースでの決め手勝負が向くイメージはないですが、未勝利勝ちのレースでは上がり33.3を使えているように決め手勝負がさっぱりダメというわけでもなさそう。それでも良馬場開催ではキレキレのクラシック級の馬たちの鬼脚に飲み込まれると見ていましたが、午後から雨orみぞれが降ることでそれなりに馬場は悪化しそう。少しでも他馬の末脚が削がれるような馬場になれば、スローの楽逃げが打てるこの馬は普通に粘り込めるんじゃないでしょうか。
【対抗 ◯10 ダノンベルーガ】
初戦はスローペースながら後半1000m=58.9で走破時計もレースラップも優秀。逃げた2着馬でも圧巻のパフォーマンスを見せているはずだが、それを上がり33.1の豪脚であっさりと差し切ったパフォーマンスはこの世代でもイクイノックスの新馬戦に比肩するレベル。おそらくダービー候補と見ていいだろう。
これで良馬場で4,5番人気ぐらいで買えるならば素直にこの馬の素質に期待すれば良かったが、初戦の強さなんて誰でもわかっているはずで1番人気を争うようなオッズになりそう。当日は雨が降って馬場も悪化しそうですし、1戦1勝馬で経験値のなさも考慮して対抗評価までとする。
【単穴 ▲2 アサヒ】
カレンブラックヒル産駒ながら祖母ウインドインハーヘアの良血で、これまでのレースぶりからもカレンブラックヒル産駒の最高傑作と言っていいか。特に共同通信杯はこれまでの2〜3歳路線の中ではホープフルステークスと並んでハイレベルなレースだったと思いますし、世代最上位級のイクイノックスとあれだけの着差でまとめられるなら今回のメンバーでも上位なはず。血統的に少々馬場が渋っても問題なさそうですし、普通にここは上位評価でいいだろう。
【特注 ☆5 ジオグリフ】
父ドレフォンから受け継いだ持続力と母アロマティコから受け継いだ抜群のキレがちょうど良く合わさった馬で、これまでのレースを見ても加速態勢に入ってからグイグイ伸びてくる様は世代上位と見て間違いないはず。
前走の朝日杯FSは追走力に欠ける馬をマイルに使ったのがそもそもの間違いだった感じで、ようやくエンジンがかかったところがゴール前で最後は完全に脚を余していた。
今回は1ハロンでも距離が伸びるのは良さそうですし、末脚を存分に活かせる東京コースも悪くないはず。父も母父もサンデーサイレンスではないこの血統ならば他馬よりも雨で末脚が削がれないと思いますし、最後は地力で差し込んでくるんじゃないでしょうか。
【△6 アケルナルスター】
東京芝2000mでの未勝利勝ちの内容が圧巻で、ホープフルステークスでも穴として期待していた馬。実際にホープフルステークスでも最速上がりを使ってマテンロウレオとは着差なしですからマテンロウレオぐらいの能力はあるだろう。
問題は今回のメンバー相手にマテンロウレオと同じくらいの能力で通用するかという点。きさらぎ賞よりもこの共同通信杯は明らかにメンバーレベルが高いですし、そんな相手に最後方追走から柴田大知というハンデを背負ってどこまで地力で突っ込んで来れるかは半信半疑。
【△11 ダノンスコーピオン】
安田厩舎所属で川田騎手がデビュー時から乗っている辺りを見ても相当な期待馬。実際に超スローとはいえ萩ステークスでキラーアビリティを倒していますし、いきなりのペースアップになった朝日杯FSでもあっさり対応して3着に好走。
ただ、どうもこの血統だと一回速いマイル戦に使ってしまうと中距離に戻して怪しそうな感じはあり。あれだけあっさりと朝日杯FSでも中団で追走できたことを考えると今回は外枠で折り合いを欠かないだろうか。ベタに色々なところで騒がれている通りで調教遅れで状態面が不安な部分もあります。
【推奨買い目】
ワイド 8→10
馬連 8→10,2,5
三連複 8→10,2,5,6,11 (8→10,2,5は重ね買い)
【買い目及び予想のポイント】
前日夜時点でどれだけ雨なんだかみぞれが降るのかがさっぱりわからない状況。もう決め打ちで「ある程度降る」と見て予想をしたので、全然降らなかった場合は予想の根底が崩壊します。
雨がある程度は降るとみてそんな馬場でマイペース逃げが打てれば◎ビーアストニッシドが粘りこめないか。こんな感じで不確定要素が大きすぎるので自信はないです。