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京王杯スプリングカップ2023の予想を公開!

京王杯スプリングカップ2023(東京芝1400m)の予想です。

5月13日に東京競馬場で開催され発走時刻は15:45です。出走馬はダノンスコーピオン、ゾンニッヒ、レッドモンレーヴ、ピクシーナイトなど。東京競馬場の芝1400mで行われるGIIです。

 

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京王杯スプリングカップ 2023 予想

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京王杯スプリングカップのレース概要

東京芝1400mで開催される唯一の古馬混合重賞。一昔前の東京芝1400mはかなり特殊な適性が問われる条件で、他のどのコースとも言えない絶妙なキレずバテずの先行タイプばかり走る舞台として有名でした。それが2010年代中盤ごろから馬場傾向が変わってきた感じで、以前よりも明らかにキレが問われるレースに変わってきています。京王杯スプリングカップの過去5年の上位馬が使った上がり時計を見ても33秒台前半は当たり前ですし、それだけキレ優位のレースに変わってきている感じがします。

以前の東京芝1400mはどちらかといえば1200m寄りの適性がある馬が有利な舞台でしたが、今の東京芝1400mは1600m寄りの適性がある馬が有利な舞台に。それでも生粋のマイラーとは少しズレる馬が走る舞台なので、この条件にドンピシャで適性が合う馬をしっかり見極めたいです。

 

データ的な見地からの考察


※近10年の京王杯スプリングカップの前走クラス別成績

わりかし条件戦を使っていた馬の格上げ初戦でも通用しそうなイメージのレースですが、こうして見ても前走3勝クラスや前走オープン組の成績は散々。もうほとんど重賞やGIを使ってきている馬しか走っていませんし、前走の格は重視したいところです。

 


※近10年の京王杯スプリングカップの前走競馬場別成績

前走の格と同じく重要なのが前走でどの競馬場を使われていたかという点。こうして見ても京王杯スプリングカップと同じ左回りで直線が長い東京競馬場や中京競馬場の成績が圧倒的。まぁこれに関しては特定のレースが非常にステップレースとして相性が良いというのもあるので次の項目を見て見ましょう。

 


※近10年の京王杯スプリングカップの前走レース別成績

前走東京競馬場組と前走中京競馬場組の成績が良いのはこのデータを見れば理由が判明。中京競馬場は単純にちょうど良い間隔でGIの高松宮記念があるので、そこからの臨戦組が成績を押し上げている感じ。一方で前走東京競馬場組は東京新聞杯からのローテの馬が異様に走っているのでその影響が大きいですね。なんせ前走東京新聞杯組は複勝率83%ですから・・・

 


※近10年の京王杯スプリングカップの馬体重別成績

また、少し気にしたいのは馬格が大きい馬の方が明らかに優勢なデータになっている事。こうして見ても過去10年で459kg以下の馬は1頭しか走っていませんし、小柄な馬は基本的に不利な舞台です。短距離適性が高いスプリンターは馬格が大きいことが多いですし、そんな馬格が大きくてなおかつ速い上がりが使える馬が走りやすいレースなんでしょう。

 

ラップ的な見地からの考察

東京芝1400mはスタート直後に登り坂があることもあって他馬の芝1400mに比べると前半ペースが速くなりにくい舞台。過去5年を見ても前半3F=33秒台になったのは一度もありませんし、基本は34秒台でそこまで速くはないペースになると見ていいです。

これが昔の東京芝1400mだったらスローペースでそのまま前に行った馬がなだれ込むことが多かったんですが、近年は33秒台前後の鬼脚を使える馬がズバッと差し込んで来ることが多くなりました。

 

血統的な見地からの考察

かつてはダイワメジャーとフジキセキだけ買っていればいい舞台でしたが、近年でその傾向はガラリと変わりました。それもここまで書いてきた通りで、東京芝1400mが昔よりも決め手特化型のコースになったからでしょう。

近年の血統的な特徴は基本的にクラシック王道血統を持っている馬が走っているということ。こうして見てもディープインパクト系、キングカメハメハ系、あとはエピファネイアやハーツクライなどクラシックでも走れるような王道血統が好走しています。これは単純に速い上がりを繰り出せる血統だからだと思います。

ただ、クラシック王道血統というだけではなかなか強調できず、それにストームキャットやダンジグなどのスピード血統を併せ持つ配合の馬が非常によく走っています。これだけ近3年でロードカナロア産駒が走っているのも、ロードカナロア自体がキングカメハメハとストームキャットを併せ持っているからだと思います。

 

レベルや馬場、展開などを踏まえて今年はどんなレースになりそうか?

東京競馬場は開幕して3週が経過。先週日曜はモロに雨の影響を受けましたし、徐々に外からの差しが決まりやすい馬場になっているか。

雨が心配されていましたが、現時点でのピンポイント予報を見る限りそこまで影響はなさそうです。

その年によって高松宮記念で結果が出なかった馬のリベンジレースになったり、安田記念の前哨戦らしいレースになったりまちまちですが、今年のメンバーはここで結果を出して安田記念に向いたいマイラーの馬が揃った印象。そんな馬の中でも東京芝1400mに適性が合致する馬をしっかりと評価したい。

展開的には前に行く馬がほとんどいないのでベレヌスが逃げてのスローペースが濃厚。ある程度前目につけて速い上がりが使える馬が有利になるんじゃないでしょうか。

 

考察まとめ

【レース質】近年は極限の上がりが問われる瞬発戦。<■□□■>

【波乱度】大波乱はないが小から中波乱ぐらいなら。

【ラップ特徴】前半スローからの極限の瞬発戦。

【血統特徴】主流血統+スピード血統の組み合わせがベスト。

【狙えるタイプ】前走で重賞を使っている馬(条件戦、OPはダメ)。

【狙えるタイプ】前走で東京or中京を使っている馬(東京新聞杯組が最高)

【狙えるタイプ】馬格が大きい馬が有利(459kg以下の馬は不利)

【狙えるタイプ】前付けして速い上がりが使える馬

 



 

京王杯スプリングカップ 2023の印

【本命 ◎15 ダディーズビビッド】

もともとコーナリングの関係から左回りの方が良いと言われていた馬。そんな馬だったが、2走前は右回りの芝1400m重賞で2着好走。走破時計も非常に優秀でしたし、3着以下を突き放したレースぶりからも相当に強いパフォーマンスだったでしょう。

折り合いの関係から1200mを使われることが多かったですが、3歳時に圧巻のパフォーマンスを見せたのも橘ステークスでおそらく左回りコースの1400mがベスト。父ディープインパクト系で母父がスピード血統というのもこのレースの好走血統に合致しますし、スッと位置が取れて速い上がりを繰り出せそうなのも良い。前走が道悪馬場で負けただけなのに人気を落とす今回は狙い目だと思います。

 

【対抗 ◯12 レッドモンレーヴ】

マイル以下の距離ではハイレベルだった秋色ステークスしか条件戦時代では取りこぼしていない馬。節分ステークスはまさに圧巻のパフォーマンスでしたし、ダービー卿チャレンジトロフィーは最後の脚色を見ても出遅れていなければ突き抜けていたでしょう。

前走以外ではスタートで出遅れいませんし、今回はスタートを決められれば外目の好位あたりのポジションが取れそう。ロードカナロア産駒で母父ディープインパクトでこのレースの血統傾向とも完全合致しますし、今回は走れるタイミングだと思います。

 

【単穴 ▲16 アヴェラーレ】

ハイレベルだった秋色Sで最速上がりを使って差し込んできたり、フリーウェイSで33.0の上がりを使っていたりするのを見ても素質はここでも通用。ただ、節分Sの内容を見ると位置を取ると終いが甘くなりそうな馬で、実際にそのレース後にルメールがそう言及しているので極端な積極策は取れないはず。

今回はスロー濃厚の展開でルメールがどう乗ってくるか。前走3勝クラスや馬格がない点もネックですが、この条件で使える末脚の質自体は最上位なので3着ぐらいに差し込んでくるイメージで3番手。

 

【推奨買い目】

単勝 15 ダディーズビビッド 本線

単勝 12 レッドモンレーヴ 本線

ワイドBOX 15,12,16 (15→12は重ね買い) 本線

馬連BOX 15,12,16 (15→12は重ね買い) 本線

三連複 15,12,16 ボーナス

 

【買い目及び予想のポイント】

ここはある程度の位置が取れて末脚キレそうな◎ダディーズビビッドと◯レッドモンレーヴのダブル本命で。この2頭の単勝とデータ上は劣る▲アヴェラーレを入れたワイド馬連BOXを買いたい。

 

KAZ: