今日は3/6(日)に行われる弥生賞のレース考察を行います。中山芝2000mで行われるGII戦です。その前に余談を少し。
昨日は「馬券は買い方勝負!」のいくおさんとサシで肉を食べに行きました。
最初はたわいもない話をしていましたが、途中から予想と馬券に関して割と真面目な話をしました。途中から芋焼酎のお湯割りを飲んでいて覚えている部分と覚えていない部分がありますが、多分話した内容はこんな感じだったかと。。。
割り算ができる人は競馬で勝てる
かけ算で競馬を考える人は負ける
プラス収支になるスタンスはいかに勝とうとするかじゃなくていかに大きく負けないか
三連単をメイン馬券で買う人でプラスな人はほぼ皆無
三連単二頭軸マルチは愚の骨頂
週中の時点でオッズを読むことが現代競馬の予想の一歩目
予想と買い目を切り離して考えている人が多すぎ
弥生賞は玄人っぽい人はほぼ全員タイセイサミット本命にしそう
覚えているのはこれくらい。ですが、恐らく競馬予想の人の中で買い方に関しては最先端を行っている人なので非常に刺激を受けました!
特に「割り算」ですね。算数、数学なら誰でもできるのに競馬になるとできなくなっちゃう人が多すぎ。これができるかできないかで回収率はぐんと変わる気がしました。まぁ詳細はどこかでお話しします。
【2016】弥生賞 予想考察
弥生賞 有力馬考察
リオンディーズ
ここはある意味先週の中山記念のドゥラメンテと同じかも。この馬が強いか弱いかというのはもはや議論に値するものではないと思います。あとはどれくらいトライアル仕様なのかと、400mの距離延長で折り合いがどうかということでしょう。
新馬戦では2000mで終始外外を通りながらピースマインドとアドマイヤダイオウを突き放していますし、距離適性的には全く問題無し。ただ狂気の血統だけに一度マイルを使ったことで兄エピファネイアのように折り合いが全くつかなくなることもありそう。ですがエピファネイアはシュタルケ→福永が抑えきれなかったのが大きいですし、この馬に関してはデムーロなら案外折り合っちゃう気もします。
能力的にはサトノダイヤモンドとこの馬が世代で図抜けているとは思うので、ここは多少の不安があっても重い印をつけようとは思います。
エアスピネル
恐らく今回はリオンディーズが一本被りで単勝1倍台まで行くはずなので、どれが逆転するかとなれば「立ち回りの上手さ」でこの馬を挙げる人が多そう。
確かに新馬戦を見てもデイリー杯、朝日杯を見ても基礎体力は間違いなく世代上位。ですが厳しい流れ(マイルの流れ)を追走して直線でスッと加速できる性能はあっても、道中ゆったりのところから一気に動けるタイプの馬にはあんまり思いません。
前走も抜け出して最後止まっていますし、ちょっと距離は危なそう。陣営も秋くらいには「もともとマイラーだった」とか言ってそうな馬ですし、素質でどこまでやれるかという感じの評価です。ぶっ飛ぶ可能性も十分にあり。
マカヒキ
新馬戦、若駒賞を見てもまず間違いなくクラシック級の馬。サトノダイヤモンドにも匹敵する加速性能を持っており、今回の走り次第では皐月賞、ダービーの大本命になってもいいと思っています。
ただ、ここ2戦はギアチェンジ性能だけで勝ったようなレース。まだ厳しい流れでの持続力勝負は経験しておらず、共同通信杯のハートレーやスマートオーディンのように持久力勝負になってあっさり飛ぶ可能性もある。まして母系がウィキウィキで短距離系ならその不安は大きい。
ペースや中山に対応できれば化け物の可能性あるが、対応できなければ惨敗の可能性もあり。ピンかパーで考えたほうがよさそうな馬だ。
タイセイサミット
恐らく競馬新聞の穴担当の記者や競馬ブログの予想家の8割くらいがこの馬に本命を打つと思っています。「3強はどれも不安あり1角崩れたらこの馬の食い込む余地あり」と誰しもが思っていそう。
これって5年前なら面白い狙い目だと思うのですが、今は誰しもがこの馬を狙う時代。たとえ3強の一つが崩れてこの馬が入ったところで複系馬券なら全く妙味がないオッズになると思います(そこでタイセイ頭の単系馬券とかを買えれば別ですよ)
また、こういう中山芝2000mの条件戦なりオープン戦で活躍してきた馬って、弥生賞、スプリングSあたりで適性穴として思われがちなんですが、10月〜1月に行われる中山芝2000m戦って結構ぬるいレースが多いです。有力馬は全く参戦してきませんし、ホープフルSや京成杯の馬のその後を見ても活躍馬はほとんどいないでしょう。この馬も寒竹賞勝ちが評価されてかなり穴人気すると思いますが、積極的に買いたい馬には思えません。
アドマイヤエイカン
本当に連闘で出走してくるんでしょうか?確かに本賞金は札幌2歳Sで1着のみ。最近は共同通信杯や京成杯あたりで賞金を稼いだ馬が直行するので、トライアルの権利獲得馬と賞金持っている馬が重なりにくく、重賞1着1回じゃクラシックは危ないかも?(大丈夫な気はしますが)
この馬は札幌2歳Sのレース終了後から言ってますが、クラシックの器でもなんでもないです。前走も仕上がってなかったとか言われてますが、あれが能力でしょう。いま改めて札幌2歳ステークスのメンバーを見てもらえればわかります。2着馬こそ京成杯を勝ったプロフェットですが、3着馬は牝馬戦線でも微妙な活躍しかできていないクロコスミア。4着は重賞では全く活躍できていないラブアンドポップ。こんなレースで2着になって評価されているほうがおかしい。本当に5番人気になるならただバッサリ消すだけです。
今回の弥生賞は結構な人が「3強で決まる」「3強で堅い」と思っているんじゃないでしょうか。
まず3頭が抜けたオッズになるでしょうし、4番人気のタイセイサミットは単勝10倍以上つくと思います。
ですが、競馬において1、2、3番人気が全て馬券に絡む確率ってどれぐらいか知っていますか??
1、2、3番人気が全て馬券に絡む確率=7%
これしかないんですよ??
恐らく今回の三連複1、2、3番人気は3〜4倍になるはず。3回に1回は当たる期待値でなければいけないのです。ですが、7%という確率は14回に1回しか当たらないということです。
リオンディーズ、エアスピネル、マカヒキどれも若干の不安を抱えていますし、どれか1頭は崩れる可能性があると見ています。ただどれが崩れるかというのは読みづらい。
そして、この3頭を買わない人のほとんどがタイセイサミットを買うレースになりそう。ここを穴として買っても実際は大した配当にはならなそうというのを週中から想定しておいたほうがよさそう。せっかく穴として期待していたのに蓋を開けてみたら大したことないオッズで、でも気持ちは穴を買っている感じで買うっていうのは最悪です。
よって今回、私がベストと考えているのは、、、
3強は恐らくどれか1頭は飛ぶはずで、その1角崩しの役割を誰しもがタイセイサミットに期待している中、タイセイ以外の馬に1角崩しを期待してそこから3強に流す
感じで買うのがいいかなぁと思っています。その役割を託そうと思っているのがこの馬です。
競馬予想でオッズを見ている時に重要なこととして「冷静に考える」っていうのは結構大事。例えば共同通信杯の週は土曜日にあすなろ賞があり、そこでマウントロブソンが大楽勝しました。あれを見ていれば未勝利でマウントロブソンと全く差のない競馬をしているディーマジェスティはあれくらい強いはずで、それが単勝6番人気はおかしいと思えました。
この馬が新馬で負けた相手はサトノキングダム。ただ負けたとは言っても0.2秒差でほぼ能力は変わらないでしょう。そのサトノキングダムはセントポーリア賞を圧勝。弥生賞に出ていれば3強ではなく4強という扱いになっていたはずです。ということは、サトノキングダムとそう差のない競馬をしているこの馬は単なる伏兵として捉えるのはおかしい気がします。普通に頭までありと見ています。