今日は6/26(日)に行われる宝塚記念のレース考察を行います。阪神芝2200mで行われるGI戦です。その前に余談を少し。
火曜日から京都に滞在していましたが、今日は大阪へ移動します。昨日で京都の仕事も終わって今日はフリーなので昼間は森見登美彦巡りでもしようかと思います。
大阪滞在はまぁ京都のついでに宝塚記念を見に行くだけなのですが、個人的には宝塚記念を見るのが初めてなので、あのファンファーレを生で聴けるのは楽しみです。阪神競馬場ってパドック周辺の景観が近未来的なので好きなんですよね。
今週で東京と阪神の開催が終了して、いよいよ本格的な夏競馬に突入します。ローカル開催はローカル開催で面白いんですが、やっぱり大バコがなくなるのは少し寂しい気もしますね。広いコースじゃなきゃダメな未勝利馬たちは今週に賭ける意気込みは凄いんじゃないでしょうか。特に東京ダートしか走らない馬なんていっぱいいますしね。
そういえば先週勝ち上がった未勝利馬の中に一頭面白そうな馬がいたので紹介します。
レースレベルも低くて、勝ち時計も平凡。タイムランクもDなので次走も評価されないと思いますが、この馬は映像で見ればとにかく強かったことが明らか。
デビュー当時からスタートが抜群に速い馬で、確実に好位を上手く立ち回れるレースセンスある馬。それに加えて今回は放牧を挟んで馬が完全に変わった感じ。直線では前が完全に詰まって大きな進路変更が2回くらいありました。普通の馬であればエンジンかからずに5着ぐらいの内容だったと思いますが、一瞬スペースを見つけてそこからの伸び方が圧巻。ラスト100mだけで後ろを突き放した内容は評価していいと思います。
今年の3歳馬のレベルを見ても500万クラスでも通用するはずで、夏の間に500万は勝てるはず。血統的にもいかにも中山が向きそうなので、セントライト記念あたりに出て来れば面白いんじゃないかと思っています(去年もジュンツバサを未勝利勝ち時にこう書いてセントライト記念で本当に好走したので、セントライト記念の好走予想は結構得意かもしれません)
【2016】宝塚記念 予想考察
宝塚記念 有力馬考察
ドゥラメンテ
ここで改めて書くまでもなく現役最強馬という認識でいいでしょうし、各重賞を4歳馬が総ナメにしている中で、4歳馬で一番強いこの馬の評価を変に下げる必要はないでしょう。
阪神芝2200mという舞台も、皐月賞でのあの加速力を見れば一瞬の決め手で十分にこなせると思います。もともとこういうコーナー4回の中距離戦はキングカメハメハ産駒が一番得意とするところですしね。血統的にも父がキングカメハメハで好走血統に合致、母系はエアグルーヴですからグレイソヴリンも持っています。
懸念があるとすればモーリスも期待に応えられなかった海外遠征帰りというところでしょうか。やはりドバイ遠征は馬の負担が大きい印象で、帰国初戦はパフォーマンスを落とす馬が多数いる印象。この馬も能力は最大限に評価しつつ、信頼しすぎないくらいのスタンスがいいかなと思っています。
キタサンブラック
差し足も素晴らしいので逃げにこだわる必要はないとずっと思っていましたが、スタートセンス抜群で持っている基礎体力が素晴らしいので変に不利を受ける可能性のある構える競馬をするよりは、逃げて押し切る競馬の方がこの馬にはいいのかもしれません。確かにノッシノッシと走るいかにも母父サクラバクシンオーの特徴が色濃く出た馬ですし、馬群をこじ開けるのとかは下手かもしれません。
武豊騎手はこういう逃げ馬に乗る時は変にペースを落としませんし、この馬もトウケイヘイローのようなイメージで絶妙な平均ラップで馬の力を全て使い切るような逃げを打ってくるはず。武豊騎手って綺麗なフォームで楽に乗っているように見えるんで、こちらから見ても「スローなんじゃないかなぁ」と思うんですが、結果的には絶妙な平均ペースで後ろも脚を使わされているっていうパターンが多い気がします。ちょうど今回もそんな感じになりそうで、この馬の存在によって過去2年のスローペースとは違ったレース質になりそうな感じ。
カレンミロティックはとにかく前に馬を置きたいタイプなので、キタサンブラックは楽にハナを奪えるでしょうし、そもそも逃げ馬ではないので何かに行かせてもOK。途中で捲られても差し返す根性があるのは天皇賞と有馬記念で証明済み。よほどの状態落ちでもなければ馬券には絡むんじゃないかと見ています。
アンビシャス
中山記念ではドゥラメンテにあと一歩というところまで迫る鬼脚を見せましたし、大阪杯ではまさかの先行策からキタサンブラックやショウナンパンドラに勝つ強い内容。この2戦を見ても3番人気は間違いないでしょうし、穴党の人はここを狙いそうな感じがします。
ただ、今回は先行策はおそらく取らないんじゃないでしょうか。大阪杯は明らかにペースが遅くなりそうなのを見越した横山騎手の好騎乗でしたし、外枠を引いたことで内枠の馬の行き方を見れたという利点もあったと思います。
もともとマイルがベストと思われていた馬ですし、天皇賞(秋)の内容を見ても2000m以上での一級線の馬たちとのガチンコ勝負ではちょっと足りないかなとは見ています。一瞬の決め手を活かすのが良いタイプなので、コーナー4回の内回りコースは合うと思いますが、ベストは1800mじゃないかなぁと見ています。
ラブリーデイ
昨年の優勝馬ですが、今年の2戦の内容はちょっとどうかなぁという印象。確かに大阪杯はスタート直後の不利で位置が取れなかったというのが敗因でしょうが、京都大賞典の内容を見ても去年の絶好調期のこの馬なら3着ぐらいには突っ込んできて格好はつけていた気はします。そもそも阪神芝2000mってキングカメハメハ産駒のベスト舞台ですしね。
続くクイーンエリザベスII世杯は差のない4着と格好はつけましたが、もはや日本の中距離戦は世界最高レベルというのを考えても、海外GIで4着だから宝塚記念で通用するという考えには行かない感じも。ルメール騎手とは手が合いそうですが、今年のメンバーレベルを考えても少し足りない可能性はあると思います。
マリアライト
昨年のエリザベス女王杯は絶対的な自信があったので勝負度Aで◎マリアライトで大本線で獲らせてもらったので個人的に思い入れが絶大な馬。有馬記念こそ大外枠で軽視しましたが、日経賞、目黒記念どちらも本命に推したようにこの馬の能力はよく理解しています。
ただ、今回に関しては相手が強すぎる印象はあります。確かに阪神芝2200mという舞台も、梅雨時期のタフな馬場もこの馬には合う感じはしますが、5歳になった牝馬はどこかで萎れる可能性が高い。あのラキシスも大阪杯でキズナを突き放した後に一気に萎れましたし、ブエナビスタも5歳でパフォーマンスを少し落としました。もともと牡馬と互角には戦えても牡馬以上の能力を持っている馬には見えませんし、前走の負けて強しの差し返したパフォーマンスや、ここ2年が牝馬の好走が目立つことで穴人気は必至だと思います。
専門誌を見ても週の初めで印が並んでいましたし、穴馬としてこの馬を推しているところ多数。そもそも穴馬の人気にならないと思いますし、こういう時の牝馬は去年のラキシスのように危ない気もしますが。。。
今回の宝塚記念はミッキークイーンとショウナンパンドラがいなくてこのレベルなんですから非常に豪華ですね。これだけレベルの高い4歳世代が能力を維持したまま、今の最強3歳世代が古馬になったら来年の宝塚記念は果たしてどうなることやら。
先日は注目の穴馬としてタッチングスピーチを挙げさせて頂きましたが、あちらはやはり脚質が脚質なので本命にできるかはちょっと悩みどころ。人気が全くないと思うので、最終的に本命にする可能性はありますが、現時点で本命の最有力候補と考えているのは、、、
シュヴァルグラン
です。
この馬は阪神大賞典とオリオンSの走りを見ても、阪神コースでこそ最高のパフォーマンスを発揮できるタイプ。坂のあるコースだと坂に引っかかるように凄い脚で伸びてくるんですよね。逆に日経新春杯を見ても京都コースでは引っかからないで空回りして末脚が使えない印象。天皇賞で差し遅れたのも恐らく京都コースだったからだと思います。
阪神大賞典で走る馬は宝塚記念でも走る印象ありますし、何より阪神大賞典のパフォーマンスが圧巻でした。あの勝ち方はゴールドシップの阪神大賞典勝ちよりも高いパフォーマンスだったと言っていいんじゃないでしょうか。つまりはタフな阪神コースでのレースが合うはずで、2200mと言ってもキタサンブラックが作る平均ペースでスタミナが要求されるレースになれば、この馬はかなりの確率で突っ込んでくると思います。